気象と防災 マメ知識!

気象と防災 マメ知識!

気象予報士・防災士の神山 浩樹(IBCアナウンサー)がお届けする5分間。

◆放送日時
毎週土曜日17:50~17:55 【再放送】毎週日曜日18:50~18:55
番組開始:2009年4月〜

◆出演
神山浩樹(IBCアナウンサー)

お便り・お問い合わせ

445回「君の命を守りたい2」2017年11月11日OA

2017年11月11日 6:00 PM

先日、訪れた東京都墨田区にある「本所防災館」の防災シアターについてです。上映されたのは「君の命を守りたい」というおよそ20分の映像。後半は、東京での「地域一体の防災活動」について描かれています。千代田区の和泉公園では、毎年、「秋葉原東部町会連合会」の住民と「三井記念病院」のスタッフが合同で、首都直下地震を想定し、負傷者の救出、煙体験など様々な訓練を行っています。又、地震による火災の発生や建物の倒壊などの危険度がとても高い木造住宅密集地域の一つ「墨田区の京島地区」では、道路の幅を広げたり、小さな公園を整備したり、建物の耐火性・耐震性を高めたりするまちづくりが進められています。加えて要配慮者の避難支援、玄関先に掲げ無事を伝える黄色いタオルを使った安否確認の他、「街かど防災教室」では、道路上にある消火栓や排水栓に差し込み、ホースをつなぎ消火を行う「スタンドパイプ」を操作し、地域住民の誰もがいざという時、初期消火にあたれるよう、月に1度のペースで繰り返し訓練しています。

「杉並区のマンション」では、住民のアイデアを結集したユニークな防災活動が数多く見られます。「伝令ロープ」はエレベーターが停止しても、各棟の吹き抜けを活用し、各フロアの安否情報を地上に素早く届けると共に、上層階へAEDを届けます。「こども避難所」は地震発生時、もし親が帰宅できなくても、こども達が安心して過ごすことができる部屋です。その他、住民同士の話し合いで「カセットボンベ式簡易発電機」「トランシーバー」「断水しても使えるおがくずを利用したトイレ」「傷病者を運ぶ折り畳み式救護車」が備えられました。

「荒川区」では、防災の即戦力、又、将来の防災リーダーとして中学生の防災教育に力を入れていて、平成27年には区立中学校の全てに「防災部」を創設しました。防災訓練の他、地域に暮らす高齢者を定期的に訪問し交流を深め、防災力向上に繋げています。又、釜石市など東日本大震災の被災地に中学生の代表団を派遣、教訓を学ぶ機会になっています。「『助けられる人』から『助ける人』へ」を合言葉に、自助と共助の備えが進んでいます。「君の命を守りたい」は公開されていて、インターネットで検索すると御覧になれます。

 

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444回「君の命を守りたい1」2017年11月4日OA

2017年11月04日 6:00 PM

先日、5年ぶりに東京都墨田区にある「本所(ほんじょ)防災館」を訪れました。東京消防庁が運営し、模擬災害を体験しながら、もしもの時の防災行動力を身につけてもらおうという施設です。インストラクターが案内するツアー形式で予約が必要です。

防災シアターで上映されたのは「君の命を守りたい」というおよそ20分の防災教育動画です。東京に住む小学4年生の女の子「はなちゃん」が、想定されているマグニチュード7.3、震度6強の首都直下地震について知り、自助・共助の大切さを学ぶというストーリーです。前半は、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の被災の様子や、東京が経験した約100年前のマグニチュード7.9、最大震度6の関東大震災のモノクロの映像が流れます。歴史を振り返ると、関東地方ではマグニチュード8クラスの巨大地震がおよそ200年毎に起きていて、更にその間、マグニチュード7クラスの大地震が何回も発生しています。政府の発表では、マグニチュード7クラスの首都直下地震は30年以内に70%の確率で発生すると予想されています。

阪神・淡路大震災の被災地となった神戸市では、犠牲者の8割以上がつぶれた家や倒れた家具の下敷きになり、ケガをした人のほぼ半数は家具の転倒が原因でした。しかし備えれば助かる可能性があります。動画では阪神・淡路大震災で命を守り抜いた人達の証言が流れ、備えとして「家屋等の耐震化」「家具類の転倒・落下・移動防止対策」の他、「近隣住民の助け合い」が取り上げられています。つぶれた建物などから助かった人の9割以上が自力で脱出したか、又は家族や友人、隣人に助け出された人で、いわゆる「自助・共助」でした。大地震などの災害では同時に広い範囲で被害が発生することや、道路などの交通も麻痺する為、消防や警察などの対応、いわゆる「公助」には限界があります。だからこそ「自助・共助」が必要なのです。次回は、防災シアター後半についてお伝えします。尚、東京防災救急協会が企画制作した「君の命を守りたい」は公開されていて、インターネットで検索すると御覧になれます。

 

433回「活断層の地震に備える」2017年8月19日OA

2017年08月19日 6:00 PM

今日は文部科学省と気象庁が合同で作成した「活断層の地震に備える~東北地方版」についてです。地球の表面は十数枚の巨大な板状の岩盤(プレート)で覆われており、それぞれが別々の方向に年間数センチの速度で動いています。日本列島周辺では、複数のプレートがぶつかりあっていて、岩盤の中に大きなひずみが蓄えられています。その為、海のプレート境界やプレート内の他、深さ約20キロより浅い所でも多くの地震が発生します。過去に繰り返し地震を起こし、将来も地震を起こすと考えられている断層を「活断層」と言います。日本の周辺には約2000もの活断層があり、それ以外にもまだ見つかっていない活断層が多数あると言われています。

県内の主要な活断層は、矢巾町西部から奥州市胆沢区南部にかけてほぼ南北に延びる、最大M7.8程度が予想される「北上低地西縁断層帯」。更に西側にあり、同時に活動した場合M7.5程度の「雫石盆地西縁-真昼山地東縁断層帯」。青森県五戸町から葛巻町北部にかけて、最大M7.6程度の「折爪断層」があります。

陸域の浅い地震では、緊急地震速報が間に合わないことがあります。突然の揺れに備えて、自宅や学校・職場など建物内で、なるべく物を置かない安全なスペースを作っておくことが大切です。もし活断層の地震が起きたら、揺れの大きかった場所ではその後の大きな揺れに警戒が必要です。地震によって傾いたり倒壊したりした建物や塀など、危険な所には近づかないで下さい。一般的には、規模の大きい地震ほど余震は長く続きます。地震の活動は盛衰を繰り返すことが多いので、地震回数が一時的に減っても油断できません。規模の大きな余震が発生すると、再び地震回数が増える場合が多く、平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震でも余震の発生がやや落ち着いてきた後に、再び地震回数が増加しました。「活断層の地震に備える~東北地方版」は気象庁のHPで御覧になれます。

 

425回「地震・豪雨の命名」2017年6月24日OA

2017年06月24日 6:00 PM

紫波町のじゃじゃじゃサテライトさんから質問をいただきました。ありがとうございます。「熊本地震や岩手宮城内陸地震みたいに震度6強以上になると、どうして地震の名称が付くんですか?」

去年の熊本地震では、4月14日と16日に最大震度7を記録、地震の規模を表すマグニチュードは7.3、228名の方が命を落とし、2753名の方がケガをしました。9年前の岩手・宮城内陸地震では、最大震度6強、マグニチュード7.2.死者7名、行方不明者6名、ケガ人426名でした。気象庁による「平成28年(2016年)熊本地震」や「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」といった命名は、このように顕著な災害を起こした自然現象の経験や教訓を後世に伝承することが目的です。地震の命名には基準があります。規模については、陸域でマグニチュード7.0以上かつ最大震度5弱以上、海域ではマグニチュード7.5以上、かつ最大震度5弱以上または津波2m以上。そして家屋の全壊100棟程度以上など、被害が顕著な場合です。原則として、「元号+地震情報に用いる地域名+地震」と名付けています。

気象庁では、地震・火山現象の他、豪雨により家屋が1000棟程度以上損壊し、10000棟程度以上が浸水した場合、「平成26年8月豪雨」「平成27年9月関東・東北豪雨」のように名前を付けています。3年前の平成26年8月豪雨は、台風や前線などの影響により、全国各地で大雨となり、広島市の土砂災害では74名の方が亡くなりました。2年前の平成27年9月関東・東北豪雨では、台風18号から変わった低気圧の影響で、総雨量が関東地方で600ミリ、東北地方で500ミリを超え、土砂災害、浸水、河川の氾濫などにより、宮城県、茨城県、栃木県で死者8名、損壊家屋4000棟以上、浸水家屋12000棟以上の住宅被害となりました。各地で頻発する大地震や豪雨。時も場所も選ばず起きることを忘れてはなりません。

422回「岩手の地震観測の歴史」2017年6月3日OA

2017年06月03日 6:00 PM

先月、国立天文台水沢の敷地内にある「木村榮(ひさし)記念館」を訪れました。1900(明治33)年に建築された臨時緯度観測所創立時の庁舎です。緯度観測所とは、緯度の変化を観測して地球の回転と変形とを調べる機関のことです。木村榮は水沢の緯度観測所初代所長で、地球の自転軸の傾きに関する式に加えられた「Z項」の発見者です。

記念館によりますと、実は緯度観測所では創立間もない1901(明治34)年10月から地震観測が始まりました。地球全体の変動である極運動を引き起こす原因を探る為に行われたものです。観測当初は、地球の基本的な内部構造もよく知られていませんでした。国内、国外の地震観測点は少なく、その中で天文観測を行っていた水沢は時刻の精度も良く、世界的に信頼された観測点だったのです。地震観測は、緯度観測所設立直前の1896(明治29)年6月に発生した明治三陸大津波、又、同じ年の8月の陸羽地震による地震研究の高まりもあったようです。

館内には観測に使われた「大森式地震計」が展示されています。国立科学博物館地震資料室によりますと、大森式地震計は地震学者の大森房吉が1898(明治31)年頃に作った地震計です。地震動を感知してから動き出すというそれまでの欠点を改めて、常に動いて連続記録ができる地震計として登場しました。真鍮の板で覆った鉛の重りを鉄の棹に取りつけ、これを根元の円錐状の軸・ピボットと鋼の吊り線で支え水平振り子にしています。記録は煤書き式で、記録紙を巻いたドラムは重り又はゼンマイを動力にしてゆっくりと回転します。日本の代表的地震計で、大学の他、気象台・測候所、更に海外でも使われました。地震計の前には、水沢で検知した1923(大正12)年9月1日、関東大震災の地震波の記録も展示され、天地を観測していた歴史を知ることができます。奥州市水沢区星ガ丘町の木村榮記念館は、無料で御覧になれます。

418回「震度5・6の強弱」2017年5月6日OA

2017年05月06日 6:00 PM

地震の揺れの強さを表す「震度」について、紫波町のじゃじゃじゃサテライトさんから質問をいただきました。ありがとうございます。「なぜ震度5と6だけに強弱をつけるようになったんですか?」気象庁が発表している震度は、以前は体感や周囲の状況から推定していました。そして震度0は「無感」、1「微震」、2「軽震」、3「弱震」、4「中震」、5「強震」、6「烈震」、7「激震」という別名がありました。しかし1996(平成8)年4月以降は、「震度計」による観測に切り替えました。揺れを感知し、水平や上下の揺れの強さの程度を計算して数値化した計測震度から、震度に換算し速報しています。震度6強、6弱、5強、5弱の区分は、この年の10月から適用され、別名は廃止されました。

この強弱について契機となったのが1995(平成7)年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」です。各地の震度は神戸、兵庫県淡路島の洲本(すもと)で「震度6」、兵庫県豊岡、滋賀県彦根、京都で「震度5」を観測しました。現地調査を行ったところ、木造や鉄筋コンクリートの建物の倒壊・崩壊・傾斜、家具の移動・転倒、棚の食器や書籍類の落下など、同じ震度5、震度6でも被害の幅が大きいことが分かりました。そこで被害の様相を反映させる為、計測震度4.5以上5.5未満を「震度5弱」、5.0以上5.5未満を「震度5強」、5.5以上6.0未満を「震度6弱」、6.0以上6.5未満を「震度6強」と細分化することで、適切な防災対応ができると判断したものです。

尚、当時の震度階級は、震度0から7までの8階級で、震度7については現地調査により決定するものとなっていました。その調査で、神戸市須磨区から西宮市・宝塚市にかけてと、淡路島の北部で震度7に達していることが分かりました。気象庁はこのデータを元に、震度階級を改正、現在の震度6強、6弱、5強、5弱も加えた10階級にすると同時に、震度7についても震度計で速報しています。

 

381回「あかちゃんとママを守る防災ノート」2016年8月20日OA

2016年08月20日 6:00 PM

今日は国立保健医療科学院が作成した「あかちゃんとママを守る防災ノート」についてです。A5サイズ、20ページのノートで、特徴は書き込みながら災害に対する備えを充実させていけるという点です。まずは自分だけの防災マップを作成します。自治体が配布しているハザードマップを入手し、自宅周辺で起こりうる災害について考え、避難ルートを書き込みます。チェックポイントは「古い家屋やブロック塀等は、揺れが収まった後にも倒壊の危険」「洪水時に足下が見えなくなることがあり窪地や段差も要注意」などです。「避難バッグの見直し」については、身体を拭く際にも役立つお尻拭き、避難所内での感染予防のマスク、心のケアにつながる使い慣れたおもちゃなど、親子に配慮した備えを勧めています。「発災時に必要な行動」では、深呼吸や「大丈夫」と口にするなど、自分自身が一番冷静になれる行動を確認し書き込む欄、そして揺れが収まった後の行動として、割れたガラスや食器等で足をケガしないように「靴かスリッパを履く」など具体的にアドバイスしています。

国立保健医療科学院の主任研究官で、産婦人科医の吉田穂波さんは、震災後、宮城県の避難所で妊産婦や乳幼児をケアした経験からこのノートを作成しました。吉田さんは「災害時、一番弱い立場なのはお腹の中の赤ちゃんです。もしかしたら守れたかもしれない小さな命を、これ以上失いたくないという思いから、被災された妊産婦さんやママたちの声を活かして、教訓がいっぱい詰まった、このノートを作りました。オリジナル情報をたくさん書き込んで、ご家族みんなのお守り代わりにして頂けると嬉しいです」と備えを呼びかけています。

ノートはインターネットで「あかちゃんとママを守る防災ノート」で検索すると御覧になれます。

379回「しながわ防災体験館」2016年8月6日OA

2016年08月06日 6:00 PM

今回は、先日見学した東京都品川区防災センター2階にある「しながわ防災体験館」についてです。東日本大震災の教訓などを踏まえ、災害時の正しい知識や技術の習得と防災意識の向上が図れるよう、今年3月11日にリニューアルオープンしました。

「防災展示」コーナーにある区内の模型は標高毎に青や緑などに色分けされています。区の東側を南北に流れる京浜運河沿いは標高2m以上3m未満の地域が広がり、津波や高潮に対する注意が必要なことが読み取れます。「避難姿勢体験」コーナーでは、火災で煙が発生した際の安全な避難について姿勢の高さを判定するセンサーにより学べます。煙が出るわけではありません。7~8mの長さの通路に沿って、壁の高さ90センチ、1m、1m10センチにセンサーが設置されています。往復しますが、背負っているリュックがセンサーの光に触れてブザーが鳴り、姿勢低く進む難しさを感じました。避難する際、煙を吸わないよう片手はハンカチなどで口元を押さえますが、もう一方の手はどうすれば良いでしょうか。体験者は床を探る方が多いようです。しかしこちらでは、出口に辿り着く為に壁を触りながら進むのが正しい姿勢だと学習します。私が初めて経験したのは「要配慮者避難誘導体験」です。高齢者や障がい者に見立てた重さ20キロの人形をベッドから車イスに移して乗せ、がれきでデコボコになった悪路やぬかるみを模したコースを押す、というものです。特に急な下り坂では介助する自分は後ろ向きになって、足下、後方に気をつけながらゆっくりと下る方が安全だと知りました。

このような自助、共助の知識を得て体験し災害に備える施設の設置に、岩手ももっと力を入れるべきではないでしょうか。しながわ防災体験館は、JR大井町駅から徒歩8分、入館は無料です。

373回「熊本地震ボランティア」2016年6月25日OA

2016年06月25日 6:00 PM

先月、熊本市で活動した岩手県立大学の学生に話を聞きました。秋田谷亮(あきたやりょう)さんは青森市出身、総合政策学部4年生です。東日本大震災の際、まだ高校1年生だった彼は困っている人達の為に何もできませんでした。熊本の被災地の様子を見聞きし、今回は生活復旧の為にお手伝いをしたいと訪れました。

4日間の活動の内、前半2日は屋外で片付け作業、後半2日はボランティアセンターの運営でした。熊本県災害対策本部によりますと、熊本市の家屋の被害は全壊2365棟、半壊12359棟、一部損壊70532棟に上ります。被災建築物には余震による倒壊や部材の落下などから2次災害を防ぐ為、危険の程度を示す紙が貼られています。立ち入ることが危険な赤い紙が貼られた建物での作業はありません。

1チーム4~5人で行動します。ケガをしないようゴム手袋の上に軍手をはめ、マスクをして、長袖、長ズボン姿で作業をしました。瓦が落ちていたり、ブロック塀が倒れていたりして片付けが必要ですが、高齢者しかいないお宅では力仕事をする人がいない為、ボランティアが手伝います。市の社会福祉協議会によるボランティアセンターの運営はボランティア40人程が協力しました。被災者の依頼案件を確認する「総務受付班」、案件とボランティアを組み合わせる「マッチング班」、スコップや一輪車など道具を準備する「資材班」、本部から現地までの行き方を説明する「誘導班」に分かれます。マッチング班に属した彼は1日に100件以上の依頼をボランティに振り分け、大変な作業でした。

朝・昼の食事はオニギリやカップ麺など、夜は市内の飲食店で、宿泊は健康ランドでした。交通手段は盛岡から成田まで夜行バス、成田から福岡まで飛行機、そして熊本までバスを利用し、往復で23000円でした。現地に行くまでは自己満足に過ぎないのでは、と葛藤があった中、被災された方の役に立ち感謝されたことは彼にとって大きな経験になりました。梅雨に入り復旧活動が滞る為、ボランティアの支援はまだまだ必要です。秋田谷さんは、夏休みには被害の大きかった南阿蘇村や益城町での活動を考えているということです。

370回「天気と地震の区分」2016年6月4日OA

2016年06月04日 6:00 PM

紫波町のチャージ684さんから質問をいただきました。ありがとうございます。「私が住んでいる内陸部について質問があります。よくテレビやラジオの天気予報では内陸部を『内陸』と一つの地域で言うそうですが、どうして地震情報の時は内陸を『北部・南部』と分けて言っているんですか」。

天気予報に関しては、以前は測候所が盛岡、宮古、大船渡の3か所にあり、それぞれ内陸、沿岸北部、沿岸南部に対応して観測、予報を出していた経緯があります。盛岡地方気象台にも確認しましたが、簡単に言いますと質問の答えとしては、天気予報の内陸は一つの地域で「同じような天気が現れやすいから」、地震情報の内陸北部、南部は「より分かりやすく」ということになります。

さて気象庁が発表する地震・津波の警報・情報の種類と発表のタイミングについてです。「緊急地震速報」は地震の発生直後に、各地で強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り早く知らせる情報です。緊急地震速報が発表されてから強い揺れが襲ってくるまではわずか数秒から数十秒しかありませんが、強い揺れの前に自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、工場で機械制御を行うなどの活用がなされています。又、「震度速報」は、大きな地震が発生した場合、その初動対応に迅速に活用できるよう震度3以上を観測した地域名を地震発生約1分半後に速報、その後、市町村や各地点の震度情報など詳細な情報を発表します。震度の観測は全国約670地点に設置している震度計の他、地方公共団体や防災科学技術研究所が設置した約3700地点の震度計のデータを一元的に収集し、気象庁の発表する地震情報に活用しています。そして「津波警報・注意報」は地震が発生してから約3分を目標に発表しています。

地震の揺れを感じたり、緊急地震速報を見聞きしたりしたら、慌てずまず身の安全を図りましょう。津波から身を守る為には、ここなら安心と思わずより高い場所を目指して避難しましょう。

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