X 
このサイトでは、閲覧解析や広告改善のためにCookieを使用します。サイトを利用することでCookieの使用に同意頂いたものとします。オプトアウトや詳細はこちら「IBCサイト規定

623回「倉庫内の防災」2021年4月24日OA

2021年04月24日 6:00 PM

今日は、倉庫内の荷崩れの危険についてです。厚生労働省によりますと、陸上貨物運送事業では、荷役作業時の死亡災害の約8割を占めるのが「墜落・転落」「フォークリフト使用時の事故」「無人暴走」及び「トラック後退時の事故」そして「荷崩れ」で、荷役5大災害と位置付けられているそうです。

「職場のあんぜんサイト」から労働災害の2つの事例を見てみます。1例目は、米穀店の倉庫です。保管している玄米はフォークリフト用のパレット=荷台に乗せられ3段に積み上げられていました。玄米の積み下ろしをしていた作業員は、玄米袋が不安定だったことから、フォークリフトを降りて様子を見に行ったところ、上2段のパレットが玄米袋ごと崩れ下敷きになり、死亡したものです。米袋が不安定な状態になることは予測されていたものの、安全対策がなされていなかったのです。2例目は自動車部品の倉庫です。フォークリフトに乗った作業員が、部品が入っているパレットを取り出す作業をしていた際、フォークの先端が隣の4段積みの木箱に接し全体が倒れそうになりました。フォークリフトを降り木箱を支えようとしたところ、木箱が倒れ下敷きになり、死亡したものです。運転席から離れる時は必ずエンジンを停止し、ブレーキをかける等の措置を取らなければなりません。しかしこのケースではフォークの先端が接触したままでギアが前進に入っており、エンジンが動き続け、振動を与え続けたことが事故原因の一つでした。もしも大地震が発生したら、多くの倉庫で荷物が崩れ落ち、直接作業員にぶつかったり、落下した荷物により避難経路が確保できず、逃げ遅れたりする場合も考えられます。加えて倉庫の機能が維持できなくなり、物流に多大な影響が出るでしょう。

2016年4月の熊本地震をきっかけに、積荷の落下によるけがや破損を防ぐ仕組みを検討し、荷物の転落防止柵が付いたフォークリフト専用収納ラックを開発したのが、以前もお伝えした愛知県に本社があるウェイト東海です。テコの原理を利用して可動するため、電源は必要ありません。積荷を置くとゲートが閉まり、積荷を上げるとゲートが開きます。設置場所を選ばず、停電時も可動します。ウェイト東海の片山和洋社長は『職場の危険を認識してほしい。救える命、減らせる災害はあると信じています』と、安全を最優先する社会実現を訴えています。