539回「転落防止ゲート付き収納ラック」2019年9月14日OA

2019年09月14日 6:00 PM

今日は、工場や倉庫内の積荷の落下による作業員のケガや荷物の破損を防ぐ、転落防止ゲート付きの収納ラックについてです。「S・G・B(セイフティ・ゲート・ボックス)」と名付けられたこの装置は、愛知県に本社があるウエイト東海が開発しました。標準サイズは高さ2.2m、奥行き1.45m、横幅1.6mで、見かけは金属フレームの直方体です。動作は次の通りです。フォークリフトで、積荷を荷台ごと、棚の中に収納します。底板に重量がかかると、ラックの天井から、跳ね上げ式の門扉のようにゲートが降りてくるものです。電源が不要で、てこの原理により自動で閉まります。積荷を取り出す際は、ゲートの隙間からフォークリフトを差し込みます。積荷を10センチほど持ち上げると、前面のゲートが上昇し、積荷を取り出すことができる仕組みです。人と荷物を守るこのアイデアは、平成30年度文部科学大臣賞創意工夫功労者賞を受賞しました。

この装置は荷物の重さを利用して安全対策のゲートが上下するので、地震などで停電した際にも使用できます。又、荷物をフォークリフトでラックの底板に載せるだけで自動的にゲートが降りてくるので作業効率に優れ、又、ゲートの締め忘れもありません。地震の際、崩れてきた物に当たって怪我をしたり、崩れて散らばった製品が避難経路を塞いだりするような事態を防ぎます。震災の被害を最小限にとどめ、地震後の復旧を素早く行うことに繋がりそうです。

片山和洋社長は、2016年4月14日の熊本地震の際、ある機械製造工場内で、地震の揺れにより工場内に積み重ねてあったケースが崩れ、部品やケースが散乱したり、高い棚の上に乗せていた荷台が崩れ落ちてきたりした様子を見て、日頃からの安全対策、減災対策の必要性を感じ開発したとのことです。ウエイト東海では今後、想定される大地震に備えて「工場や物流倉庫などで働く人の防災意識を高めていただき、皆様と一緒にこれからの社会をより安全に“人と荷物を守る”企業として活動をしていきたい」としています。