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地震の記事一覧

684回「陸前高田の震災語り部」2022年6月25日OA

2022年06月25日 6:00 PM

今日は陸前高田市で震災体験を語り継いでいる「釘子明(くぎこあきら)」さん(63)についてです。陸前高田で生まれ育った釘子さんは高田町内にあった自宅を東日本大震災の津波で失いました。発災後は、陸前高田市立第一中学校の体育館に避難しました。24歳から30年間、岩手や宮城のホテルに勤め、宿泊客の安全を第一に行動していた経験から、避難所では業務部門の責任者として組織作りや運営に奔走しました。その後「全国からの支援に応えたい」「自然災害から命を守ってほしい」と2013年から被災地ガイドや全国での講演で語り部活動を始めました。これまで釘子さんの話に耳を傾けた方は5万5000人に上ります。
2014年の年間約1万2000人をピークに年々、参加者が減少しました。釘子さんは観光客に防災に関心を持ってもらおうと、陸前高田市の歩みを伝える写真展を開催しました。自ら撮影した写真は、震災前の高田松原から震災直後の被災の様子、困難を乗り越えて開催した祭りを喜ぶ人々の姿などで、まちの移り変わりを切り取ってきました。仮設住宅での生活後、2016年5月、高田町に事務所兼自宅を再建。30人程入れるスペースには大型スクリーンを設置し、陸前高田の写真を映しながら体験を伝えました。写真展が軌道に乗ったものの、今度は新型コロナが猛威を振るいます。ここ2年は陸前高田を訪れる人も激減し、語り部活動参加者は年間1000人を割るようになりました。そこで最近はリモートを活用した講演会を通じ、災害への備えを呼びかけています。
釘子さんが一貫して伝え続けていることが3つあります。1つ目は「避難所に行ったことがありますか」、2つ目は「避難所にはどんな備蓄、設備があるのか知っていますか」、3つ目は「避難所は本当に安全な場所か真剣に考えたことがありますか」。市が指定した避難所である市民体育館で多くの人命が失われたことから、行政だけではなく、市民も日頃から避難所に関心を持つことが必要だと考えているからです。『まず避難所を見直すこと。それが愛する人、大切な人達の命を守ることになる…』。次の災害に直面した時、自分たちの震災体験を生かしてほしい。釘子さんは、コロナ禍の終息を願いながら、被災地からのメッセージを発信し続けています。

682回「東京くらし防災」2022年6月11日OA

2022年06月11日 6:00 PM

今日は東京都が作成した女性の視点の防災ブック「東京くらし防災」についてです。162ページのこの冊子では、いつもの暮らしの中で始めやすい対策が紹介されていて、岩手で暮らす私たちにも参考になります。
「いますぐできる!15のこと」では「1.外出先では非常口を確認」。倒れたり、落ちてきたりする物がないか、更に非常口までの避難ルートを確認しましょう。「2.カーテンは閉めて寝る」。地震の揺れで割れたガラスが飛び散るのを抑える効果があります。「3.食器の重ね方を変えてみる」。食器は高く積み上げず、下から中・大・小の順に重ねれば揺れに強い安定した置き方になります。「4.包丁は使ったらすぐしまう」。包丁や重い鍋などの調理器具は、揺れで落ちたり飛んできたりしたら大けがの元です。「5.寝転んで危険を探してみる」。倒れたり、落ちてきたりするインテリアがないかチェックを。就寝時は無防備で、落下物を避けたり、すぐに逃げたりできません。「6.日用品は多めに買い置きする」。食べ慣れた物、好きな物を多めに買ってストックし、賞味期限の近い物から食べ、減ったら補充します。又、自分の肌に合う化粧品やサプリメントは避難生活で手に入りにくいことから多めにストックしておくと安心です。「7.行ける時に、トイレは済ませておく」。発災直後はトイレに行きづらくなることがあり、普段からこまめに済ませておくと良いでしょう。「8.生理用品はもう1周期分買っておく」。ストレスで生理不順になるケースがあり、ストックがあると備えになります。「9.災害時の集合場所を決めておく」。自宅以外での待ち合わせ場所を決めておくと良いでしょう。「10.公衆電話の使い方を子どもに教えておく」。発災時には通信規制の対象外として優先的に取り扱われる「災害時優先電話」となります。台数は減っていますが、使い方や設置場所を確認することも防災になります。「11.地域の行事に参加してみる」。日頃から顔見知りになっておくと安心です。「12.災害時のペットの預け先を探しておく」。避難所でペットと共同生活ができるとは限りません。「13.ママバッグは使った分だけ足しておく」。赤ちゃんの非常袋になります。「14.チョコレートやキャラメルをカバンに入れておく」。外出時に被災した時の備えです。
そして「15.『東京くらし防災』を読んでみる」。インターネットで検索してみて下さい。

681回「首都直下地震の新たな被害想定」2022年6月4日OA

2022年06月07日 8:38 AM

今日は10年ぶりに見直し、東京都が公表した首都直下地震の被害想定についてです。震源の位置が異なる地震をシミュレーションしたところ、最も被害が大きいのは、マグニチュード7.3の「都心南部直下地震」で最大震度7に達しました。また23区全域の6割が震度6強以上の揺れに見舞われるとしました。建物の耐震化や不燃化が進んだことで、都内の死者は2012年の想定から3500人減り最大6100人。建物被害は3割以上減り19万4000棟と算出されました。又、マグニチュード7.3の「多摩東部直下地震」では、震度6強以上のエリアが約2割に上る多摩地域に大きな被害が想定されています。死者は4900人、建物被害は16万1000棟としています。
今回の報告書では、発災後の被災者の状況が時系列で示されました。当面は生活に大きな支障が生じる恐れがあります。液状化地域では住まいが傾き生活が困難になります。長周期地震動により、固定されていない本棚が倒れたり、家具、ピアノ、コピー機等が大きく移動し人に直撃したりする恐れがあります。本や食器、窓ガラスが飛散し、ストーブ等が転倒します。ライフライン毎に見ていくと、広い範囲で停電が発生、計画停電が実施される可能性があります。停電で住宅のエレベーターが停止します。断水し下水利用が制限され、排水管等の修理が終了するまで集合住宅では、水道供給が再開されてもトイレが使えなくなります。各家庭のガスは震度5弱以上で自動遮断。通信網が渋滞し音声通話が繋がりにくく、メールやSNS等の送受信が大幅に遅れる他、携帯基地局の電源が無くなり不通エリアが拡大します。鉄道は点検や被災により都内のJR在来線、私鉄、地下鉄が運行停止。新幹線も運行を停止し、都外から来た方も帰宅が困難となります。道路寸断や交通規制、渋滞により、バス等の代替交通による移動も難しくなります。道路は一般車両の通行が規制され、ガソリンスタンドは当面給油不能か長蛇の列ができる想定です。被害が甚大な場合は、これらの復旧が長期化する恐れがあります。東京都は、建物の耐震化を進めることで被害を大幅に減らすことができるとしていて、地域防災計画を修正、必要な対策を強力に推進し、防災力の向上を図ることにしています。
今回取り上げた2つの大地震の発生確率は30年以内70%と切迫しています。首都圏は家族や親戚、友人・知人が住んでいたり、出張や旅行で行ったりするということもあるかと思います。災害から身を守り、冷静に行動できるよう、まずはこのような想定を知ることが大切です。

680回「長周期地震動・予測情報」2022年5月28日OA

2022年05月28日 6:00 PM

気象庁は今年10月以降、長周期地震動についての予測情報を「緊急地震速報」に含めて発表することにしています。長周期地震動は「大きな地震が発生した時に生じる周期が長い揺れ」のことです。特徴は「高いビルを長時間にわたって大きく揺らす」「遠くまで伝わりやすい性質」の2つがあります。目安として14階から15階以上の高層ビルで発生し、揺れが10分以上続く場合もあります。高層階ほど被害が大きくなる恐れがあります。気象庁は長周期地震動による揺れの大きさについて、1から4まで4つの階級を定めています。数字が大きいほど被害が大きくなり、階級3以上で被害が発生するとしています。やや大きな揺れの「階級1」では「室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。驚く人もいる」「ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる」。非常に大きな揺れの「階級4」では「立っていることができず、這わないと動くことができない。揺れに翻弄される」「キャスター付きの家具類等が大きく動き、転倒するものがある。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある」です。長周期地震動は体感する機会が少なく、地表面の震度ではイメージしにくい揺れです。震度に換算するといくつに相当するか気になりますが、置き換えはできないとのことです。例えば階級4は体感的には「立っていることができない」という点で「震度6強」と同様ですが、階級4の方が「キャスター付きの家具が大きく動き転倒することがある」など室内の状況が異なるのです。
2011年の東日本大震災では、震度5弱から5強を観測した東京23区の高層ビル高層階の多くで、恐怖感を抱くようなゆっくりとした長い揺れがありました。又、震度3を観測した大阪市住之江区の55階建て高層ビルでは揺れによりエレベーターのロープ類が損傷しました。盛岡市によりますと、現在、市内の14階建て以上の建物は54棟あるということで、例えば南海トラフなど巨大地震が発生した場合、県内の震度が3程度でも、遠くから伝わった揺れにより、高層階で被害が生じる恐れがあります。
「緊急地震速報」に含めて発表された予測情報は、HPで確認するような猶予がありません。通常の地震と同様、身を守る行動が必要になります。揺れで家具が倒れないよう固定する他、特に高層階ではキャスター付きの家具類を置くことは避ける、置く場合は車輪をロックする等、事前対策が鍵になります。

672回「福島県沖地震」2022年4月2日OA

2022年04月02日 6:00 PM

3月16日午後11時36分ごろ、宮城県と福島県で最大震度6強、県内では一関、奥州、矢巾で震度5強を観測する地震がありました。気象庁によりますと、震源は福島県沖の深さおよそ60キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.4と推定されます。去年2月13日にも福島県沖の深さ約55キロでマグニチュード7.3の地震が発生、福島や宮城で最大震度6強、一関と矢巾で震度5弱を観測しました。その時とほぼ同じ場所で起きた双子のような地震でした。気象庁によりますと、今回の揺れの約2分前にも地震が発生しました。私は自宅で就寝中でしたが、まず遠くから伝わってきたような横揺れが20秒程続きました。そして一旦、収まったと思ったら緊急地震速報が鳴り響き、先ほどよりも大きく、家が軋むような揺れに襲われました。盛岡は4でしたが、やはり20秒程続き、恐怖を覚えました。
県によりますと、この地震で北上市の70代女性が転倒し腰に重傷を負って入院した他、転倒するなどして一関市で2人、遠野市と八幡平市で1人ずつの併せて5人がけがをしました。消防庁によりますと、福島県と宮城県で4人の方が亡くなった他、全国で241人がけがをしました。震度5強を記録した郡山市では、91歳の女性の頭に衣装ケースが落下、72歳の女性の左足にはテレビが落下、南相馬市の84歳の女性は就寝中にタンスが倒れ、両脚を負傷しました。
大地震が発生した際、「家具は必ず倒れるもの」と考えて対策を講じておく必要があります。寝室や子ども部屋などには、できるだけ家具を置かないようにし、置く場合はなるべく背の低い家具にし、転倒防止対策をとりましょう。また、家具が倒れてけがをしたり、出入り口をふさいだりしないように、向きや配置を工夫しましょう。他にも、窓ガラスや吊り下げ式の照明、テレビ、電子レンジ・オーブンなど、家の中には凶器になるものが数多くあるので対策が必要です。また、手の届くところに、懐中電灯やスリッパを備えておきましょう。懐中電灯は停電した際、暗闇を歩く時の必需品です。スリッパは割れたガラスの破片から足を守ります。我が家も改めて室内を点検しました。吊り下げ式の照明のガラスシェードを布製にし、又、壁掛け時計の落下防止の為に補強しました。備えあれば憂い無しです。お宅は安全ですか?

671回「震災デジタルプロジェクト鵜住居」2022年3月26日OA

2022年03月26日 6:00 PM

IBC岩手放送と岩手日報社は今月9日、震災デジタルプロジェクトとして共同制作した特設サイト「鵜住居~UNOSUMAI」を両社のホームページで公開しました。去年4月から、ラジオ番組「デジタルニュース・ラボ」では、釜石市鵜住居町出身の前川晶(あき)記者が定期的に出演し、ふるさとの新聞特集記事を取り上げ、震災後のまちと人の姿を、新聞・放送だけではなく、多様なデジタルコンテンツとして発信してきました。今回の特設サイトはその集大成となるもので、「鵜住居」という一つのまちに焦点を当て制作されました。震災以前の住民の営みや、まちに残る震災の教訓を風化させずにデジタルデータとして残していくことが狙いです。
市の北側に位置し、大槌湾と両石湾に面した「鵜住居(うのすまい)」は東日本大震災の津波で市の中でも特に大きな被害を受けた地域です。死者・行方不明者は釜石全体の半数を超える580人にのぼり、地区全体の住まいの約7割にあたる1668棟が被災しました。サイトは3Dのデジタルマップ「触れる思い出、まちの記憶」、住民の避難行動などを振り返る「あの日、そしてあの日から」、前川記者と弦間アナが鵜住居を巡る「11年目、ふるさとを歩く」など6つの項目で構成されています。マップには震災後、まちの復元模型=ジオラマに残された住民の思い出やエピソードが散りばめられています。例えば釜石東中学校のピンをクリックすると「部活中、ランニングしてきますと嘘ついて海パンをはいて根浜まで行って泳いでいた」などエピソードが現れ、震災前のまちの様子が目の前にあるように伝わってきます。「あの日、そしてあの日から」の中の「釜石の出来事」では、当時の児童・生徒の避難行動を証言を元に再現し、一方で当日学校を休んでいた児童1人、生徒1人、そして保護者に引き渡された児童1人が津波の犠牲になり、小学校に1人残った事務職員も行方不明になったその「出来事」も忘れてはならない、と結んでいます。又、祖父母が鵜住居地区防災センターに避難して命を落とした前川記者。「ふるさとを歩く」では自身とふるさとを繋ぐ、今は亡き祖父母を見つめる内容になっています。
震災から11年が経ち、震災を知らない、記憶にない子供たちが多くなっています。その中、地元の新聞社と放送局が手を携え、従来の伝え方とは違うデジタルコンテンツを通じて、特に若い世代への震災伝承・継承につなげていく取り組みは、IBC、岩手日報社の各ホームページから御覧ください。

668回「田老の商店主の現状」2020年3月5日OA

2022年03月05日 6:00 PM

宮古市田老、三陸鉄道リアス線の田老駅近くにある「林本酒店」を訪ねました。店主の林本卓男さん(74)は昭和10年代に創業した米や雑貨を扱う店の3代目です。1933年に田老を襲った津波では祖父母も両親も全財産を流されました。そして2011年3月11日。住まいを兼ねた店は、東日本大震災の津波で流されました。家族は無事でした。林本さんは避難していて津波そのものは目にしていません。警報が解除され自宅に戻ると「家が無くなって、市街地が無くなって、破壊されてしまった。言葉も涙も出なく茫然としてしまった」と当時を振り返ります。市が災害危険区域に指定した為、住居は建てられません。仮設住宅で暮らした後、2016年11月、震災後に整備された三王団地に家を再建しました。同じ年の6月、流された場所には店のみ構えました。
1年目、2年目、3年目と売上は伸び震災前の半分を超えるようになりましたが、その後、新型コロナウイスルの蔓延が経営を直撃しました。宿泊施設や飲食店に卸していた業務用の米や酒類の売上が大きく落ち込んでいるのです。震災以前、駅前を中心に80~90世帯の家が建ち並び、地域で商いをしていましたが、今はその住宅街もありません。震災から11年経ち付き合いのあった客は、高齢化や転出により次第に利用が無くなり、売上は減るばかりです。2人の娘は仙台で仕事を見つけ暮らしていて、店の後継者もいなく、展望が開けないのが現状です。
林本さんの現在の住まいは高台にあり「自宅が避難所みたいな安心感はある」と語りつつ、日中、家を離れた時は「いつ、どこで、津波の注意報や警報が出るか」と不安を抱えています。政府の地震調査委員会は去年1月1日時点の評価として、30年以内に千島海溝で東日本大震災のようなM9クラスの地震が起きる確率は最大40%と算定。中央防災会議は、県内で最悪の場合、約3100人が命を落とす恐れがあるとしています。新たな脅威へ備える為、宮古市では住民を対象に説明会を開催し周知すると共に、ハザードマップの更新作業を進めています。

665回「末の松山」2022年2月12日OA

2022年02月12日 6:00 PM

和歌に詠まれてきた名所を「歌枕」と言います。松尾芭蕉は、1689年(元禄2年)江戸を旅立ち美濃国(みののくに)大垣に到着するまでの半年間、東北・北陸の名所旧跡や歌枕を訪ね、紀行文「おくのほそ道」を完成させました。多賀城市や、多賀城市観光協会によりますと、国指定名勝「おくのほそ道の風景地」の内、多賀城市では3か所の歌枕が指定されています。その内の1つが「末の松山」です。八幡(やわた)の宝国寺裏手にある標高約8メートルの丘で、推定樹齢480年、樹高約19メートルの2本のクロマツがそびえています。8世紀から12世紀、平安時代の昔から「歌枕」として遠く都の人々にも知られてきました。大きな津波が襲っても「末の松山」を越えることはできないといういわれから、越すに越せない大きな存在を意味するようになったとされます。この大きな津波とは何を意味するのでしょうか。
東京大学出版会「歴史のなかの地震・噴火」によりますと、清少納言の父として知られる清原元輔(きよはらのもとすけ)の作歌(さっか)「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」。10世紀後半に作られたと考えられるこの歌には本歌(ほんか)があります。「古今和歌集」の「君をおきて あだし心を わがもたば 末の松山 波をこえなむ」。国文学者の河野幸夫(ゆきお)さんによりますと、「古今和歌集」の成立は905年(延喜5年)ですから、この歌は9世紀後半頃に詠まれた歌であることなどから、作者が貞観地震を経験していた可能性が大きい、と推測します。「貞観」とは、安倍貞任(あべのさだとう)の「貞」に観音様の「観」と書きます。国が編纂した歴史書「日本三代実録」には、869年(貞観11年)に起きた貞観地震は揺れが大きく、宮城県にあった多賀城の城郭が崩れ、人々は叫び合い、倒れて起き上がることができず、家屋が倒壊したと記録されています。又、津波による犠牲者は城下1000人程で、野原や道も全て青海原になったとも書かれています。宝国寺は仙台湾から内陸約2キロに位置し、東日本大震災では津波の被害は免れました。
平安時代、貞観地震の大津波により仙台平野が水没する中、難を逃れ衆目を集めた末の松山は、天地(あめつち)を鎮める祈りを込め、歌に詠まれたのかもしれません。

661回「介護老人保健施設の備え」2022年1月15日OA

2022年01月15日 6:00 PM

陸前高田市高田町の高台にある介護老人保健施設「松原苑」を訪ねました。震災当時、松原苑には300人を超える利用者と職員がいました。利用者の大半は看護・介護が必要な80代から90代で、寝たきりの高齢者は88人いました。建物の窓枠は外れ、ガラスは割れ、天井が一部落ち、水道管も破裂し水浸しになり、職員が利用者を背負うなどして外へ避難しました。松原苑の利用者は全員無事でしたが、非番だった職員2人が犠牲になりました。
IBCは発災後、陸前高田市に入り松原苑を拠点に、変わり果てたまちの惨状をラジオやテレビで伝えました。当時、お世話になった松原苑の入澤美紀子看護部長に、その後の苑の備えについてお聞きしました。あの時、電気、ガス、水道といったライフラインは途絶し、わずかな非常食で救援を待っていました。食べ物の他、体を暖めるものが必要でした。震災後、倉庫で備蓄量を増やしたのが「使い切りカイロ」です。入澤さんは「身体機能の落ちている高齢者は寒がる方が多いので、体温を上げることを徹底しなければ」と語ります。
防災訓練で使用しているのがA4サイズのアクションカードです。災害関連の研修会で知り製作したもので、緑、黄色など色分けされ、首から提げて使用します。カードには看護部長用の他、消火班、救護班、誘導班などの種類があります。看護部長用は「1.災害情報を集める 苑内情報の把握、被害状況(職員、利用者、設備、機器)、ライフラインの稼働状況」など、誘導班は「1.誘導班長の指示を受ける 2.避難場所へ誘導、避難経路の確保・搬送 3.誘導完了の居室の扉を閉める」など、チェック事項が細かく記されています。チェック事項は常に見直しを行っています。カードはヘルメットやヘッドライトと共に1か所にまとめられていて、発災時、身に着けることで、自分の役割を確認しながら行動できます。これは「震災の時は不安の中で動いていました。アクションカードによって確信を持ちながら動く為です」と話しています。又、ラミネート加工されていることで、ペンで書き込んだり、消したりと記録が容易です。「あの日、メモもできない中、その後、当時のことを思い出すことが大変で、記録することの大切さを実感したから」ということです。松原苑ではあの日を教訓として備えと訓練が続けられています。

660回「日本海溝・千島海溝地震被害想定」2022年1月8日OA

2022年01月08日 6:00 PM

先月21日、政府は北海道から東北地方の太平洋沖にある日本海溝・千島海溝沿いで巨大地震が発生した場合の被害想定を公表しました。県内では最悪の場合約1万1千人が死亡するという想定です。これは内閣府の中央防災会議が取りまとめたもので、岩手県沖から北海道沖に続く日本海溝と、北海道から千島列島沖に続く千島海溝で発生するマグニチュード9クラスの巨大地震が対象です。この地震による津波の浸水想定は、一昨年9月に公表されました。宮古市では最大でおよそ30メートルの津波が押し寄せるとされ、東日本大震災を上回る高さまで浸水すると想定される市町村もあります。
被害が大きいのは日本海溝の地震です。寒さや雪などで避難に時間がかかる冬の深夜に津波が押し寄せた場合、早期に避難者する人が2割にとどまるケースでは、全国でおよそ19万9千人、県内では東日本大震災を超えるおよそ1万1千人が死亡する想定となっています。
ほとんどが津波による死者で、高台に避難した後も屋内に二次避難できなかった場合、寒さによって低体温症で亡くなるリスクが高まることも指摘されています。建物等は津波により約17000棟が全壊、又、液状化、揺れ、急傾斜地崩壊、火災により約1000棟が全壊すると想定されています。二之湯智(にのゆさとし)防災担当大臣は会見で、津波の早期避難を徹底すれば「死者数が8割減という想定になっていて、命を守る事を最重要課題にして取り組んでいきたい」と語っています。被害想定を議論する国のワーキンググループの委員を務める東北大学の今村文彦教授は、今回新たに示された低体温症のリスクについて「高台やビルの屋上などは低体温症の対応がまだ不足している部分があると思います。例えばブルーシートや毛布を備蓄倉庫の中や屋上などの避難場所で準備することで、十分対策ができます」と指摘しています。県は今後、市町村ごとの被害想定を取りまとめ、今年6月をめどに公表したいとしています。
今回の想定は、広域にわたり甚大な被害の恐れがありますが、対策を講じれば被害は減少する見込みです。地域全体で冷静に受け止め、避難訓練などを重ね1人でも被害を減らすよう取り組むことが肝要です。

658回「震災・沿岸市長村長の提言」2021年12月25日OA

2021年12月25日 6:00 PM

地域課題解決に取り組むNPО法人「岩手地域総合研究所」が発行した記録誌「東日本大震災・津波から10年~私たちの取り組み~」についてです。東日本大震災の教訓と復興の歩みを後世に伝えようというもので、沿岸の市町村長に震災時の救助活動や復興事業、現在の課題について尋ねたインタビューも掲載されています。
大船渡市の戸田公明市長は、速やかな復興の為『応急仮設住宅の建設地を事前に決定しておくことが大事です』と訴えます。又、浸水想定区域について住宅高台移転の事前実行を行う際、「差込型高台移転」を勧めています。市が行った既存集落の近くの空き地を利用して防災集団移転先を整備する方法で、工期が短く、工事費用が抑えられ、既存コミュニティが維持できるなどのメリットがあるから、ということです。
陸前高田市の戸羽太市長は、派遣された自衛隊の指揮の問題点を指摘しています。自衛隊は、客室に誰かが残っている可能性のあるホテルの取り壊しなど、市長の命令で動く仕組みになっていますが、市長は災害救助については素人で、自衛隊の技術・能力も把握していません。一番有効な手段を取る為のシステムを国全体で見直すべきと感じている、ということです。又、まちのかさ上げの選択肢は区画整理事業しかなく『制度上、3分の1から半分近くは空き地になってしまうのは初めから分かっていました』と語っています。公金を使う区画整理は手続きに時間がかかります。その間に、民間事業者が山を切り崩し、宅地を整備。区画整理を待てない人たちが自宅を再建したのです。区画整理後、元の家があった場所の近くに整備された土地を引き渡されても、既に家を建てています。用途が宅地に限定されているので、農地にすることもできず空き地になってしまう、というわけです。区画整理事業の空き地問題は、制度を考え直すことが必要と訴えます。加えて、例えば防災集団移転促進事業では、地元のことをよく知らない大臣の押印など無駄な手続きが多く時間がかかり『時限でいいので国や県が持っている許認可権を一段、落としてほしい』と現場への権限移譲を課題として挙げています。記録誌は600部発行され、県や各市町村の図書館に贈られ、読むことができます。

657回「新聞大会2」2021年12月18日OA

2021年12月18日 6:00 PM

前回に続いて先月、盛岡で開かれた新聞大会についてです。私は被災3県4紙記者座談会の司会を担当しました。
登壇者の内、福島民報社報道部副部長の鈴木仁(じん)さんは、原発事故の避難先で家族が体調を崩して亡くなる「原発関連死」について取り上げています。「福島県内で地震、津波による直接死は1605人で、関連死はそれを大きく上回る2331人に上っています。この1年で20人近く増えている現状。原発事故による心労が避難者を苦しめている状況が浮かびます。関連死に至る経緯は様々で、市町村が設ける審査会の認定の判断が難しくなっている面もあるようです。一方で遺族側も災害で激変した生活、避難の状況が健康にどのような影響を及ぼしたのか説明する記録を提出できない悩みを抱えています」として、大切な家族を喪った人の思いや実態を共有してゆく必要性を訴えています。今後、地元紙が果たす役割について「原発事故が起きた県内では『風化』と並んで『風評』も大きな問題です。人々の意識が原発事故に向いていると風評を生んでしまいます。意識が向かなくなれば風化する、という懸念があります。ある県の幹部は『原発事故の影響はまだ続いている。支援してほしい』」と強く発信すると『福島はまだそんなに危ないのか』と思われる。一方で『福島の復興は進んでいる』とアピールすれば『ではもう支援はいらないのでは』と言われる。バランスが難しいと話していた」として「原発事故からの復興が道半ばであること、食品をはじめとした県産品は安全で魅力的であることを地道に報道し続けていく必要がある」と結びました。
福島民友新聞社報道部次長の菅野篤司(あつし)さんは、原発事故の影響により浜通りを中心とする12市町村で長期の避難を余儀なくされ、双葉町では全町避難が継続中であることに触れ、最大の課題として「古里そのものが失われたという喪失感に向き合うこと」を挙げています。被災者の選択は「帰る」「帰らない」「帰りたいけど帰れない」「帰ることがためらわれるが戻らなければ」「今は判断できない」と分断され立場が違います。菅野さんは「その全てが正解だと考えている」として、元の住民のゆるやかなつながりを維持していく為、船と船をつなぐように「もやい直し」していくことの重要性を指摘しています。岩手県も他人事ではありません。復興庁のデータによると、先月末現在、福島県から岩手県に避難し暮らしている人は、332人います。震災は終わっていません。

656回「新聞大会1」2021年12月11日OA

2021年12月11日 6:00 PM

先月17日、新聞、通信、放送各社が加盟する日本新聞協会は盛岡市で新聞大会を開き、加盟社が災害報道の重要性について議論しました。私は被災3県4紙記者座談会の司会を担当しました。会場の盛岡市内のホテルには、全国の報道機関から約80人が参加し、座談会の模様はオンラインでも配信されました。
登壇者の内、岩手日報社釜石支局長の川端章子(あきこ)さんは震災報道について、津波で家族を喪った方を取材した際のエピソードを紹介。「初めてお会いしたご遺族の方に『共感など簡単に言わないでほしい』というようなことを言われた。それを聞いてから、言葉一つ一つが自分にとってどういうものなのか、しっかり聞くようになった」と振り返っていました。私も川端さん同様、被災しておらず、家族を喪ったわけではありません。ご遺族にどう接するか悩みながら取材を続けています。「寄り添う」ことはできないとしても、せめて「寄り添いたい」という想いを抱きながら、ご遺族に接するように心がけております。
河北新報社報道部震災取材班キャップの高橋鉄男さんは、復興過程で見えてきた課題として3点を挙げました。1つ目は「被災者は復興したのか」。国の被災者生活再建支援金制度の支給状況を挙げ「被災19万世帯の内、4割のおよそ7万世帯は、自治体が用意した宅地や災害公営住宅を使わずに自力再建しました。自治体の見守りは災害公営住宅や集団移転した団地が中心です」として、自力再建した人たちの心の復興などフォローできず、被災者を一括りにできなくなっている点を指摘します。2つ目は壊れたままの自宅で生活を続ける在宅被災者の個別再建を、専門家と連携して後押しする「災害ケースマネジメント」です。東北弁護士会連合会によると「災害救助法が適用され応急修理制度を利用すると応急仮設住宅には入居できなくなる」「東日本大震災において住家を十分に修繕できずに、不自由な生活を強いられている在宅被災者が多数存在し、必要な福祉的支援などを受けることもできていなかったことが報告されている」とのことです。司法と福祉の連携がカギになります。3つ目は「伝承」です。高橋さんは「被災地には伝承施設が揃いハードが整備されたものの、10年で語り部は高齢化し、若者も就職で語り部活動から離れています。人づくりが重要ですが、国の復興予算にメニューが無く、こうしたことを問題提起していきたい」としています。
次回も被災3県4紙記者座談会について取り上げます。

654回「自主防災組織」2021年11月27日OA

2021年11月27日 6:00 PM

県が令和元年度に行った自主防災組織活性化モデル事業の中から2つの取り組みを取り上げます。
「陸前高田市の下矢作(しもやはぎ)地区」は265世帯、696人が暮らしています。人口に占める65歳以上は301人、高齢化率は43.2%と高く、避難する際は地域での助け合いが求められます。気仙川・矢作川が流れる山間部に位置し、東日本大震災では川を遡上して津波が到達しました。又、市のハザードマップによりますと、最大規模の大雨による洪水では地域全体が浸水し、土砂災害の危険性が高く、孤立地域も想定されています。住民にヒアリングや現地調査を行ったところ「地区の公民館が土砂災害警戒区域にかかっており、避難が危険」「行政区が矢作川の右岸と左岸に分かれていて、特に右岸は逃げ場がない」など、行政区外への避難の必要性が指摘されました。地区内の避難は危険であることから、今後は設備が整っている市街地の高田地区の避難所に早めに避難し、又、避難方法について各行政区で検討を行うことにしています。
「久慈市の東広美町(ひがしひろみちょう)」は、市の中心部に近く、新築住宅やアパートが増えている住宅地で、213世帯、464人が暮らしています。長内川の堤防沿いにあり、過去に道路の冠水や住宅浸水、洪水などに見舞われてきました。2018年11月、自主防災組織を結成。「具体的な活動を展開したい」と今回のモデル事業に参加し、地域の災害リスクについて考えることから始めました。2019年10月の台風19号では町内の道路がほぼ冠水し、床上浸水ぎりぎりでした。当時の状況について振り返り「高齢者や要配慮者が、どこにいるのか把握する必要がある。それによって、誰がどの人を担当するということもはっきりしてくるのではないか」との意見が出されました。そこで住宅地図に要支援者世帯を表すシールを貼り、見える化を実施。又、豪雨による避難を想定し、担当者が地区毎の各戸を訪問し声掛けする訓練を行いました。これらの活動から避難行動、声掛けの重要性の他、日頃から挨拶し合える関係作りの大切さに気付きました。加えて避難場所までのルートの確認、要支援者に限定した避難訓練の必要性が指摘されました。
今回紹介した取り組みで共通するのは、自然災害のリスクを住民が共有し、活動を通して課題を発見している点です。地域住民の構成は年々、変化することから、地域の防災力を若い世代に引き継ぐ取り組みもカギになってきます。

653回「三大震災の事実と教訓」2021年11月20日OA

2021年11月20日 6:00 PM

先月、陸前高田市気仙町の東日本大震災津波伝承館の企画展示「三大震災の事実と教訓」に足を運びました。三大震災とは2011年「東日本大震災」、1995年「阪神・淡路大震災」、1923年「関東大震災」のことです。同じ震災と名が付いていますが、被害の特徴、そしてそこから得られる教訓に違いがあります。
「東日本大震災」で、岩手・宮城・福島の犠牲者の9割は大津波による「溺死」でした。地震後、すぐに避難した人は約6割に留まり、逃げ遅れた人たちが命を落としました。背景には、自宅や家族を心配して見に行ったり、防潮堤があるから大丈夫と過信したりしたことがあります。又、気象庁は技術的限界から津波の高さを正確に予測できず、その後、更新された津波警報が、防災行政無線の電源喪失などにより十分、伝わりませんでした。ここから得られる教訓は、より高い場所を目指して「避難」することです。「阪神・淡路大震災」が起きた26年前、土地区画整理事業を実施していない市街地では耐震基準を満たしていない古い木造建物が多くありました。又、発災が午前5時46分と早朝で就寝中の人も多くいて、直接死の約7割が建物倒壊や家具転倒による「窒息・圧死」でした。ここから得られる教訓は「耐震」です。その後、木造住宅の耐震基準が改正され、耐震化が進んでいます。「関東大震災」では地震後、東京、横浜などで発生した火災は強風にあおられて広域化しました。昼食の時間帯で多くの家庭で火を使っている最中に地震が起こり、建物倒壊等により火災が発生、建物群は超過密で道路も狭かった為、火災は燃え広がりました。犠牲者の約9割は「焼死」と言われています。得られた教訓は「耐火」で、燃え広がりを抑える為、道路の拡幅や区画整理、緑地帯の整備が進められています。
これらの教訓から、私たちができる備えは何でしょう。災害の被害を最小限に抑える為には、自分の身を守る=自助、地域やご近所で協力し合う=共助、行政・消防・警察といった公的機関による助け=公助があります。災害が大きければ大きいほど、公助の手は足りなくなります。そこで共助=地域住民が自発的に様々な防災・減災活動を行う「自主防災組織」が必要になってきます。平時は地域の避難場所や経路、危険箇所や要配慮者を調べ、防災マップを作るなど活動し、災害時は安否確認、避難誘導、要配慮者の支援、避難所の運営などを行います。次に起こる震災で犠牲者を出さない為、地域の防災力が問われています。

649回「首都圏直下地震 震度5強」2021年10月23日OA

2021年10月23日 6:00 PM

7日(木)午後10時41分頃、千葉県北西部を震源とする地震があり、東京都足立区と埼玉県南部で震度5強を観測しました。気象庁によりますと、東京23区で震度5強以上を観測するのは、2011年3月11日の東日本大震災以来です。この地震による津波はありませんでした。震源地は千葉県北西部で、震源の深さは75キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.9と推定されています。消防庁の集計によりますと8日現在、千葉県、神奈川県でそれぞれ14人など、合わせて43人がけがをしました。東京都交通局によりますと、足立区にある、新交通システム「日暮里・舎人(とねり)ライナー」の舎人公園駅近くでは、走行していた一部の車両が脱線し、乗客3人が転ぶなどしてけがをしました。鉄道の運転見合わせが相次ぎ、帰宅できない人が続出した他、一夜明けた運転再開後も大幅な遅れが出ました。千葉県北西部、東京都23区では、長周期地震動階級2を観測しました。高層ビル高層階等では、物につかまらないと歩くことが難しい、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがあるなどの大きな揺れになった可能性があります。
気象庁は記者会見で、プレート境界で発生した地震だとし、内閣府が想定する首都直下地震に比べると「規模は小さい」という見解を示しました。首都直下地震が起きた場合、どんな被害が想定されているのでしょうか。令和元年に修正された東京都の地域防災計画では、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が起きた場合、大田区や品川区の一部などに、最大震度7の地域が出ると共に、墨田区、江東区、台東区、千代田区など、東京湾沿いで震度6強の地域が広範囲に発生するとみています。この揺れにより、木造住宅密集地域を中心に建物が倒壊したり火災が発生したりして、大田区約1000人、品川区約800人など、都全体で最大約9700人が犠牲になる恐れがあるとしています。又、建物全壊などによるけが人は大田区、千代田区、江東区でそれぞれ約1万人など、都全体で約14万7600人です。帰宅困難者は千代田区で約160万人、港区で約150万など、都全体で約517万人に上る見込みです。
東京都は、死者、避難者、建築物被害を減らす為、各区と連携しながら、延焼を遮断する道路整備や、老朽建物の除却・建替え等の助成に取り組み「燃えない・燃え広がらないまちづくり」を進めています。

648回「青森で震度5強」2021年10月16日OA

2021年10月16日 6:00 PM

震度5強の地震が続いています。6日(水)午前2時46分頃、岩手県沖を震源とする地震があり、青森県で震度5強、盛岡市では震度5弱を観測しました。又7日(木)午後10時41分頃、千葉県北西部を震源とする地震があり、東京都足立区と埼玉県南部で震度5強を観測しました。どちらの地震でも津波はありませんでした。今日はこの内、6日未明の岩手県沖を震源とする地震についてです。私は自宅の2階で就寝中でした。突き上げる揺れの後、スマートフォンから緊急地震速報のアラームが鳴り響き、大きな横揺れが20-30秒ほど続きました。その10分後、車で出社。雨の降る中、信号や街灯は点いていて、停電している様子はありませんでした。

青森県階上町で最大震度5強、岩手県内は盛岡市渋民で震度5弱を観測しました。県内で震度5弱は、5月1日、釜石市と一関市で震度5弱を観測して以来です。気象庁によりますと震源は岩手県沖で、震源の深さは56キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.9でした。今回の震源周辺では、マグニチュード7.9程度の更に大きい地震が想定されいて、注意が必要です。震度4を観測した岩手町では国道4号の沼宮内南口交差点にある信号機の柱が折れ、道路の一部を塞ぎました。このエリアの地盤の強さについて調べてみました。ジャパンホームシールドが、地盤調査のデータや産業技術総合研究所など公的機関が提供しているデータを元に運営している「地盤サポートマップ」の地形の判定では「揺れにくい」地盤でした。コンクリート製の柱は国の指針で耐用年数が42年と規定されていますが、倒れた柱は1974年の製造で、47年が経過していました。県警交通規制課によりますと、年に1回の目視による点検では異常は見つかっておらず、再発防止に取り組むとしています。

この地震で岩手町土川の80歳の女性が就寝中、落下してきたテレビで右のまぶたにけがをしました。青森県東北町の70代女性は、就寝中、地震に気付きベッドから起き上がろうとした際に転落して打撲。八戸市の60代女性は揺れの中、タンスを押さえて肩をけがしました。倒れてくるような物の傍で寝るのは危険です。大きな地震が起きた時でも、安全が確保できるように寝室を点検しましょう。

642回「治水地形分類図」2021年9月4日OA

2021年09月04日 6:00 PM

国土地理院は、治水対策を進めることを目的に「治水地形分類図」を作成し、ホームページで公開しています。国・都道府県が管理する河川の流域の内、岩手では盛岡から一関にかけての北上川流域の平野部が対象です。詳細な地形分類により、その成り立ちを理解でき、起こり得る水害や地震災害などに対するリスクを推定できます。地理院地図トップページから「土地の成り立ち・土地利用」「治水地形分類図」をクリックすると、洪水になりやすい低い土地の地形がカラーで表示されます。

その内、過去の洪水によって作られた平野を「氾濫平野」と言い、薄緑で表しています。平野の多くは上流・中流から運ばれてきた土砂が溜まってできた地形です。何度も洪水が繰り返され、その度に土砂などが堆積した為、現在の平らな土地ができました。かつて氾濫平野は主に農地として利用されてきましたが、人口増加に伴い宅地や工場が拡大し、市街地になってきました。このような場所では、堤防が決壊しやすく、豪雨時の洪水による住宅の冠水が心配されます。

水田地帯が広がる氾濫平野では、カーブを描くようにして作られている水田を目にすることがあります。これは昔の川の流れた跡「旧河道(きゅうかどう)」という地形で、治水地形分類図では青い横縞模様で表しています。川は平地に出ると流れが遅くなり運搬能力が弱まり、土砂を川の底に堆積させていきます。土砂がたまると、川はそこを避けて流れるようになり、また次の場所で土砂の堆積が始まります。これが徐々に繰り返された結果、蛇行する川の形が出来上がるといわれています。洪水が発生すると、溢れた水は蛇行したカーブの部分をショートカットして、下流側へまっすぐ流れ込みます。やがて川は、洪水でできた道を流れるようになり、元々、川が流れていたカーブの部分が切り離されます。こうしてできたのが旧河道です。一方で洪水を避ける為、水路や堤防などを築いて人工的に川の流れを変えた結果、旧河道ができることもあります。旧河道は、周囲の氾濫平野より1m~2m低い為、地表水が集まりやすくなります。わずかな雨でも浸水しやすい為、浸水の深さ・時間とも大きくなります。また砂の層でできている軟弱地盤が多く、地震の揺れによる液状化などの被害に注意が必要です。

640回「車での避難」2021年8月21日OA

2021年08月21日 6:00 PM

東日本大震災が発生した際、東京では、皆が車で早く家に帰ろうとした結果、大渋滞が発生しました。発災から3時間後には、渋滞が通常時の約5倍に。又1キロをクルマで走行するのに約2時間かかり、大切な命を救う為の緊急車両が通れなくなってしまったのです。あれから10年。東京都では震度6弱以上が発生した場合、環状7号線から都心方向への車両の通行が禁止となるなど、大規模な交通規制が実施されます。警視庁では「車には乗らない」「乗っていたら駐車場など道路外に移動」を呼びかけています。

大規模災害発生時の渋滞は、東京だけの話でしょうか。TBC東北放送が取材した宮城県の例です。今年3月20日、宮城県内で最大震度5強を観測する地震が起き、沿岸部には4年4か月ぶりに津波注意報が出されました。この時、ある課題が浮き彫りになりました。多くの人が車で避難した為、各地で渋滞が起きたのです。震災の時にも同じことが起こっていました。石巻市で実施した市民アンケートでは、震災の際、約27%の人が「自動車で逃げた」と回答しています。渋滞が起きたことで、車で逃げざるを得ない人の命も失われました。東松島市の老人ホームの臨時職員男性は、地震が起きてすぐ、寝たきりの利用者4人を車に乗せました。しかし避難の途中で渋滞に巻き込まれ、車ごと津波に流されました。男性は助かりましたが、一緒に乗っていた利用者4人は亡くなりました。こうした教訓から沿岸部の自治体の多くは原則「徒歩」で避難するよう呼びかけています。津波避難タワーや津波避難ビルを整備している自治体もあります。一方、亘理町の地形は高台や高層建物がない平野です。その為、多くの住民が希望する、車を使った避難訓練を実施しています。亘理町に住む男性は、混雑が予想される県道を避け、信号が少ないルートを使うことにしています。

岩手県の地域防災計画では、避難手段は原則として「徒歩」としながらも「避難所までの距離や避難行動要支援者の存在など地域の実情に応じ、やむを得ず自動車により避難せざるを得ない場合においては、避難者が自動車で安全かつ確実に避難するための方策をあらかじめ検討する」としています。歩いて避難できる場所もあれば、車でしか逃げられないような場所もあります。又、支援が必要な人は、車を使うことでスムーズに安全な場所に逃げることができます。地震や津波の際、命を守る為、どこにどうやって避難するのか、日頃から想定しておくことが重要です。

 

632回「災害時の断水」2021年6月26日OA

2021年06月26日 6:00 PM

今日は、災害時の断水についてです。盛岡市上下水道局によりますと、盛岡市の水道水は、盛岡・都南地域は、米内川、中津川、雫石川、簗川の4つの川。玉山地域は岩手山と姫神山からの湧き水や地下水などを利用しています。取水後、市内7つの浄水場で、ゴミ、ニオイ、色を取り除き、薬品を入れて消毒しキレイにしてから、私達の家庭に届けられます。

10年前の東日本大震災の際、盛岡市は震度5強の揺れに見舞われ、約30時間に及ぶ大規模停電が発生し、約3万世帯が断水しました。断水の主な原因は、浄水場で水道水が作れなくなった為でした。水道水は、浄水場から「送水管」を通って、水を配る池と書く「配水池」に蓄えられ、「配水管」を通って各家庭に送られます。停電により水道水が作れなくなると、配水池や送水管などが空になります。復旧後、そのまま水を送ると、沈殿していた錆などを巻き上げ混濁する為、配水池や送水管の清掃が必要、ということです。盛岡市上下水道局では、震災の停電の教訓を踏まえ、各浄水場とも自家発電機など停電に備えた設備を整備しました。沿岸での断水は、盛岡市の停電とは違い、地震・津波により、取水場・浄水場・ポンプ場・配水池・配水管等が破損しことによるものでした。発災後、盛岡市上下水道局では、市内の給水の他、大阪市や神戸市など全国の応援隊と連携し、沿岸被災地の応急給水も行いました。ある職員は『釜石の小さな避難所で給水を終えて車に乗り込んだら、縁側に座っていた、おそらく足が不自由と思われる高齢女性が拝むようにして見送ってくれました』と当時を振り返ります。

盛岡市上下水道局では「災害に備えて日頃から浴槽などに生活用水を溜めておくことを心がけてください。溜めおきは、小さなお子さんの事故等に十分ご注意ください。又、受水槽を設置してポンプにより各戸に給水をしているマンションやアパートでは、発電機が無い場合、停電時に水道水を利用できなくなることが想定されます。普段から水のくみ置き等の対策をしてください。停電時に水が出る場合でも、受水槽内に残っている水しか使えないので、節水に努めてください。停電復旧後は、水道水に空気や錆などが混じり、濁る場合があります。しばらく水道水を流してからご使用ください」と呼びかけています。

629回「永訣」2021年6月5日OA

2021年06月05日 6:00 PM

今日は新曜社「永訣 あの日のわたしへ手紙をつづる」を紹介します。東北学院大学震災の記録プロジェクトの三回目の企画で、10年前の自らに記した過去への手紙31編が綴られています。

宮城県丸森町(まるもりまち)出身で、県外の大学に進学した20歳の男性は、小学4年生の時、福島県相馬市で働いていた父親が津波で犠牲になりました。彼は3月11日の朝、父親に「朝ごはんの目玉焼き、今までで一番おいしかったよ。行ってきます」、この言葉が言えなかったことを後悔しています。「被災地は復興してきています」「傷が癒えてきています」という報道に違和感があり「自分がどれだけ復興できたか、どれだけ立ち直ることができたのかは他人が決めることではなく、自分自身で決めることだと思っています」と復興途上の気持ちを打ち明けます。そして「残された家族で幸せな家族を作っていくことを約束します」と締めくくっています。福島県浪江町(なみえまち)出身の23歳の女性は、津波で父親が行方不明になりました。年月が経つと、「本当になってほしくないから」「お父さんが帰ってこないことを」願うようになりました。そして「行方不明と言いたくない時」「離婚や単身赴任、静かな人で会話がない」など嘘をつくようになりました。「嘘をつく度に、お父さんにも友達にも本当に申し訳なくなりました。でも、それ以上に怖いんです。どんな雰囲気になるか、同情か父親の会話がしにくくなってしまうのではないか」と吐露します。結びに「今のあなたは本当に幸せ者です」「嘘をつく人にならないでください。後悔なく、一分一秒を生きてください」と優しく語りかけます。宮城県雄勝町(おがつちょう)、現在の石巻市出身の23歳の女性は、震災で母親を喪い(うしない)ました。彼女は、今回の手紙を書く数週間前に聞いた『この子たちには幸せになる権利がある』という言葉を紹介しています。「震災をハンデと捉えず誰よりも幸せになれとストレートに言ってくれているように感じました。13歳の私にも、23歳の私にも幸せになる権利はあります」「これから先の人生も全力で幸せでいましょう」と誓っています。

編者で、去年3月まで東北学院大学教養学部で教鞭を執り、現在、関西学院大学社会学部の金菱清(かねびしきよし)教授は、「災害の恐ろしさや爪痕の深さを一番よく知っているはずの被災者・当事者が、それを知らない当の本人に対して直接伝えることの難しさ」を指摘しています。31編の手紙は、10年の歳月と向き合う中から、災害の教訓とは何かをも伝えています。

628回「津波避難 3つのS」2021年5月29日OA

2021年05月29日 6:00 PM

今日は、永野海(かい)さん著「みんなの津波避難22のルール 3つのSで生き残れ!」(合同出版)を取り上げます。東日本大震災の被災者支援をしている弁護士・防災士の永野さんが、津波から命を守る為に「これだけは知ってほしい!」ことをまとめたものです。マンガや写真が多く、漢字にはルビを振っていて、親子で防災について学べる本になっています。

さてタイトルにある「3つのS」とは「SWITCH(スイッチ)」「SAFE(セーフ)」「SAVE(セーブ)」の頭文字のことで、永野さんが東日本大震災を教訓に、津波の避難行動を分類したものです。スイッチとは「津波から逃げるスイッチ」。宮城県石巻市の大川小学校では、北上川を遡上してきた東日本大震災の津波に襲われ、多くの児童・教職員が犠牲になりました。大川小学校事故検証委員会がまとめた報告書では、事故の直接的な要因の一つに避難開始の意思決定=スイッチが遅かったことを挙げています。セーフとは「安全な避難場所とルート」。釜石市の鵜住居防災センターは、東日本大震災の津波に襲われ、避難した多くの住民が亡くなりました。釜石市がまとめた報告書によりますと、鵜住居防災センターは本来、津波の避難場所ではなかったにも関わらず、避難訓練の際に使用され、又、市は防災センターを「避難訓練のみのための避難場所」として容認し、危機管理体制の見直しを行っていませんでした。住民は、高台にある本来の津波避難場所=安全な避難場所を理解していなかったのです。セーブとは「最後までいのちを守り抜くこと」。私は震災後、取材で山田町を訪れました。そこで津波で命を落とした理由の一つに、高台に避難したものの、貴重品を取りに自宅に戻ったから、と聞きました。津波の危険がある場合、安全な場所を離れてはいけないのです。この本では、津波避難22のルールを3つのSに区分し、3つのSのどれかが欠けると被災すると警鐘を鳴らします。

永野さんはリスナーに『取材を重ね、津波訴訟なども分析し、東北での津波の教訓をまとめさせていただきました。津波避難のルールを、30年後も100年後も1000年後もしっかりと継承し、未来の命を津波から守ってほしいです』と訴えています。

 

625回「防災シミュレーター2」2021年5月8日OA

2021年05月08日 6:00 PM

前回に続いて内閣府の防災情報HP内「震度6強体験シミュレーション」を取り上げます。震度6強とは、はわないと動くことができない、飛ばされることもあるような揺れです。「どんな予防対策を取らなくてはいけないか?」「どんな避難行動をとるべきか?」ゲーム形式で疑似体験ができます。

震度6強の揺れの後、散らかった家の中を移動しなければなりません。選択肢は『A.スリッパを履いて移動 B.とりあえず散乱している物の上に新聞紙などを敷いてその上を移動 C.靴下を履いて移動 D.裸足で移動』。ここで靴下を履いて移動を選ぶと、『-10』と表示され生き残りレベルゲージが減ります。取るべき行動はA、スリッパを履いて移動です。足の裏の保護が大切です。何も保護しないと、散乱したガラスの破片で足の裏を切り、全く避難できなくなってしまいます。スリッパを履くことが最も安全ですが、無い場合には、雑誌や新聞などを床に敷いたり、靴下を2枚履いたり、タオルやシャツなどで足の裏をカバーしたりして、ケガをしないように養生しましょう。次の質問『Q.ライフラインが止まり飲料水も確保できません。その為、家族で一時避難場所へ行くことにしました。どうしますか』『A.電気はつけたままにし、ガスはいつでも使えるようにしておく B.電気のブレーカーを落とし、大元のガスの元栓を閉める』。取るべき行動は『B』です。勝手口などにある分電盤のアンペアブレーカーをオフにしてブレーカーを落とし、通電火災を防ぎましょう。通電火災とは、地震後の停電を経て再び電気が通じた時に電源が入ったままの電化製品から出火する火災です。

続いて避難について整理します。あなたはまず家族と近くの一時避難場所へ向かいました。そこで近所の人々から情報を得、避難所へ向かいました。「一時避難場所」とは、地震直後の情報交換の場所です。近くの公園や小・中学校のグラウンドなどで、近所の方々が集まって地域の防災情報を共有したり、安全を確認したりします。「避難所」とは、地震によって住む家を失った方々が一定の期間、生活をするための場所です。防災知識を身につけ、災害への備えを見直す機会になるこのHPは「防災シミュレーター」で検索すると御覧になれます。

624回「防災シミュレーター1」2021年5月1日OA

2021年05月01日 6:00 PM

内閣府の防災情報HPに「震度6強体験シミュレーション」があります。震度6強とは、固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる揺れです。「どんな予防対策を取らなくてはいけないか?」「どんな避難行動をとるべきか?」ゲーム形式で疑似体験ができます。

スタートをクリックすると、リビングでテレビを見ている設定から始まります。突然テレビから『強い揺れに警戒してください。身の安全を確保してください』と緊急地震速報が流れました。最初の質問は『Q.他の部屋には家族がいます。どうしますか?』『A.速報を大声で伝える B.家族がいる部屋へ走る』。ここで『家族がいる部屋へ走る』を選ぶと『-5』と表示され生き残りレベルが減ります。取るべき行動はA、家族全体に知らせることです。緊急地震速報が出た後、地震が到達するまでわずかな時間に、何を言うか、何をするのか、事前に家族と話し合っておくことが大切です。又、全ての部屋で安全を確保できる場所がどこか、確認しておきましょう。続いての質問『Q.あなたはコンロのすぐ近くにいます。コンロを見るとグツグツ煮立っている鍋があります。どうしますか?』『A.流しに鍋を入れる B.コンロの火を消す C.何もせず熱湯の危険がおよばない場所へ避難する』。ここで『コンロの火を消す』を選ぶと『-15』、生き残りレベルが減ります。取るべき行動は、鍋の中の熱湯や熱い油から遠ざかることです。緊急地震速報の後、揺れが来るまでに、煮込んでいる鍋が落ちてきても影響がない場所まで避難することが、もっとも危険度が低いのです。尚、コンロの火がついたままでも震度5以上の揺れを感知すれば、自動的にガスは止まり火も消えます。もし火が出たならば、慌てず初期消火につとめましょう。

続いての質問『Q.あなたは自分の身の安全を確保しなければなりません。どうしますか?A.家から外に飛び出す B.強度のあるテーブルの下などに入る C.その場にしゃがみ込み手で頭を覆う』。ここで『家から外に飛び出す』を選ぶと『-20』、生き残りレベルが減ります。まず頭と目を守ることが大切で、ダイニングではテーブルの下に潜ります。家から飛び出すのは大変、危険です。もし外にいる場合は、かばんなどで頭を守ることを意識しましょう。