気象と防災 マメ知識!

気象と防災 マメ知識!

気象予報士・防災士の神山 浩樹(IBCアナウンサー)がお届けする5分間。

◆放送日時
毎週土曜日17:50~17:55 【再放送】毎週日曜日18:50~18:55
番組開始:2009年4月〜

◆出演
神山浩樹(IBCアナウンサー)

お便り・お問い合わせ

407回「東北各県の地震・津波(青森県)」2017年2月18日OA

2017年02月18日 6:00 PM

東日本大震災から来月で6年。岩手、宮城、福島の被害が甚大でしたが、それ以外の東北地方各県でも過去にあった、又、今後、大きな被害が想定される地震・津波について、今回は青森県です。青森県のHP「主な災害」によりますと、1968(昭和43)年5月16日、マグニチュード7.9の十勝沖地震で八戸などで震度5を記録、46人の方が亡くなり2人が行方不明になりました。多くの犠牲者を出した背景には、100ミリを超える大雨が降り地盤が緩んでいる状態の時に強い地震に襲われ、地滑りや山崩れ等が各地で起こったことが挙げられます。1983(昭和58)年5月26日、マグニチュード7.7の日本海中部地震では深浦、むつで震度5を記録、17人の方が津波で亡くなりました。第一波が深浦の検潮所で地震発生後約7分で観測されるなど津波の来襲が非常に早く、又、場所によっては5~6mもの高さになって海岸に押し寄せたと推定されます。犠牲者の半数以上の9名は県内外の釣り客で、一旦、津波から逃れたものの、引き潮の時に自分の釣り竿などを取りに再び元の場所に戻り、再度の津波にさらわれた人もいたといいます。又、東日本大震災の際、県内で亡くなった方は、漁港付近の車の中から遺体で発見された八戸市の60代女性1名の他、三沢市で2名の計3名、行方不明者は八戸市の1名で、いずれも津波によるものでした。

今後、大きな被害が想定されるのは「太平洋側海溝型地震」「日本海側海溝型地震」陸奥湾内の「内陸直下地震」です。2014(平成26)年3月、青森県が公表した資料によりますと、1968年の十勝沖地震及び2011年の東北地方太平洋沖地震の震源域を考慮し設定したマグニチュード9.0の太平洋側海溝型地震で、最大震度は上北地域で7、下北や三八地域などで6強。冬の深夜に発生した場合、犠牲者は津波により22000人、火災で1700人、建物倒壊で1600人など併せて25000人と想定されています。

青森県では「津波は太平洋側から日本海側に伝わり被害を与える恐れがあり、日本海側沿岸部にお住いの方は、太平洋側の地震であっても、津波来襲を念頭に行動することが必要」又、「津波は防潮堤などによって完全に防ぐことは困難なので、犠牲者を減らす為、早期に避難を」と呼びかけています。

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406回「最も寒い時期とは」2017年2月11日OA

2017年02月11日 6:00 PM

ラジオネーム「髪が危機一髪」さんから、気象について質問をいただきました。ありがとうございます。「日曜日の寒さが一番激しい時に、ラジオにて『最も寒い時期を下回る』との表現がされておりました。これは、『観測史上最も低い気温』と同じ意味なのでしょうか?私の記憶ではもっと寒い年があったように記憶していたのですが、思い違いかな?」

この「最も寒い時期を下回る」とは、平年値が関係しています。例えば今月5日の盛岡の気温を例に見てみます。最低気温は氷点下5.0度でした。過去30年の2月5日の盛岡の最低気温を平均した平年値は氷点下6.0度、平年を1度上回ったことになります。氷点下5.0度が2月の最低気温の平年値の中に相当しないか見てみると、18日、19日が氷点下5.0度です。今年2月5日の最低気温は2月18日、19日並み。つまり「2月中旬並み」と表現したわけです。では今月2日の盛岡の気温ではどうでしょう。最低気温は氷点下7.2度でした。盛岡の平年値の中で最も寒い時期でも1月29日から2月1日の氷点下6.2度です。この気温を下回り、該当する時期がありません。つまり「最も寒い時期を下回る」という表現になるのです。

さて、お便りにあった観測史上最も低い気温は、盛岡で1945年(昭和20年)1月26日の「氷点下20.6度」です。又、岩手百科事典によると、岩手の最低気温の記録は同じ日の「薮川」で「氷点下35.0度」。本州一寒いといわれる所以です。これは戦前の記録ですが、薮川で気象庁が自動的に観測データを集めるアメダスを設置した1976年11月以降では、1988年(昭和63年)2月17日に「氷点下27.6度」まで下がりました。翌日の岩手日報によると、室内の金魚鉢に厚い氷が張り、ボールペンはインクが凍って書けなかったとか。受話器も冷たくて持つのが大変で、皆さん、寒さにうんざりしていたそうです。

 

405回「大津波と三陸の生き物」2017年2月4日OA

2017年02月04日 6:00 PM

大津波が三陸の自然環境に与えた影響について考える企画展が盛岡の岩手県立博物館で開かれています。会場には津波前後の変化がわかる三陸の写真や貝類などの標本およそ150点が展示されています。会場に入ってまず目に入るのは野田村野田の海岸で採取された地層の標本です。海岸沿いの松が生える小高い丘の斜面には地層が露出していて、およそ7000年の歴史が積み重なっています。その剥ぎ取った地層を横に5m並べたガラスケースの中に展示しています。左から右に時代を遡ると、こげ茶色の土の層に時折、灰色の丸い小石や薄茶色の砂の層が縦に混じっています。17回含まれるこれら砂礫(されき)層は、10mを超える巨大な津波によって海底から運ばれた堆積物と考えられています。今、私達が目にしている三陸の景色は、繰り返し襲う大津波の度に回復してきたということを実感します。

山田町の磯を再現した樹脂製の岩礁からは、大地震により50~60センチ地盤が沈下した影響が見てとれます。左側・2010年当時をイメージした高さ1.5m程の岩の表面、平均潮位には黒ずんだムラサキイガイ、いわゆるムール貝がびっしりと繁殖しています。しかし右側・2012年の高さ1m程の岩の表面では激減しています。海面より上にあった部分が海中に沈んだ為に生育できなくなり、個体数が回復していないのです。

復興工事と保護の取り組みのコーナーでは、陸前高田市の小友浦や大船渡市の越喜来湾など、地盤沈下によって海岸線が内陸側に移動した地域の防潮堤整備について取り上げられています。防潮堤を元の位置に建てると、稚魚や稚貝の生育の場である砂浜や干潟が下敷きになる為、住民の要望により以前あった場所より内陸側に建設したということです。復興工事は、三陸の水産業や観光業を支える沿岸の生態系を守りながら進める必要性に改めて気づかされました。企画した学芸員、鈴木まほろさんは「普段は気づかない津波と自然界の関係を多くの人に知ってもらいたい」と話していました。テーマ展「大津波と三陸の生き物」は2月26日まで開かれています。

 

404回「有線放送電話」2017年1月28日OA

2017年01月28日 6:00 PM

今日は災害時にも活躍する有線放送についてです。岩手中央農協の有線放送センターを取材しました。一般家庭の加入電話の普及率が低い時代、有線放送は1954年矢巾町に、1958年に紫波町に施設を置き、当初、通話を中心に使用されました。放送サービスは矢巾で1966年、紫波で1969年にスタート、2015年現在、紫波で3788世帯、矢巾で1613世帯と契約しています。

有線放送は災害時、ラジオやテレビとは違った地域限定の詳しい情報を伝えます。2011年の東日本大震災の際は、職員たちが発電機の確保や情報収集に走り、ライフライン、公共施設の営業状況など生活情報を加入者に流し続けました。2013年8月の県央部の豪雨の際は、紫波・矢巾の避難所開設の他、紫波町内の道路の通行止めの情報を伝えました。60年に亘り地域と共に歩んできた有線放送事業。しかし岩手中央農協は、2018年2月に廃止する方針です。利用者の高齢化や多様なメディア環境の中で加入者が年々減少し、又、老朽化した設備を更新する為に多額の費用がかかることから判断したものです。

加入者の1人、矢巾町に住む高橋清子(きよこ)さん宅を訪ねました。大きな農家で、古い母屋の部屋の梁には、有線放送の黒いスピーカーが設置されていました。高橋さんが楽しみにしているのは、町内の赤ちゃんの紹介や、学校行事などを取材し子ども達の様子を知ることができる自主番組です。又、地域で不幸があった際、火葬や葬儀日程を知らせるお悔みのチャンネル放送は、大変、助かっているといいます。震災の際は、停電でも加入者間で通話ができる専用電話のお蔭で、お互いの無事を確認できました。高橋さんは「有線放送は必要なものなので、どんな形でも残してほしい」と存続を強く望んでいます。又、有線放送センターの伊藤広子所長は「地域に根差した、皆が聴けるこのようなメディアはなかなかない。地域の声を拾い上げ、何らかの形でその声を届けたい」と加入者に想いを馳せていました。代替手段を含めた今後の方向性を探る際、地域の人達が必要として存続してきたことを、忘れないでいただきたいと思います。

 

403回「避難情報名称変更」2017年1月21日OA

2017年01月21日 6:00 PM

市町村が発令する避難情報の名称が変わりました。これまで切迫度の高い順に「避難指示」「避難勧告」「避難準備情報」でしたが、内閣府がそれぞれ「避難指示(緊急)」「避難勧告」「避難準備・高齢者等(とう)避難開始」に改めたものです。

「避難準備・高齢者等避難開始」が出された場合、いつでも避難ができるよう準備をしましょう。身の危険を感じる人は避難を開始しましょう。避難に時間を要する高齢の方、障害のある方、小さな子どもがいる方等は避難を開始しましょう。「避難勧告」が出された場合、避難場所へ避難しましょう。地下空間にいる人は、速やかに安全な場所に避難しましょう。「避難指示(緊急)」が出された際、まだ避難していない場合は、直ちにその場から避難しましょう。いずれの場合も、外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、自宅等のより安全と思われる上層階の部屋、土砂災害の恐れのある山からできるだけ離れた部屋に移動しましょう。又、大雨等により、避難場所までの移動が危険と思われる場合は、近くのより安全と思われる最上階が浸水しない建物、川沿いでは無い建物等に避難しましょう。

今回の変更は、去年8月の台風10号による豪雨災害で岩泉町の高齢者施設で入所者が犠牲になるなど特に「避難準備情報」について取るべき行動が浸透していなかったことが明らかになったことを受けたものです。岩手県認知症高齢者グループホーム協会が行った聞き取り調査では、台風10号の被害の遭った市町村の13のグループホーム長は、「豪雨で身の危険は感じているものの、認知症のお年寄りを別な場所に移動することに抵抗があり、避難するタイミングに迷いがあった」ということです。又、どこも火災は想定していましたが、水害想定の訓練はほとんど行われていませんでした。協会では今後の取り組みとして「1.『避難準備情報』段階での避難開始の徹底 2.地域住民、消防団等から声を掛け合う体制づくり 3.避難場所の選定と避難経路の確認 4.避難訓練の毎月の実施 5.水害はどこでも起こり得るという意識を持つ」ことをポイントに挙げています。避難の際に助けが必要な人の命をどうやって守るのか、お互いさまの意識を持ち、地域全体で支える必要があります。

 

402回「0センチの読み方」2017年1月14日OA

2017年01月14日 6:00 PM

岩手県の降雪量情報は12月1日から3月31日の期間中、午前6時と午後6時の1日2回、発表されています。予報は盛岡、宮古、大船渡、北上、久慈の5地点で、対象は予報地点にある気象庁の観測施設周辺です。午前6時発表は当日午前6時から午後6時の12時間、午後6時発表は当日午後6時から翌日午前6時までの12時間に予想される降雪量で、「0(レイ・ゼロ)センチ」「1~4センチ」「5~9センチ」「10~19センチ」「20センチ以上」の5つの階級があります。

さて数字の読み方は、「レイセンチ」「ゼロセンチ」、どちらが適当なのでしょうか。気象情報の他の単位で、気温は0度(レイド)、降水確率は0%(レイパーセント)とお伝えしています。ゼロド、ゼロパーセントとは通常言いません。「NHKことばのハンドブック第2版」によると「数字の0『ゼロ・レイ』は原則として『レイ』と読む」としています。「ただし『無い』ということを強調する場合、および固有の読みが決まっている場合『ゼロ』と言っても差し支えない」として、その代表例として海抜ゼロメートル地帯、死亡者ゼロ、ゼロ歳児、零(ゼロ)戦を挙げています。又、岩波国語辞典第7版には漢字で「零(レイ)」という見出しで「ものが全くないことを表す数。一より小さい数」と。また、カタカナで「ゼロ」という見出しで「それに当たる量が全くないと見られる数」とあります。降雪量情報の0(レイ・ゼロ)センチは「1センチ未満」の予想ですので、一より小さい数という言葉の解釈から考えると個人的には「レイセンチ」が適当と考えます。とはいえ、積もることはほとんどないということを伝える為には「ゼロセンチ」という表現でも構わないと思います。

この件に関して盛岡地方気象台に照会したところ、「『レイセンチ』か『ゼロセンチ』かについて、特に決まりはございません。正しく伝わればよいと思います」との回答でした。レイセンチかゼロセンチか、皆さんは、どちらの方がしっくりきますか。

 

401回「温暖化が進む未来の岩手の姿」2017年1月7日OA

2017年01月07日 6:00 PM

今世紀末の岩手は、現在と比べどのような気候変化が起こる可能性があるのでしょうか。仙台管区気象台が先月9日に更新した「東北地方の気候の変化」という資料を見てみます。尚、現在の気候は1980年から1999年、将来の気候は2076年から2095年の、それぞれ20年の平均値です。

様々な想定がある温室効果ガスの排出量の内、中程度のシミュレーションでは、将来の年平均気温は現在より3度程度の上昇が見られます。すると岩手では30度以上の真夏日日数が年間23.3日、35度以上の猛暑日日数が5日増加という計算結果になりました。現在の盛岡では年間の真夏日が19.1日、猛暑日が1日あるかないかです。市町村という狭いエリアに限定すると不確実性が大きいのであくまで参考程度ですが、単純に計算しますと、今世紀末の盛岡は年間で真夏日が40日程度に、猛暑日が5日以上と、大体、今の福島ぐらいの夏の暑さになるということになります。又、温暖化により今世紀末の盛岡は1日の最低気温が0度未満の冬日が年間70日程度と現在の6割に、1日の最高気温が0度未満の真冬日がほとんど無くなり、今の仙台の冬のような寒さになります。1時間降水量が30ミリ以上の激しい雨の日数は、将来の盛岡では年間11日程度と今の1.4倍に。又、県平均の年間降雪量が87センチ程減ることから単純に計算しますと、今世紀末の盛岡で1年間に降る雪の量は185センチ程度と今の3分の2の量になります。

これらの想定はあくまで平均したものであり、実際は極端な変動を繰り返して推移する恐れがあります。温暖化により農作物への影響、洪水の多発、熱中症の増加などが懸念されます。省エネルギーや再生可能エネルギーの普及拡大といった温暖化への「緩和」対策、治水や熱中症予防といった温暖化への「適応」対策を、各方面で進める必要があります。

400回「データが示す岩手の温暖化」2016年12月31日OA

2016年12月31日 6:00 PM

仙台管区気象台は12月9日「東北地方の気候の変化」を更新しました。東北地方の気象台等の長年にわたる観測記録を中心に、気候や海洋の長期変化をまとめたレポートを5年ぶりに書き換えたものです。

この内、岩手県は盛岡、宮古、大船渡の2015年までのデータを分析しています。まず気温変化ですが、「盛岡」では100年あたり1.7℃の割合で上昇。特に1990年頃から高温の年が多く現れています。全ての季節で上昇していて、特に冬の上昇率が100年あたり2.0℃と最も大きくなっています。「宮古」では100年あたり0.6℃の上昇。季節では春、秋、冬の気温は上昇していますが、夏の気温には変化傾向が見られず、この点は盛岡と異なります。東北地方では太平洋沿岸を中心に夏の変化傾向が見られず、宮古でもこの特徴が現れています。「大船渡」では50年あたり1.0℃の割合で上昇しています。春・秋の気温は上昇していて、夏の気温には上昇傾向が現れていますが、冬の気温に変化傾向は見られません。年間の降水量は、盛岡、宮古、大船渡共、10年程度の間隔で多雨期と少雨期が現れていますが、いずれの地点も変化傾向は見られません。1日の降水量が50ミリ以上の年間日数、又、降る雪の量にも変化傾向は見られません。30℃以上の真夏日日数は、3地点共、変化傾向は見られませんが、35℃以上の猛暑日は、盛岡では10年あたり0.2日の割合で増加、大船渡では増加傾向が明瞭に現れ、宮古では増加傾向が現れています。宮古は夏の気温の上昇傾向が見られない中、猛暑日の増加傾向は特徴的です。1日の最高気温が0℃未満の真冬日日数は、盛岡では減少傾向が明瞭、宮古、大船渡では減少傾向です。

気温上昇は植物にも影響を与えていて、盛岡のサクラの開花日は10年あたり1.2日の割合で早くなっていて最近は4月中旬に開花する年が増え、又、カエデの紅葉日は盛岡では10年で6.0日、宮古でも10年で2.5日の割合で遅くなっています。東北地方、岩手県にも現れている地球規模の気候変動の影響。次回は今世紀末の岩手県の気候シミュレーションについてお伝えします。

 

399回「2016年重大ニュース」2016年12月25日OA

2016年12月25日 7:00 PM

日本気象協会がまとめた気象に関する2016年の大きなニュースについてです。1年を振り返ってまずは「南の島へ寒気襲来、奄美大島で115年ぶりの降雪」。1月24日、九州地方や沖縄地方では記録的な寒さとなりました。奄美大島の名瀬では1901年2月以来、115年ぶりに雪が観測された他、沖縄本島名護や久米島では、雨と雪が同時に降る霙が観測されました。沖縄本島では観測史上初、久米島では39年ぶりの観測でした。これは地上で雪が降る目安となる上空1500m付近のマイナス6度の寒気が台湾付近まで南下した為です。

長崎は18センチの大雪となり、1906年の観測開始以来最も深い17センチの積雪となりました。長崎のこの日の最低気温は氷点下4.2度、最高気温は氷点下0.2度と真冬日でした。この日の岩手のお天気を見ると、盛岡は午前中、雪が舞い、午後は陽が差しました。最低気温は氷点下6.2度、最高気温は1度。宮古は午前中、雪が2センチ降り、午後は回復して晴れました。最低気温は氷点下3.6度、最高気温は1.6度でした。このように、九州や沖縄で雪や霙が降ったからといって、岩手でも記録的な寒さや大雪になる、というわけではありません。

そして7月以降は台風が日本列島に次々やってきました。1号が発生したのが7月3日と、1951年の統計開始以降2番目に遅く、年間の上陸数は6個と最多2位タイ、8月の上陸数は4個と最多1位タイ。そして観測史上初めて太平洋側から東北地方へ台風が上陸しました。10号は8月21日夜9時に八丈島の東で発生しました。海面水温の高い海域を進み、8月25日午前3時に中心気圧が945ヘクトパスカルに発達し、30日午後5時半頃、大船渡付近に上陸しました。湿った東から南東風の影響で、北上山地や日高山脈の東から南東斜面で大雨となりました。北海道と東北では合わせて13地点で29日の降り始めから30日にかけての48時間降水量が平年の8月の1か月分を上回りました。この大雨により県内では20人が亡くなり、3人が行方不明となっています。2017年は穏やかな1年になることを願うと共に、様々な自然災害に対して私達は備えなければなりません。

398回「くまのがっこうと防災」2016年12月17日OA

2016年12月17日 6:00 PM

日本気象協会は、子どもと保護者に向けた防災啓発活動の一環として、来年15周年を迎える人気絵本シリーズ「くまのがっこう」とコラボレーションした防災チェックシートを作成しました。

赤いワンピースを着たクマのキャラクター「ジャッキー」が描かれた「お役立ち!備蓄チェックリスト」は、壁や冷蔵庫に貼りたくなる可愛いデザインです。掲載されている災害時に備えておきたい基本的なものは「水/水を溜めておくもの」「(缶詰など)食料品」「(カセットコンロなど)調理器具」「薬/救急用品」「(ウェットティッシュなど)衛生状態を保つもの」「(ラジオなど)情報を確認するもの」「(マルチツールや懐中電灯など)災害時に役立つもの」です。又、赤ちゃん・小さな子どもがいる場合に備えておくものとして「(避難所へ移動する時は最低3日分の)オムツ・(お風呂に入れない時に体も拭ける)おしりふき」「ミルク/離乳食/授乳ケープ」「おしゃぶり/(心のケアにも役立つ)おもちゃ」「(避難の時、両手が使えるように)だっこひも/おんぶ紐」です。衛生用品は日頃の買い物の際、多めに購入する程度で十分です。リストは実は、あまり具体的に挙げられていません。これは参考程度で、何を何日分備蓄しておくか、それぞれの家庭で想定することが大切と考えたからです。その他、「ふだんの防災アクション」として、住む場所によって土砂災害や洪水など起きやすい災害が違うことから、昔はどんな所だったか調べ「自宅の危険性を知っておく」、倒れてきたり落ちてきたりするものがないよう「家の中のいつもいる場所は安全ですか」など日頃の防災行動を促しています。

日本気象協会では「トクする!防災公式アプリ『わが家の防災ナビ』では、お住まいの地域の、土砂災害や洪水の危険度を判定したり、家族の現在地を共有したりすることができます。是非、ダウンロードしてください」と活用を呼びかけています。親子での備えに役立つこれらの情報はHPで「防災」又平仮名で「くまのがっこう」と検索すると御覧になれます。

 

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