ワカサギの放流 岩洞湖・田瀬湖

冬の風物詩『ワカサギ釣り』。実は今の時期来シーズンにむけた大事な作業が

行われています。ワカサギに卵を産ませ、湖に放す作業ですが、岩洞湖と

田瀬湖でそれぞれ違う方法を取材してきました。



まずは岩洞湖。ワカサギの氷上釣りであまりにも有名ですが、取材におとずれた

5月初旬、氷はすっかり融け遅い春の到来を迎えていました。

岩洞湖では、かつては卵を産み付けさせたシュロの葉を湖内のイケスに置いて

自然に孵化させる方法を取っていました。しかしその年の環境に左右されやすく

歩留まりも良くなかったため、数年前からは陸上の施設内で産ませた卵を専用の

孵化器に入れる方法を取っています。



直径15センチほどの透明なシリンダーの底に沈んでいる黄色い層の部分が卵です。

シリンダーの中は常に新しい水が循環しており、この環境のなかで3週間ほどで稚魚が

孵化します。早い時期に採卵したものはすでに孵化が始まっていました。



分りにくいかもしれませんが、下方の卵の層から上方にむけて、小さなオタマジャクシのような

稚魚が泳ぎだしています。孵化した稚魚は上へ泳いで行き、湖につながるパイプを伝って

放流される仕組みです。

今シーズンの放流用の卵の数はおよそ4億。勿論全部が親魚に育つわけではありませんが

ここから離されたワカサギが、人気上昇中の氷上釣りのファンをこの冬も楽しませてくれそうです。

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一方こちらは花巻市東和町の田瀬湖です。



2017年からボートによるワカサギ釣りが始まった田瀬湖では、5月20日の水曜日、卵を持った

親魚を放すやり方で放流が行われました。この日は朝十和田湖で採ってきたばかりの親魚が

運ばれてきました。



そして、トラックに積まれた水槽からシューターと呼ばれる滑り台のような樋をつたって湖に

放流されました。親魚を放す方法は一戸町の大志田ダム(菜魚湖)と同じです。



シューターを流れ落ちる時間帯は、マイクを持ってリポートしていましたので、残念ながら

写真に収めることはできませんでしたが、ほとんどの魚が元気に湖へと泳ぎだしました。

(5月22日の岩手日報に私がリポートしているのが写っている写真が掲載されています)

今年の放流はおよそ20万匹。卵を持った雌は湖で産卵し、子供を増やします。今季

まだ産卵をするほどには成熟していない魚は、湖の中でどんどん大きくなり、シーズンには

15センチほどに成長、日本一大きいと言われるサイズに育ちます。

 

岩洞湖の孵化器の話は16日のフィッシュオンイワテで紹介しました。また田瀬湖の放流風景は

23日の放送(17:00から)でお伝えします。