3歳マイル王者はヤマショウブラック

2019年11月03日 8:48 PM

 11月3日(日)のメイン・イーハトーブマイルはM3格付けながら3歳の一線級が
勢ぞろいし過去最高の激戦模様となりましたが、不来方賞馬ヤマショウブラックが
ライバルのパンプキンズを競り落とし戴冠しました。

 3歳三冠のうち、東北優駿とダイヤモンドカップの二冠を制したパンプキンズ、
3冠目の不来方賞を勝ち、ダービーグランプリで地元最先着のヤマショウブラック、
牝馬ナンバーワンのひまわり賞馬エムワンピーコ。これだけでも豪華メンバーなのに
加えて、中央競馬未勝利クラスから転入、4戦全てでワンサイドの強さを見せつけて
きたジェイケイブラック、中央1勝馬で古馬B1級で勝ち星のあるラブヴィサージュ、
さらには南関東から復帰初戦のやまびこ賞馬グレートアラカーと、目移りするような
メンバー構成のイーハトーブマイルは人気も割れました。その中で実績上位の2頭、
ヤマショウブラック、パンプキンズを抑えて単勝1番人気に推されたのは1枠を引いた
ジェイケイブラックでした。転入直前こそ着順を落としていたものの未勝利戦では
入着を繰り返していた馬で、岩手の水も合ったというべきか転入後のパフォーマンスは
大物の予感を漂わせていました。
 しかし、スタートでジェイケイブラックは出負けを喫します。かわりに好スタートを
切ったのは3番人気のパンプキンズでした。南部杯でも先行争いに加わったスピードを
如何なく発揮し、この馬にとっての正攻法・逃げを打ちます。リュウノボサノバが
2番手に続きます。3番手の内にグレートアラカー、外にヤマショウブラックが続き、
コーラル、ジェイケイブラック、エムワンピーコまで7が集団を作る展開になりました。
勝負所の3~4角中間、まるでパンプキンズを追い立てるようにヤマショウブラックが
加速し、2頭が後続を一気に離します。遅れていたジェイケイブラックが外からマクリ、
エムワンピーコも上昇しますが前2頭とは離れました。最後の直線は三冠を分け合った
パンプキンズとヤマショウブラックの一騎打ちとなりましたが、追うものの強さと
言うべきかヤマショウブラックの差し脚が勝り、2分の1馬身差をつけて優勝。
3着のジェイケイブラックはさらに7馬身遅れての入線でした。群雄割拠の様相を
見せたレースながら、実績上位の2頭が強さをアピールした内容でした。
 レース後高松亮騎手は「スタートが良く、望外の3番手に付けられたことが勝因」と
話しました。盛岡の直線では1400mの知床賞から2000mの不来方賞まで、距離の長短や
展開に関わらず確かな末脚を見せます。好スタートを決めたことで馬の長所を存分に
引き出した鞍上の好騎乗でした。