
ニュースエコー
10/15 差別、偏見なくそう シトラスリボン
10/15 差別、偏見なくそう シトラスリボン
2020年10月27日 更新
「ファイト!いわて!」のコーナーです。新型コロナウイルスに関連して、感染した人や家族、医療従事者などへの差別や偏見をなくそうという「シトラスリボンプロジェクト」という取り組みが全国で広がっています。このプロジェクトは愛媛県の有志が立ち上げたもので、リボンの色は愛媛県特産の柑橘類にちなんでいるということです。この取り組みが岩手県内でも始まりました。
10月11日、盛岡市のカフェで、「シトラスリボンプロジェクトinいわて」のワークショップが開かれました。県内のプロジェクト推進の中心となっているのは、東日本大震災の復興支援などを行うNPO法人「RAY of HOPE」理事長の魚山宏さんです。この日のワークショップには高校生から60代まで、盛岡市内の15人が参加しました。
(シトラスリボンプロジェクトinいわて代表・魚山宏さん)
「新型コロナが起こり、誹謗中傷の声が聞こえてくることもある。そういうの(誹謗中傷)が岩手で起きてほしくない。優しい岩手であってほしい」
「シトラスリボンプロジェクト」は、愛媛県の有志が4月に始めました。愛媛特産の柑橘類=シトラスにちなんだ黄緑や緑色などの水引でリボンを作ったのがきっかけで、その後、全国に広がりました。
シトラスリボンは、クローバーの形にも似た3つの輪が重なっています。3つの輪には「地域」「家庭」「学校・職場」、それぞれの場所で「差別や偏見のない優しい社会を実現しよう」という願いが込められています。
また、身に着けることで「新型コロナウイルスに関連して、患者や医療従事者に対する差別や偏見をしません」という意思を示します。
ワークショップに参加した人たちは、細かい作業に初めは真剣そのものでしたが、徐々にリボン作りにも慣れ笑顔が見られました。
(参加者)
「1回目に作ったときは難しかったけれど、慣れてくると簡単に作ることができた」
「(地域活動で)小学生を対象としたワークショップを企画しているので、シトラスリボン作り講座を広めたり、小学生だけではなく中高生にも幅を広げたい」
(シトラスリボンプロジェクトinいわて代表・魚山宏さん)
「岩手が感染者が一番少ない状態というのは、外に誇れる岩手だと思っている。思いやりから感染対策をして、岩手は新型コロナが一番少なかったというふうになっていってほしい」
お互いをやさしい心で受け止められる社会づくりを…。「シトラスリボンプロジェクトinいわて」は今後、県内各地でワークショップを開き、取り組みを広げることにしています。
10月11日、盛岡市のカフェで、「シトラスリボンプロジェクトinいわて」のワークショップが開かれました。県内のプロジェクト推進の中心となっているのは、東日本大震災の復興支援などを行うNPO法人「RAY of HOPE」理事長の魚山宏さんです。この日のワークショップには高校生から60代まで、盛岡市内の15人が参加しました。
(シトラスリボンプロジェクトinいわて代表・魚山宏さん)
「新型コロナが起こり、誹謗中傷の声が聞こえてくることもある。そういうの(誹謗中傷)が岩手で起きてほしくない。優しい岩手であってほしい」
「シトラスリボンプロジェクト」は、愛媛県の有志が4月に始めました。愛媛特産の柑橘類=シトラスにちなんだ黄緑や緑色などの水引でリボンを作ったのがきっかけで、その後、全国に広がりました。
シトラスリボンは、クローバーの形にも似た3つの輪が重なっています。3つの輪には「地域」「家庭」「学校・職場」、それぞれの場所で「差別や偏見のない優しい社会を実現しよう」という願いが込められています。
また、身に着けることで「新型コロナウイルスに関連して、患者や医療従事者に対する差別や偏見をしません」という意思を示します。
ワークショップに参加した人たちは、細かい作業に初めは真剣そのものでしたが、徐々にリボン作りにも慣れ笑顔が見られました。
(参加者)
「1回目に作ったときは難しかったけれど、慣れてくると簡単に作ることができた」
「(地域活動で)小学生を対象としたワークショップを企画しているので、シトラスリボン作り講座を広めたり、小学生だけではなく中高生にも幅を広げたい」
(シトラスリボンプロジェクトinいわて代表・魚山宏さん)
「岩手が感染者が一番少ない状態というのは、外に誇れる岩手だと思っている。思いやりから感染対策をして、岩手は新型コロナが一番少なかったというふうになっていってほしい」
お互いをやさしい心で受け止められる社会づくりを…。「シトラスリボンプロジェクトinいわて」は今後、県内各地でワークショップを開き、取り組みを広げることにしています。

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10/5 復興支援に感謝 恩返しの花火大会
10/5 復興支援に感謝 恩返しの花火大会
2020年10月26日 更新
「ファイト!いわて!」のコーナーです。10月3日、大槌町の吉里吉里地区で花火大会が行われました。新型コロナウイルスの影響で窮地に立つ秋田県大仙市の花火職人を応援しようというもので、東日本大震災の時に大仙市から受けた支援への感謝の思いが込められました。
秋の夜空を焦がす美しい花火。3日、大槌町の吉里吉里地区で行われた花火大会です。
打ち上げを担ったのは、毎年夏の「大曲の花火」で全国的に知られる「花火のまち」、秋田県大仙市の業者です。
「よろしくお願いします」
大仙市で100年以上続く花火会社の今野義和社長です。
(秋田県大仙市の花火業者・今野義和社長)
「今年のような感染症で、私たち予定していた仕事がほとんどキャンセルになりまして、だけどもご縁がつながっている所で、逆に私たちを支援していただけるようなイベントが行われるということでたいへんうれしい」
大仙市と吉里吉里地区の交流は、震災の翌年2012年に始まりました。大仙市の中学生が「津波の被災地に元気を届けたい」と地域に呼びかけ、集めたお金で花火大会を実施。以来、交流が続いています。
「花火のまちが窮地に立っている」。そう聞いた吉里吉里の人たちが「何か役に立てないか」と立ち上がったのは今年6月のことでした。
(吉里吉里花火大会実行委員会・芳賀光実行委員長)
「実行委員会を立ち上げて地域の皆さんにお願いしたら、みんな賛同してくれて。単純に花火大会をしたいのではなく、今までの(支援の)経緯があるし、それに対する地域の思いは強い」
「これまでの恩を返したい」。地域の人たちから寄せられた募金は目標額を超えました。
(秋田県大仙市の花火業者・今野義和社長)
「人のご縁は続いている。本当にありがたい。感動しました」
「吉里吉里の皆様に感謝を込めて盛大に夜空を飾ります」
大会のアナウンスを務めた、大槌高校3年の芳賀未優さんです。野球部マネージャーの芳賀さんは、甲子園につながる夏の高校野球岩手大会で、県営球場の場内アナウンスを担当するはずでした。しかし、大会は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
(大槌高校・芳賀未優さん)
「このような機会があって、うれしい。自分のアナウンスで地域の方々を元気にできたらいいなと思ってやった。少しでも地域に貢献できたかなと思います」
(花火を見た女児)
「花火ねー、おっきくてねー、たのしかった!」
(地域の人)
「すごい感動しました。何年間も秋田の方々に(花火を)あげてもらったので、少しでも吉里吉里の地域の思いが秋田の方にも届けばいいなと思いました」
(吉里吉里花火大会実行委員会・芳賀光実行委員長)
「(交流を)続けてきてよかった。こういう姿を子どもたちにもいろいろ感じてもらって、つないでいってもらえればいいと思います」
吉里吉里と大仙の人たちの心のつながりが、秋の夜空に大輪の花を咲かせました。
秋の夜空を焦がす美しい花火。3日、大槌町の吉里吉里地区で行われた花火大会です。
打ち上げを担ったのは、毎年夏の「大曲の花火」で全国的に知られる「花火のまち」、秋田県大仙市の業者です。
「よろしくお願いします」
大仙市で100年以上続く花火会社の今野義和社長です。
(秋田県大仙市の花火業者・今野義和社長)
「今年のような感染症で、私たち予定していた仕事がほとんどキャンセルになりまして、だけどもご縁がつながっている所で、逆に私たちを支援していただけるようなイベントが行われるということでたいへんうれしい」
大仙市と吉里吉里地区の交流は、震災の翌年2012年に始まりました。大仙市の中学生が「津波の被災地に元気を届けたい」と地域に呼びかけ、集めたお金で花火大会を実施。以来、交流が続いています。
「花火のまちが窮地に立っている」。そう聞いた吉里吉里の人たちが「何か役に立てないか」と立ち上がったのは今年6月のことでした。
(吉里吉里花火大会実行委員会・芳賀光実行委員長)
「実行委員会を立ち上げて地域の皆さんにお願いしたら、みんな賛同してくれて。単純に花火大会をしたいのではなく、今までの(支援の)経緯があるし、それに対する地域の思いは強い」
「これまでの恩を返したい」。地域の人たちから寄せられた募金は目標額を超えました。
(秋田県大仙市の花火業者・今野義和社長)
「人のご縁は続いている。本当にありがたい。感動しました」
「吉里吉里の皆様に感謝を込めて盛大に夜空を飾ります」
大会のアナウンスを務めた、大槌高校3年の芳賀未優さんです。野球部マネージャーの芳賀さんは、甲子園につながる夏の高校野球岩手大会で、県営球場の場内アナウンスを担当するはずでした。しかし、大会は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
(大槌高校・芳賀未優さん)
「このような機会があって、うれしい。自分のアナウンスで地域の方々を元気にできたらいいなと思ってやった。少しでも地域に貢献できたかなと思います」
(花火を見た女児)
「花火ねー、おっきくてねー、たのしかった!」
(地域の人)
「すごい感動しました。何年間も秋田の方々に(花火を)あげてもらったので、少しでも吉里吉里の地域の思いが秋田の方にも届けばいいなと思いました」
(吉里吉里花火大会実行委員会・芳賀光実行委員長)
「(交流を)続けてきてよかった。こういう姿を子どもたちにもいろいろ感じてもらって、つないでいってもらえればいいと思います」
吉里吉里と大仙の人たちの心のつながりが、秋の夜空に大輪の花を咲かせました。

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9/22 未来へつなぐ 江刺甚句まつり
9/22 未来へつなぐ 江刺甚句まつり
2020年09月23日 更新
「ファイト!いわて!」のコーナーです。新型コロナウイルスの影響で5月の開催を見送った「江刺甚句まつり」ですが、さまざまな感染症対策をしながら規模を大幅に縮小することで21日、実施されました。伝統のまつりを未来へつなぐために情熱を注いだ、厄年連の渾身の踊りに注目です。
21日、実に4か月遅れで行われた江刺甚句まつり。このまつりは毎年5月、42歳と25歳の厄年を迎える地域住民が歌と踊りを披露しながら、奥州市江刺の町なかを2日間に渡って練り歩くもので、ゴールデンウィークの風物詩です。
爽やかな笑顔で踊る小澤正直さん。まつりの主役である42歳年祝連の緋勇陣の会長です。今年のまつりのために、実行委員の一員として先頭に立って活動してきました。
今年は新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受けて、江刺甚句まつりも延期の判断が下されました。しかし、実行委員会が協議を重ねた結果、規模縮小での開催が決定。
本番前に地元関係者に今年の出来を見てもらう合同披露会も本来の3月から延期し、今月12日にようやく実現しました。小澤さんたちは一歩ずつ、開催に向けて準備を進めてきました。
ようやく迎えた本番当日。会場をえさし藤原の郷の特設会場1か所に絞り、検温、消毒を徹底。入場者を500人に制限し昼夜2回のみの公演です。
その代わりにウェブ上でライブ配信を行うなど、コロナ禍ならではのまつりの姿や熱気を伝えました。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「感謝の思いとこの江刺に元気をという思いがある。地域の人たちが『おまつりをやってよかった、こんな時でもやってよかった』と思える、そんなおまつりになってくれることが今の1番の願い」
昼の公演は大盛況。
出演者たちの気合が最高潮に達する夜の公演は、迫力あるパレードで幕を開けました。
小澤さんは最後の公演を前に、支えてくれた江刺の人たちへ思いを伝えます。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「江刺甚句まつりを今年の内にやることに意義があると考え取り組んでまいりました。江刺の皆さん、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました」
あいさつで目に涙を浮かべる小澤さん。この場に来られなかった仲間たちを思い、言葉を詰まらせます。彼らの分までと、晴れやかな笑顔でオリジナルの演舞曲「江刺愛歌」を披露しました。
コロナ禍の中、異例づくしとなった今年のまつりを小澤さんはこう振り返ります。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「われわれ大人の『青春』として考えて、もう一回、中学校や高校生活を文化祭みたいな感じで大人なりに楽しんでいこうというのがあった。なんとかおまつりを成し遂げて後輩たちにつなげることができたので、『感無量』でいいんじゃないですかね」
危ぶまれていたまつりの開催にこぎつけた、今年の42歳年祝連の緋勇陣のメンバーたち。途切れることなくつながった伝統は後輩たちへ、そしてその先の未来へと引き継がれていきます。
21日、実に4か月遅れで行われた江刺甚句まつり。このまつりは毎年5月、42歳と25歳の厄年を迎える地域住民が歌と踊りを披露しながら、奥州市江刺の町なかを2日間に渡って練り歩くもので、ゴールデンウィークの風物詩です。
爽やかな笑顔で踊る小澤正直さん。まつりの主役である42歳年祝連の緋勇陣の会長です。今年のまつりのために、実行委員の一員として先頭に立って活動してきました。
今年は新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受けて、江刺甚句まつりも延期の判断が下されました。しかし、実行委員会が協議を重ねた結果、規模縮小での開催が決定。
本番前に地元関係者に今年の出来を見てもらう合同披露会も本来の3月から延期し、今月12日にようやく実現しました。小澤さんたちは一歩ずつ、開催に向けて準備を進めてきました。
ようやく迎えた本番当日。会場をえさし藤原の郷の特設会場1か所に絞り、検温、消毒を徹底。入場者を500人に制限し昼夜2回のみの公演です。
その代わりにウェブ上でライブ配信を行うなど、コロナ禍ならではのまつりの姿や熱気を伝えました。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「感謝の思いとこの江刺に元気をという思いがある。地域の人たちが『おまつりをやってよかった、こんな時でもやってよかった』と思える、そんなおまつりになってくれることが今の1番の願い」
昼の公演は大盛況。
出演者たちの気合が最高潮に達する夜の公演は、迫力あるパレードで幕を開けました。
小澤さんは最後の公演を前に、支えてくれた江刺の人たちへ思いを伝えます。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「江刺甚句まつりを今年の内にやることに意義があると考え取り組んでまいりました。江刺の皆さん、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました」
あいさつで目に涙を浮かべる小澤さん。この場に来られなかった仲間たちを思い、言葉を詰まらせます。彼らの分までと、晴れやかな笑顔でオリジナルの演舞曲「江刺愛歌」を披露しました。
コロナ禍の中、異例づくしとなった今年のまつりを小澤さんはこう振り返ります。
(42歳年祝連 緋勇陣・小澤正直会長)
「われわれ大人の『青春』として考えて、もう一回、中学校や高校生活を文化祭みたいな感じで大人なりに楽しんでいこうというのがあった。なんとかおまつりを成し遂げて後輩たちにつなげることができたので、『感無量』でいいんじゃないですかね」
危ぶまれていたまつりの開催にこぎつけた、今年の42歳年祝連の緋勇陣のメンバーたち。途切れることなくつながった伝統は後輩たちへ、そしてその先の未来へと引き継がれていきます。

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9/14 中止の花巻まつり 独自で盛り上げ
9/14 中止の花巻まつり 独自で盛り上げ
2020年09月22日 更新
「ファイト!いわて!」のコーナーです。新型コロナウイルスの影響で、今月11日から開催予定だった「花巻まつり」が戦後初の中止となりました。そんな中、少しでも地域を盛り上げようと市民が立ち上がり、趣向を凝らしたイベントが各地で開催されました。
およそ420年の歴史を誇る花巻まつり。2015年にはみこしを一斉に担ぐ最大級パレードとして、ギネス世界記録に認定されていています。去年のまつりでは山車が12台、みこしは116基が運行し、3日間で11万8000人が訪れました。しかし…。
毎年、花巻まつりの中心となっている場所、花巻市上町は静かな休日を迎えていました。ところが周辺地域を散策してみると…。
「せーの、よいしょ」
聞こえてきたのはまつり囃子。山車の飾り付けを行っているのは、東町祭典実行委員会のメンバーです。
(東町祭典実行委員会制作委員長・伊藤重一さん)
「東町としてどうしても何かをやりたいというみんなの声があって、簡単ですが山車を作っています。午後に大太鼓小太鼓によって花巻囃子を演奏します」
東町祭典実行委員会では、少しでも花巻まつりの雰囲気を味わってほしいと、花巻まつりで使用している山車に連獅子などの飾りを乗せ、その傍らでお囃子を演奏することにしました。
午後3時。子どもたちも集まり演奏開始です。
響き渡るお囃子に道行く人が足を止め、聞き入ります。
(見物客)
「今年はまつりがないと思って気落ちしていたので、すごくうれしいです」
「楽しかったです」
一方、市内にある鳥谷崎神社の社務所にずらりと並んでいるのは半纏です。その数139枚。花巻まつりに参加している地元企業や町内会などが所有しているもので、古いものでは昭和30年代に作られた半纏もあるといいます。
展示を企画したのは地元にある伊藤染工場の伊藤純子社長です。伊藤さんの工場では長年、花巻まつりの半纏を手掛けてきました。
(伊藤染工場・伊藤純子社長)
「みなさんに少しでも花巻まつりの気分を味わてもらい、『来年こそはみんなで元気におみこし担ぎましょう』といった思いで開催しました」
一枚一枚が地域に愛されてきたまつりの長い歴史を物語っていました。
双葉町にある松庵寺では、みこし担ぎが行われようとしていました。
みこし担ぎは1979年のひつじ年生まれの厄年のメンバーを中心に結成した、神羊會が企画したもの。感染症対策のため、みこしは境内の一角で担ぐだけでしたが、参加者は足並みや声を揃えて楽しんでいました。
(神羊會會頭・小川英之さん)
「やっぱりまつりは楽しい。来年は花巻まつりを開催してみんなで楽しくやれたら」
「わっしょい、わっしょい」
日が暮れた午後6時過ぎ。悪疫退散ののぼり旗を掲げた山車がまちを練り歩いていました。運行しているのは大町・御田屋町まつり同志会のメンバー。マスクをつけ、感染症対策にも余念がありません。3週間ほどかけ制作した山車には、疫病を退けるとされる妖怪アマビエの人形が乗っています。子どもたちも小さなみこしをかつぎ、1時間ほど練り歩きました。
沿道では、山車の運行に驚く市民が声援を送り、参加者は元気な声で応えていました。
(参加者)
「花巻市民として、この時期はまつりがないと楽しめない。地域貢献も兼ねて参加した」
「拍手とかみんな一体となっている感じでうれしかった」
まつりが中止となる中、市民が独自に企画したイベントの数々。新型コロナウイルスに負けず、愛する地元を盛り上げようという心意気が随所にあふれていました。来年こそは花巻まつりが開催できるようにと願って。
およそ420年の歴史を誇る花巻まつり。2015年にはみこしを一斉に担ぐ最大級パレードとして、ギネス世界記録に認定されていています。去年のまつりでは山車が12台、みこしは116基が運行し、3日間で11万8000人が訪れました。しかし…。
毎年、花巻まつりの中心となっている場所、花巻市上町は静かな休日を迎えていました。ところが周辺地域を散策してみると…。
「せーの、よいしょ」
聞こえてきたのはまつり囃子。山車の飾り付けを行っているのは、東町祭典実行委員会のメンバーです。
(東町祭典実行委員会制作委員長・伊藤重一さん)
「東町としてどうしても何かをやりたいというみんなの声があって、簡単ですが山車を作っています。午後に大太鼓小太鼓によって花巻囃子を演奏します」
東町祭典実行委員会では、少しでも花巻まつりの雰囲気を味わってほしいと、花巻まつりで使用している山車に連獅子などの飾りを乗せ、その傍らでお囃子を演奏することにしました。
午後3時。子どもたちも集まり演奏開始です。
響き渡るお囃子に道行く人が足を止め、聞き入ります。
(見物客)
「今年はまつりがないと思って気落ちしていたので、すごくうれしいです」
「楽しかったです」
一方、市内にある鳥谷崎神社の社務所にずらりと並んでいるのは半纏です。その数139枚。花巻まつりに参加している地元企業や町内会などが所有しているもので、古いものでは昭和30年代に作られた半纏もあるといいます。
展示を企画したのは地元にある伊藤染工場の伊藤純子社長です。伊藤さんの工場では長年、花巻まつりの半纏を手掛けてきました。
(伊藤染工場・伊藤純子社長)
「みなさんに少しでも花巻まつりの気分を味わてもらい、『来年こそはみんなで元気におみこし担ぎましょう』といった思いで開催しました」
一枚一枚が地域に愛されてきたまつりの長い歴史を物語っていました。
双葉町にある松庵寺では、みこし担ぎが行われようとしていました。
みこし担ぎは1979年のひつじ年生まれの厄年のメンバーを中心に結成した、神羊會が企画したもの。感染症対策のため、みこしは境内の一角で担ぐだけでしたが、参加者は足並みや声を揃えて楽しんでいました。
(神羊會會頭・小川英之さん)
「やっぱりまつりは楽しい。来年は花巻まつりを開催してみんなで楽しくやれたら」
「わっしょい、わっしょい」
日が暮れた午後6時過ぎ。悪疫退散ののぼり旗を掲げた山車がまちを練り歩いていました。運行しているのは大町・御田屋町まつり同志会のメンバー。マスクをつけ、感染症対策にも余念がありません。3週間ほどかけ制作した山車には、疫病を退けるとされる妖怪アマビエの人形が乗っています。子どもたちも小さなみこしをかつぎ、1時間ほど練り歩きました。
沿道では、山車の運行に驚く市民が声援を送り、参加者は元気な声で応えていました。
(参加者)
「花巻市民として、この時期はまつりがないと楽しめない。地域貢献も兼ねて参加した」
「拍手とかみんな一体となっている感じでうれしかった」
まつりが中止となる中、市民が独自に企画したイベントの数々。新型コロナウイルスに負けず、愛する地元を盛り上げようという心意気が随所にあふれていました。来年こそは花巻まつりが開催できるようにと願って。

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9/8 事業者が企画 新たなイベント開催
9/8 事業者が企画 新たなイベント開催
2020年09月18日 更新
(野村豪さん)
「ここに、両面に店が並ぶ感じ。お客さんは真ん中を歩く感じで」
盛岡市の野村豪さん。9月13日日曜日、岩手県立総合運動公園で開かれる「秋の公園クラフト市」を企画しました。
(野村豪さん)
「新型コロナの影響を商売人がもろに受けているので、クラフト以外にもフードもたくさん並べて、安全安心はしっかり守りながら出店者にはお金を稼いでいただきたいという目的で、外でイベントをやります」
盛岡市内で「ゴウちゃんのコロッケ屋」を営む野村さんは、週末に行われるイベント出店で生計を立ててきました。しかし、今年に入ってからイベントは軒並み中止。売り上げは激減しました。
(野村豪さん)
「(収入は)去年の9割減で、全然生計が成り立たない。国の制度でお金を借りたんですけどやっぱり限界があるので、新しい形態にしなきゃということで」
新たに、仕出し・弁当の販売許可を得るために手狭だった以前の店舗を閉め、新たに構えた店の内装工事をした上で、今月23日に再オープンする予定です。
(野村豪さん)
「不安も大きい。(借金をして)マイナススタートになっていますから、だけど1年後、2年後を考えると、絶対どこかでは苦しまなきゃいけないと思う」
一方で、野村さんは5年前から、県内のクラフト作家やミュージシャンを集めて、自身も出店する「楽市楽音(らくいちらくね)」というイベントを開いてきました。2か月に1回のペースの開催でしたが、こちらも新型コロナウイルスの影響で今年は3回中止となりました。
(野村豪さん)
「誰かがイベントをやるのを待つというのはほとんど無理な状態です。自分の中では満を持してやるつもりです」
野村さん自らが旗を揚げた「秋の公園クラフト市」。共に主催するのは、東日本大震災の被災者支援をきっかけに県内でさまざまな支援活動を行うNPO法人「RAY of HOPE」の魚山宏さんです。
(魚山宏さん)
「普通の商業的なイベントだったら、うちはNPOなので関われなかったけど、新型コロナで困っている商業者を助けたいという気持ちもありますし、市民も外に出るイベントがなくなってしまった、楽しみがなくなってしまったというところで、今回一緒にやらせていただいております」
並ぶお店は、ゴウちゃんのコロッケ屋を含むフード系が4社に、バリ雑貨やベビーグッズなどクラフト系が8社。来場者に安心できる環境で楽しんでもらいたいと、出店者の衛生管理や来場者の消毒など対策は念入りに行います。
(野村豪さん)
「会場に机やいすは置かないで、自分の車か帰ってから食べてくださいとお願いする。いろんな人がストレスたまってると思う。このときだけでも嫌なことを忘れるようなイベントにしたい」
「秋の公園クラフト市」は、9月13日日曜日に開かれます。
「ここに、両面に店が並ぶ感じ。お客さんは真ん中を歩く感じで」
盛岡市の野村豪さん。9月13日日曜日、岩手県立総合運動公園で開かれる「秋の公園クラフト市」を企画しました。
(野村豪さん)
「新型コロナの影響を商売人がもろに受けているので、クラフト以外にもフードもたくさん並べて、安全安心はしっかり守りながら出店者にはお金を稼いでいただきたいという目的で、外でイベントをやります」
盛岡市内で「ゴウちゃんのコロッケ屋」を営む野村さんは、週末に行われるイベント出店で生計を立ててきました。しかし、今年に入ってからイベントは軒並み中止。売り上げは激減しました。
(野村豪さん)
「(収入は)去年の9割減で、全然生計が成り立たない。国の制度でお金を借りたんですけどやっぱり限界があるので、新しい形態にしなきゃということで」
新たに、仕出し・弁当の販売許可を得るために手狭だった以前の店舗を閉め、新たに構えた店の内装工事をした上で、今月23日に再オープンする予定です。
(野村豪さん)
「不安も大きい。(借金をして)マイナススタートになっていますから、だけど1年後、2年後を考えると、絶対どこかでは苦しまなきゃいけないと思う」
一方で、野村さんは5年前から、県内のクラフト作家やミュージシャンを集めて、自身も出店する「楽市楽音(らくいちらくね)」というイベントを開いてきました。2か月に1回のペースの開催でしたが、こちらも新型コロナウイルスの影響で今年は3回中止となりました。
(野村豪さん)
「誰かがイベントをやるのを待つというのはほとんど無理な状態です。自分の中では満を持してやるつもりです」
野村さん自らが旗を揚げた「秋の公園クラフト市」。共に主催するのは、東日本大震災の被災者支援をきっかけに県内でさまざまな支援活動を行うNPO法人「RAY of HOPE」の魚山宏さんです。
(魚山宏さん)
「普通の商業的なイベントだったら、うちはNPOなので関われなかったけど、新型コロナで困っている商業者を助けたいという気持ちもありますし、市民も外に出るイベントがなくなってしまった、楽しみがなくなってしまったというところで、今回一緒にやらせていただいております」
並ぶお店は、ゴウちゃんのコロッケ屋を含むフード系が4社に、バリ雑貨やベビーグッズなどクラフト系が8社。来場者に安心できる環境で楽しんでもらいたいと、出店者の衛生管理や来場者の消毒など対策は念入りに行います。
(野村豪さん)
「会場に机やいすは置かないで、自分の車か帰ってから食べてくださいとお願いする。いろんな人がストレスたまってると思う。このときだけでも嫌なことを忘れるようなイベントにしたい」
「秋の公園クラフト市」は、9月13日日曜日に開かれます。

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8/24 ライブ配信で地ビールファンの思い共有
8/24 ライブ配信で地ビールファンの思い共有
2020年09月17日 更新
ファイト!いわてのコーナーです。毎年8月に一関市で行われる人気の催し「全国地ビールフェスティバル」は今年、新型コロナウイルスの影響で例年のような集客イベントとしては開催できなくなりました。そこで22日、インターネットを通じたライブ配信で多くの人がつながり、地ビールを楽しみました。
「一関で3、2、1、かんぱーい!」
乾杯で勢いよく始まったイベント。「おうちで乾杯!!」と名付けられたイベントは、「全国地ビールフェスティバル in 一関」の一環ですが、そこには例年のように大勢が集まる場はありませんでした。
毎年8月の3日間、一関市に全国の地ビールが集まり多くの人が楽しむフェスティバルも、今年は新型コロナウイルスの影響で形を変えて、市内の飲食店が参加してスタンプラリー形式で行われています。
さらに遠くにいる人にもフェスティバルに来た雰囲気を感じてもらおうと、ライブ配信が企画されました。
(プロジェクト委員会・佐藤航副委員長)
「中止するのは簡単だが、新型コロナの中で心が縮こまるのは良くなくて、その与えられた条件の中で何かできないかということを考えた」
ライブ配信では、一関産の地ビールやつまみなどが紹介されたほか、飲食店と中継もつなぎました。
その一つ、一ノ関駅前の串揚げ居酒屋です。
「『らんたん』さんでは、栃木県の那須高原ビールを提供していただいてます」
実行委員会のメンバーが訪れ、店の雰囲気や提供している地ビールを紹介しました。
(串揚げ居酒屋らんたん・柳橋信行店長)
「地ビールフェスティバルが中止になったこと自体、みんな残念がってたが、ライブ配信によって『来年こそは会場で盛り上がろう』という気持ちがすごく伝わる。実行委員会の皆さんに感謝してます」
(フェスティバルに毎年参加している男性)
「これ(集客イベント中止)はしょうがないかな。これが来年につながれば地元としては幸せですね」
ライブ配信は、予定の1時間半を超えておよそ2時間にわたって行われました。
(プロジェクト委員会・神崎良一委員長)
「今年はこういう形でさせてもらったが、来年も確約はできない状況。できれば来年、地ビールフェスティバル、一関文化センター前広場で(例年と)同じように開催したい」
大勢が集まっての乾杯こそできなかったものの、新たな形でのイベントは、来年の通常開催を願う地ビールファンの思いを共有した時間となりました。
「一関で3、2、1、かんぱーい!」
乾杯で勢いよく始まったイベント。「おうちで乾杯!!」と名付けられたイベントは、「全国地ビールフェスティバル in 一関」の一環ですが、そこには例年のように大勢が集まる場はありませんでした。
毎年8月の3日間、一関市に全国の地ビールが集まり多くの人が楽しむフェスティバルも、今年は新型コロナウイルスの影響で形を変えて、市内の飲食店が参加してスタンプラリー形式で行われています。
さらに遠くにいる人にもフェスティバルに来た雰囲気を感じてもらおうと、ライブ配信が企画されました。
(プロジェクト委員会・佐藤航副委員長)
「中止するのは簡単だが、新型コロナの中で心が縮こまるのは良くなくて、その与えられた条件の中で何かできないかということを考えた」
ライブ配信では、一関産の地ビールやつまみなどが紹介されたほか、飲食店と中継もつなぎました。
その一つ、一ノ関駅前の串揚げ居酒屋です。
「『らんたん』さんでは、栃木県の那須高原ビールを提供していただいてます」
実行委員会のメンバーが訪れ、店の雰囲気や提供している地ビールを紹介しました。
(串揚げ居酒屋らんたん・柳橋信行店長)
「地ビールフェスティバルが中止になったこと自体、みんな残念がってたが、ライブ配信によって『来年こそは会場で盛り上がろう』という気持ちがすごく伝わる。実行委員会の皆さんに感謝してます」
(フェスティバルに毎年参加している男性)
「これ(集客イベント中止)はしょうがないかな。これが来年につながれば地元としては幸せですね」
ライブ配信は、予定の1時間半を超えておよそ2時間にわたって行われました。
(プロジェクト委員会・神崎良一委員長)
「今年はこういう形でさせてもらったが、来年も確約はできない状況。できれば来年、地ビールフェスティバル、一関文化センター前広場で(例年と)同じように開催したい」
大勢が集まっての乾杯こそできなかったものの、新たな形でのイベントは、来年の通常開催を願う地ビールファンの思いを共有した時間となりました。

キャンペーン
エール高校3年生
エール高校3年生
2020年08月18日 更新
今年は全国規模の大会が中止、延期または開催するかの判断待ちの状況になっています。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡白百合学園、盛岡商業、盛岡中央高校3年生女子に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡白百合学園、盛岡商業、盛岡中央高校3年生女子に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。

キャンペーン
エール高校3年生
エール高校3年生
2020年08月18日 更新
今年は全国規模の大会が中止、延期または開催するかの判断待ちの状況になっています。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡商業、盛岡中央、花巻東高校3年生男子に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡商業、盛岡中央、花巻東高校3年生男子に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。

キャンペーン
エール高校3年生
エール高校3年生
2020年08月18日 更新
今年は全国規模の大会が中止、延期または開催するかの判断待ちの状況になっています。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡南高校3年生に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。
そんな中、高校3年生は最後の夏を迎えました。
彼ら彼女らは率直にこの判断をどう受け止たのか…
また肉親や指導者、仲間たちとどう話したのか…
どう気持ちを切り替えたのか…
そして将来への気持ちや決意は…
盛岡南高校3年生に聞きました。
この高校生3年生たちの声を番組にします。
IBCテレビ8月30日午後3時から放送です。
番組タイトルは「エール高校3年生~それでも私たちは未来を創る~」です。
是非ご覧下さい。