IBC岩手放送

 

IBC岩手放送|岩手百科事典

2017年03月28日(火)

吉田孤羊

よしだこよう

1902〜1973 本名徳治。盛岡市生まれ。啄木研究の先駆者。1928年(昭和3)改造社入社、『石川啄木全集』全5巻を編集。以後『啄木を繞る人々』・『啄木研究文献』・『啄木写真帖』・『啄木短歌の背景』・『石川啄木と大逆事件』・『啄木とロシア』などの著書によって啄木を広く紹介。雑誌『新岩手人』編集。県立図書館司書・盛岡市立図書館長を歴任。河北文化賞受賞。

Written by 小森一民

岩手百科事典とは

「郷土のすべてを知りたい」という県民の思いにこたえ、岩手放送開局25周年事業として1978年に刊行。10年後の1988年に補訂し「新版岩手百科事典」を刊行した。岩手の自然・歴史・地理などあらゆる分野・領域で5千を超える項目を網羅、集大成。
WEBでの掲載項目は「新版」に準拠し、刊行当時の内容をそのまま採録しています。このため地名や解釈等で、現在と違う場合もあります。予めご了承の上、お楽しみください。

2017年03月27日(月)

食虫植物

しょくちゅうしょくぶつ

県内の食虫植物は種類が多いとはいえない。これに属する科もわずかにモウセンゴケ科とタヌキモ科の2科しかなく、その中で食虫植物としてはモウセンゴケ科のモウセンゴケとタヌキモ科のムシトリスミレが有名である。ともに高山植物でモウセンゴケは高層湿原に、ムシトリスミレは高山岩石地に生息する。これらのほかタヌキモ科に属する種類としてタヌキモ・ヒメタヌキモ・ミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ・ホザキミミカキグサの5種が知られており、それらは低層湿原の池沼や水たまりに生息していて目立たない。

Written by 村井三郎

2017年03月26日(日)

浪打峠の交叉層

なみうちとうげのこうさそう

一戸町大越田・大道沢にある天然記念物。一戸町と二戸市福岡町との境の浪打峠にある。峠の切り通し部には、新第三紀中新統に属する末の松山層下底部の粗粒砂岩が露出するが、このなかに交叉層(最近は交叉層とはいわず偽層またはクロスラミナとよばれる)が発達する。偽層というのは地層面に対し、斜めに発達した細かいしま状の層理のことで、浅海底、河床などのたい積層中にしばしば認められる。偽層は第三系などに多いが、ここのものは大規模で、露出も極めて良好である。

Written by 村井貞允

2017年03月25日(土)

浪打峠

なみうちとうげ

二戸市と一戸町を結ぶ旧街道にある標高302mの峠で、馬仙峡に近い。隆起準平原の北上山地にあって、貝殻・海棲(かいせい)動物を含む凝灰質砂岩の波状の交差層が露頭し、国の天然記念物になっている。この付近を一名「末の松山」とも呼び、アカマツにおおわれた景勝地でもある。昔は旅人や牛馬をひく人々の重要な交通路であったが、現在の国道4号線が峠の西側を通ってからは、交通路としてほとんど利用されなくなった。

Written by 金子富雄

2017年03月24日(金)

鹿角街道

かづのかいどう

二戸市福岡から浄法寺-中佐井などおおよそ安比川に沿ってさかのぼり安代町曲田で津軽街道(盛岡-鹿角-小坂-弘前)と合流して奥羽山脈分水界の梨木峠を越え、米代川沿いに田山を経て秋田県に入り鹿角に至る街道。今は途中が改修されて荒沢の五日市で、国道282号線と結合し若干北方に寄った貝梨峠を越えて田山へ出るようになった。歴史的には平安のころ、鹿角から二戸に天台文化をもたらしたであろうし、藩政時代には花輪通と福岡通を結ぶ政治経済上の要路で幕府巡見使の通路とされ、文人墨客の往来も多かった。

Written by 栗山文一郎

2017年03月23日(木)

マダラヤンマ

マダラヤンマ

蜻蛉目(せいれいもく)ヤンマ科。雄は淡青色が目立つ美しい種。ヤンマとしては小さい。ヨーロッパ〜アジア大陸などに分布し、日本では北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・長野などの県で知られるが珍しい。県内では沿岸部の山田町船越沼で記録されている。平地の開けた沼にすみ、成虫は8月に発生するようだが、秋季に活動する種である。

Written by 小野泰正

2017年03月22日(水)

台温泉

だいおんせん

花巻温泉から西に1.5km,台川に臨む標高480mの静かな温泉。泉質は単純泉・含食塩芒硝(ぼうしょう)泉で湯温は44〜98℃。1387年(元中4)の開湯と伝えられる。源泉は15ヵ所。湯量も豊富で花巻温泉郷随一である。古くから湯治場として利用されてきたが、現在は一般旅館もある。付近には台八景の景勝地があり、鉛温泉間にはハイキングコースが開けている。

Written by 堀田皓一、高橋薫