気象と防災 マメ知識!

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気象と防災 マメ知識!

気象予報士・防災士の神山 浩樹(IBCアナウンサー)がお届けする5分間。

◆放送日時
毎週土曜日17:50~17:55
番組開始:2009年4月〜

◆出演
神山浩樹(IBCアナウンサー)

お便り・お問い合わせ

510回「被災地支援チェックリスト2」2019年2月16日OA

2019年02月16日 6:00 PM

前回に続いて、災害が起こる前から知識の備えにしてほしい「被災地支援チェックリスト」についてです。静岡県弁護士会が作成したもので、静岡市の弁護士、永野海(ながのかい)さんのHPに掲載されています。永野弁護士にこのリストについてお聞きしました。支援制度をテーマにした講演会で、特に反応が大きいのが3番目に掲載されている「リバースモーゲージ融資」とのことです。去年夏の西日本豪雨の後、永野弁護士が法律支援として被災地に入ったところ目にしたのは、山間部で川が氾濫し1階が土砂に埋まった家々でした。住んでいるのは高齢世帯だけで、子どもたちは独立し都市部で生活しています。子どもの為に家を残す必要は無いが『自分が生きている間は修繕して住めるようにしたい』という需要が多かったといいます。そこで活用されるのが「リバースモーゲージ融資」です。高齢でも不動産を担保にして修繕資金が借りられます。毎月の支払いは利息のみで、元金は亡くなった後に担保物件の売却により完済するというもので、低所得の高齢者でも自力で資金を調達できる制度なのです。

又、被災された方に伝えたい2つの注意点を挙げています。1つ目は「り災証明と片付けの問題」です。土砂に埋まった家屋の片付けを控えているケースがありました。片付けると『り災証明で低く判定されてしまうのでは?』という不安からでした。結果的に家屋が更に傷み、復旧が遅れてしまいます。永野弁護士は「片付け前に、家の内外の状況をたくさん写真や動画で残しておけば、その後、片付けをしても、写真や動画を元に正しい被害判定をしてもらうことは可能だということを知ってもらいたいです」と訴えます。2つ目は災害救助法に基づく「住宅の応急修理制度」です。60万円弱の支援ですが、応急仮設住宅を利用しないことが条件です。制度を利用する前に、今後の生活再建、住宅再建を見極める必要がある、とのことでした。

陸前高田、岩泉など、岩手に多くの繋がりがある永野弁護士は、「A4サイズのリストの文字が小さい場合は、A3サイズで印刷し、自然災害のお守りと思って財布などに入れ携行して下さい。万が一の際、少しでも皆さんの不安解消、生活再建に繋がればと思います」と、岩手のリスナーに活用を呼びかけています。

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509回「被災地支援チェックリスト1」2019年2月9日OA

2019年02月09日 6:00 PM

今日は、災害が起こる前から知識の備えにしてほしい「被災地支援チェックリスト」についてです。静岡県弁護士会が作成したもので、静岡市の弁護士、永野海(ながのかい)さんのHPに掲載されています。A4で印刷後、点線に沿って切ったり折ったりすると、ポケットサイズになります。

リストは、まず「災害時特有の問題を知りたい」「お金の支援制度」など、フローに沿ってチェックします。「災害時特有の制度・問題」については「り災証明書とは」「応急危険度判定とは」「権利証や健康保険証などの紛失」「境界標や石垣の基礎部分について」「運転免許証の有効期間延長」「廃車手続」に分かれています。この内、「り災証明書」では、「市町村が発行窓口となる地震・水害等による家屋被害の程度(全壊・大規模半壊・半壊・一部損壊)を証明するもの。各種支援金、税の減免、融資申請等に必要です。被害証明のために可能なら屋内外の写真をたくさん残しましょう」とあります。もしカメラが手元に無かったとしても、身近な人にお願いして記録しておくことが大切なようです。又、「応急危険度判定」では、「余震等の二次被害防止のため、緊急に建物の危険性等をチェックするもの。危険(赤)、要注意(黄)、調査済(緑)のステッカーが貼られます。り災証明書のための被害認定とは異なる制度です。危険(赤)=全壊認定ではありません」ということです。応急危険度判定は、建築物が安全に使用できるか否かについて応急的に判定するものであり、建築物の資産価値的な面を調査する「り災証明」のための被害調査では無いことに注意が必要です。又、「権利証や健康保険証などの紛失」について「不動産の権利証、預金通帳、実印などを紛失しても権利を失うことはありません。預貯金については金融機関にご相談を。また、健康保険証が手元になくても、氏名、生年月日等を医療機関に伝えれば保険診療を受けることができます」とあり、覚えておいた方が良さそうです。

この「被災地支援チェックリスト」は、去年夏の西日本豪雨の被災地で、地元ラジオ局がリストに掲載された支援内容を読み上げて被災者に伝え役立てられた、とのことです。この情報は「被災地支援チェックリスト」で検索すると御覧になれます。

508回「地盤サポートマップ」2019年2月2日OA

2019年02月02日 6:00 PM

地震、液状化など、我が家にどんな自然災害のリスクがあるか、調べられるサイトがあります。地盤調査などの事業を行っているジャパンホームシールド(株)が、自社のデータや産業技術総合研究所など公的機関が提供しているデータを元に運営している「地盤サポートマップ」です。まずサイトの住所検索バーに、調べたい地盤の住所を入力し、検索開始ボタンを押します。すると地図上に検索した場所を示す風船のような紺色のマークが出てくるので、「詳しい情報」と書かれた文字部分をクリックします。更に「レポートを作成する」をクリックすると、基本情報と共にピンポイントの防災情報が見られるものです。

試しに「IBC岩手放送」について調べてみました。社屋がある「岩手県盛岡市志家町6-1」付近の基本情報を見てみると、地形は「扇状地」と出てきました。川が山地から低地へ流れ出る所に扇形に堆積してできた土地であることがわかります。地質は「川沿いの低地に分布している約7万年前から1万8000年前に形成された段丘層」、標高は「128.1m」でした。下の方に4項目の防災情報が記されています。地震時の揺れやすさは5段階評価で下から2番目の「2」やや揺れにくい地盤であるということです。又、液状化については4段階評価で下から2番目の「2」で可能性は低く、又、浸水の可能性も低く、土砂災害の可能性は「なし」でした。

地震の揺れは、震源地に近いほど大きくなるだけではなく、地盤が軟らかいほど大きくなります。盛岡市志家町6-1の場合、やや揺れにくい地盤という評価でしたが、これは地震の揺れが増幅しやすい場所か否かの判断であり、大きな地震が来ないということではありません。地図の左に表示される防災情報の内、震度6弱以上の揺れは1000年に1度の確率で、また震度5弱以上は100年に1度以上の確率で発生する恐れがあることがわかります。更に岩手県全体に地図を拡大すると、震度6弱以上が100年に1度以上の確率で発生する恐れのある紫色のエリアは、金ケ崎町から一関市の北上川沿いの南北、幅5キロ程に集中していて、特に地震対策が必要なことが見て取れます。無料で何度でも使えるサイトは「地盤サポートマップ」で検索し御利用下さい。

 

507回「雪崩の6つの前兆」2019年1月26日OA

2019年01月26日 6:00 PM

岩手は県全体が「豪雪地帯」に指定されていることをご存知でしょうか。「豪雪地帯」とは、豪雪地帯対策特別措置法により指定されている、冬に大量の積雪がある地域で、北海道から山陰までの24道府県、国土の約51%を占めています。中でも特に積雪が多く住民の生活に著しい支障を生じる地域は「特別豪雪地帯」に指定されていて、岩手では西和賀町全域と、八幡平市の旧松尾村が対象です。

豪雪地帯を中心に広範囲に亘って甚大な被害を及ぼすのが「雪崩」で、毎年、1月~3月を中心に発生しています。岩手県によりますと、雪崩の危険箇所は県内に908箇所あります。この内、危険区域内に人の住む家が5戸以上、又は重要な公共建物等があるのは177箇所です。

雪崩から身を守る為には、予め発生しやすいケースを知っておくことが重要です。「政府広報オンライン」によりますと、雪崩には大きく6つの前兆現象があります。1つ目は雪に庇(ひさし)と書く「雪庇(せっぴ)」です。山の尾根からの雪の張り出しのことで、張り出した部分が雪の塊となって斜面に落ちる恐れがあります。2つ目は、道路脇の斜面などに設置された雪崩予防柵から張り出した「巻きだれ」です。こちらも張り出した部分が雪の塊となって斜面に落ちる恐れがあります。3つ目は「斜面が平らになっている」状態です。例えば1mの積雪の所に30センチ以上の雪が降り、元の地形が分からないほど斜面が平らになると、表層雪崩が起こる危険があります。家の裏山等は特に注意が必要です。4つ目は斜面をころころ落ちてくるボールのような雪の塊「スノーボール」です。雪庇や巻きだれの一部が落ちてきたもので、多く見られる時は特に注意が必要です。5つ目は斜面にひっかき傷がついたような雪の裂け目「クラック」です。積もっていた雪がゆるみ少しずつ動き出そうとしている状態で、その動きが大きくなると全層雪崩の危険があります。6つ目は、ふやけた指先のようなシワ状の雪の模様「雪しわ」です。この場合、積雪が少なくても全層雪崩の危険があります。気象情報で「なだれ注意報」が出されている時、急な斜面のこれらの前兆現象に特に気をつけて下さい。

 

 

503回「2018年の天候」2018年12月29日OA

2018年12月29日 6:00 PM

日本気象協会が発表した「2018年お天気10大ニュース・ランキング」の中から上位3つのニュースと岩手との関連について取り上げます。第3位は「震度7 北海道胆振東部地震 北海道全域で停電発生」。9月6日午前3時7分頃、胆振地方中東部の深さ37キロ付近を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町(あつまちょう)で震度7を観測しました。広範囲で土砂崩れが発生し山肌が剥き出しになり、住宅などが土砂に巻き込まれました。更に札幌市清田区では、液状化で地盤が大きく沈下し、道路の陥没や住宅への被害が多数発生しました。この地震の影響で、死者41人、けが人700人以上、1万棟以上の住宅が被害を受けました。被災地支援の為の人や物資の輸送に、今年6月に就航した宮古と室蘭を結ぶ定期フェリー航路が活躍しました。

第2位は「台風21号・24号 記録的暴風と高潮で日本列島に爪痕」。台風21号は、9月4日、非常に強い勢力で徳島県南部に上陸後、勢力を保ったまま兵庫県神戸市付近に再上陸し、近畿地方を縦断しました。大阪湾では、第2室戸台風の時に観測した過去の最高潮位を超える329センチを記録し、関西空港の滑走路等が浸水する被害が発生しました。県内の最大瞬間風速は宮古市区界で30.2m、盛岡市で27.5mを観測し、県によりますと屋根が飛ばされるなどの建物被害は計13件、延べおよそ8000戸が停電しました。9月30日には、大型で強い勢力の台風24号が和歌山県田辺市付近に上陸し、東日本から北日本を縦断。鹿児島県奄美市で最大瞬間風速52.5メートル等、各地で観測史上1位を更新しました。

第1位は「平成30年7月豪雨 西日本を中心に甚大な被害」。6月28日から7月8日にかけて、梅雨前線や台風7号の影響で西日本を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。期間中の総降水量は四国地方で1800ミリ等、各地で7月の降水量の平年値の2倍から4倍を記録。1府10県に大雨特別警報が発表され、河川の氾濫や土砂災害等により200人以上の方が犠牲になりました。記録的な豪雨は、多量の水蒸気が西日本付近に流れ込み続けたこと、梅雨前線が停滞し活動が活発化したこと、局地的な線状降水帯が形成されたことなどが要因と考えられます。今年は間もなく終わりますが、自然災害への備えに終わりはありません。(「tenki.jpラボ」調べ https://tenki.jp)

500回「未来へのきずな」2018年12月8日OA

2018年12月08日 6:00 PM

今日は、みやぎ防災教育副読本「未来へのきずな」についてです。先月、気象庁のHP内に開設された「防災教育に使える副教材、副読本ポータルサイト」にリンクが貼られています。高校生向け教材の災害想定事例について、ラジオをお聞きの皆さんも高校生になったつもりで想像してみて下さい。

まず地震のケースです。12月の休日、自宅で、父、母、祖母、あなた、弟の5人家族がクリスマスパーティーの準備をしていました。午後6時半頃、弟と共に飾り付けを終え、食事のテーブルに着こうとした時、食器がカタカタと揺れ、テレビやスマートフォンから「緊急地震速報」が鳴りました。地面から「ゴゴゴー」という地鳴りがして、「ドーン」と激しく下から突き上げられ、ほぼ同時に大きな横揺れが襲います。激しい揺れは20秒程、続きました。ここからは考える時間です。緊急地震速報が鳴った時、命を守る為にどのような行動をとりますか?激しい揺れが収まった後、危険を避ける為、どんな行動をとりますか?更に家の様子はどのようになっているでしょうか?5分後、30分後、何をしているでしょうか?

続いて大雨のケースです。9月のある日、強い勢力の台風が北上していて、西日本では既に大雨と強風で被害を受けている地域が多数出ています。あなたが住む地域も昨夜から雨が降り続いていました。予報によると台風直撃の恐れがあり、県全域に大雨と暴風の警報が発表されました。学校は、午後の授業を打ち切り、生徒全員が帰宅。午後1時頃、家に着くと祖父と妹だけでした。両親は仕事で帰りが午後8時頃になり、家にある車2台は両親2人が通勤に使っています。家は二級河川から300m程の住宅街にあり、ハザードマップでは、堤防が決壊した場合、自宅周辺は50センチの浸水が予想されています。雨風がかなり強まり、午後6時頃、洪水の恐れがある為、避難勧告が出されました。さて避難勧告が出された時点で、外はどんな状況になっているでしょうか?あなたはどんな行動をとりますか?避難場所に避難できない時は、どうしますか?30分後、あなたは何をしていますか?このように災害時、どんな行動を取るのか、事前に対策を立てることが命を守ることにつながります。

497回「同行避難」2018年11月17日OA

2018年11月17日 6:00 PM

今日は災害時、ペットと一緒に避難する「同行避難」についてです。環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」によりますと、災害時にペットを守る為には、まず飼い主が無事でいること、そしてペットの安全に配慮することが大切としています。屋外で飼っている場合、地震の時に破損しやすいブロック塀やガラス窓が近くにないかチェックする他、揺れに驚いて逃げ出すことがないよう、首輪や鎖が外れたり切れたりしていないか、加えてケージや囲いに隙間がないか確かめましょう。室内では、ペットが普段いる場所で、家具が倒れたり、物が落下したりしないか確認しましょう。過去の災害では、室内飼いの小型犬や完全室内飼いの猫でも、パニックになって開いた扉から逃げ出したり、地震等で倒壊した壁の隙間から外に出て行方不明になったりした事例が多数報告されています。室内飼いでも常に首輪や迷子札をつけることが必要です。

次に避難所でのペットの飼育についてです。ケージやキャリーバックに慣らしておくこと、人や動物を怖がったり、むやみに吠えたりしないこと、決められた場所で排泄できるようにしつけましょう。他人への迷惑を防止すると共に、ペット自身のストレスも軽減されます。又、避難所や動物救護施設では、ペットの免疫力が低下したり、他の動物との接触が多くなったりします。普段からペットの健康管理に注意し、予防接種等、ペットの健康、衛生状態を確保する他、不必要な繁殖を防止する為、不妊・去勢手術を実施しておくことが大事です。東日本大震災の初期には、ペット用の救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められず、ガソリン不足も加わり、救援物資がすぐに届かなかった事例がありました。避難所でのペットに対する備えは基本的に飼い主の責任です。療法食や薬、フードや水を5日分以上、食器、トイレ用品、ケージの補修などで使うガムテープを準備しておきましょう。

飼い主は予め避難所にペットを連れて行く際の注意事項を自治体に確認する他、地域の災害対策の会合や防災訓練で、避難方法を話し合っておきましょう。避難所以外にも、親戚や友人など、ペットの一時預け先を探しておくと安心です。災害時にペットの命を守り、避難後、トラブルにならない為には、日頃からの準備が肝要です。

 

496回「警視庁ツイッター」2018年11月10日OA

2018年11月10日 6:00 PM

今日は警視庁警備部災害対策課のツイッターについてです。いざという時に役立つ防災情報を発信していて、2013(平成15)年から始め、今ではフォロワーと呼ばれる登録者が76万人を突破する人気ぶりです。今年の情報からいくつかピックアップしてみます。絆創膏に関する2つのツイートで、1つ目は9月4日の「剥がれにくい貼り方」。粘着部両端の真ん中に切れ目を入れます。例えば手の指をケガした際、患部に当てた後、切れ目を交差させて貼ると、普通に貼るより剥がれにくいというものです。2つ目は6月28日の「靴底に貼り滑りにくくする方法」。両方の靴底の爪先とかかとに絆創膏を貼るだけで、雨に濡れた路面で滑りにくくなるというものです。投稿者は「水に濡れるとすぐに剥がれそうですが先日やってみたところ1日履いても剥がれませんでした」とコメントしています。紹介した2つの知恵は覚えておくと役立ちそうです。

日頃の備えで使えるのが2月28日にツイートされた、光を蓄える「蓄光テープ」です。投稿者の自宅でブレーカーが落ち、家族が「懐中電灯の場所が分からない」と慌てた経験から備えたものです。蓄光テープを懐中電灯の他、ドアノブ、非常用持ち出し袋がある場所等に貼ったところ、思った以上に暗闇で光り、安心に繋がったそうです。確かに手の届くところにあったとしても、暗闇で懐中電灯を探すのは大変です。シンプルな方法で、参考になります。

その他、プルトップ型ではない「缶詰」を、道具を使わず開ける方法が10月16日に掲載されていました。蓋の縁をコンクリートやアスファルトに円を描くようにこすりつけるというもので、構造上、蓋の接合部分が削れると開けられるからなそうです。蓋を取る際、砂等が入らないよう気をつける必要があります。又、5月31日のツイートでは、「瓶の蓋」が開かず困った際、瓶を逆さにして置き、底を掌で叩く方法が紹介されています。振動により、瓶と蓋の間に空気が入り、開けやすくなるからなそうです。瓶が割れたり、手を痛めたりしないよう注意が必要ですが、こちらも試してみたくなります。防災のプロが発信する警視庁のツイッターは「警視庁警備部 災害」で検索すると御覧になれます。

 

491回「教えてドクター」2018年10月6日OA

2018年10月06日 6:00 PM

今回は2016年に発行された「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」というマニュアルについて取り上げます。長野県佐久地域で、育児に関わる家族の不安を少しでも減らしたいという思いで、佐久医療センター小児科を中心に佐久医師会が作成したものです。

冊子の中には「子どもと防災」のページがあり、「非常時の環境をどれだけ普段の環境に近づけられるか」が備えの大切さと指摘します。乳幼児のいるご家庭の避難バッグのチェックリストに掲載されているのは、1週間に必要な「オムツ」の目安は100枚、手を拭くこともできる「お尻拭き」の目安は200枚、ミルクセットなどです。オムツが無い時、レジ袋とタオルを組み合わせた簡易オムツの作成方法もイラスト入りで描かれています。ミルクセットは、1週間の目安として粉ミルク900グラム2缶や、使い捨て紙コップ1日8回使用として60個です。紙コップは哺乳瓶を殺菌することが難しい状況の際に役立ちます。紙コップを二重にし、粉ミルクを70度以上のお湯で殺菌し溶かします。さました後、赤ちゃんを立てて抱っこし、コップに唇をつけたまま赤ちゃんが自分で飲むようにするものです。母乳育児のお母さんに対しては、免疫成分が含まれている母乳を与え続け、粉ミルクは必要な赤ちゃんへ譲ること。もし避難所で母乳が止まったとしても、安心することで出やすくなることから、パーテーションやテントにより授乳スペースを作ってもらうことを提案しています。

その他、落ち着きのないお子さんとの接し方についてのアドバイスもあります。イメージしやすい行動を丁寧に言葉で伝える例として、「ちょっと待って」ではなく「後30秒待って」、「うるさい!」ではなく「声のボリュームを2にしよう」、「走らないで」ではなく「歩こう」などです。又、ご飯中に遊び始めたり、お風呂の時間なのに本を読み始めたりするような時は、事前に親子で折り紙と牛乳パックを用い名刺サイズのカード「赤色・ご飯」「青色・お風呂」「黄色・着替え」等を作成し、お互いに確認すると、今の行動に集中できるというアイデアも載っています。これらの情報はパソコンなどで「教えてドクター」で検索すると見られ、又、スマートフォン用の無料アプリも配信されています。

 

490回「親子の防災マルシェ」

2018年09月29日 6:00 PM

今月17日、北上市のさくらホールで、子育て中の方が防災を学び、自分や家族を守る「自助」の意識を持とうというイベントが開かれました。講演会の講師はアウトドア防災ガイドの「あんどうりす」さんです。小ホールにはカラフルなマットが敷かれ、ミニカーなどで自由に子ども達が遊ぶ中での講演でした。あんどうさんは、地鶏をバルサミコ酢で漬け込んだ美味しい缶詰を紹介したり、テントでの宿泊体験を勧めたりして、非常時に活用できることを日常に取り入れることで、避難生活のストレスを減らせるとアドバイスしていました。

中でも関心を集めたのは、昔から腹帯などで使われてきた「さらし」を使ったおんぶでした。あんどうさんは「普段から、さらしのだっこ・おんぶの方がずっと軽くなるので、技も知っておいて下さい。さらしは10メートル1000円位で売られています。半分に切って5メートル。5メートルで子どもを、おんぶ・抱っこできます」と説明していました。子どもの重心を高く背中に密着することで、とても楽に背負うことができるのです。取材した奥村奈穂美アナは来場者の4歳のお子さんをおんぶし体験すると「いつもは子どもの重さがズシンと来ますが、このおんぶは担いでいる感じで、全然、苦しくない」と驚いていました。最近の子どもの多くはおんぶした際、しがみつくことができず反ってしまうそうです。普段からおんぶに慣れることで子どものしがみつく力が身に付き、非常時のおんぶで、親は両手を使え、お子さんと速やかに避難できそうです。このイベントは講演会の他、防災グッズの展示や地震体験コーナーが設けられ、乳幼児を連れた親子110組、330名が参加しました。来場者は、普段の子育ての中で災害時に使えるグッズや技を身に着けておく大切さを実感していました。

企画したのは、自身も6歳と1歳半の子どもを育てている北上市の髙橋真利子さんです。停電を想定し、夜、家族で、ヘッドランプで過ごすような体験もしている髙橋さんは「小さな子供を抱えての防災を一人で頑張るのではなくて、もっと地域を巻き込みたいという強い気持ちで取り組んできました。防災について、家族を守る力について、少しでも底上げになればと願っております」と備えの広がりを期待していました。

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