第479回番組審議会・議事概要

日 時: 平成15年7月25日(金) 午前11時
場 所: IBC放送会館 大会議室
委員の出席: 出席委員数 10名
出席委員の氏名
委員長
石川 桂司
副委員長
藤原 正紀
委  員
阿部 价男、熊谷 志衣子
小苅米 葉子、坂田 裕一
三浦 宏、矢佐 俊幸
山崎 文子、吉沢 正則
会社側出席者: 菊池会長、小西社長、阿部専務、佐藤常務
井上メディア技術局長、村上報道制作局長
朽木番組審議会事務局長
議 題: テレビ『叱られ坊主 サトウハチロー物語』
ラジオ『ふるさとラジオドラマ劇場』 について


<委員の主な発言>

・「叱られ坊主 サトウハチロー物語」について
一幕105分というドラマを54分の番組に編集したことで、サトウハチローさん本人の人となりがサラッと流されていました。標題は「音楽劇・叱られ坊主」ですが、番組の狙いは叱られ坊主というより母を想う子供の心であり、音楽劇とは少し違う番組の狙いになっていたのではないかと感じまいた。
サトウハチローという古い世代の人が知っている話であっても、それを音楽劇にしたということが、なかなか馴染めなかったというのが印象です。
母親にかける想いを楽しく見ました。一番印象に残っているのは、「ただ叱られたかっただけ」という言葉、母に対する思いですが、つい今の世相、子供達と母親との関係を考えさせられました。
舞台中継はどのように見たらいいのかといつも思いますが、映像が非常にきれいで舞台をよくとらえているという印象を受けました。内容については、長い音楽劇を半分ぐらいにつめていますので論評はできないとおもいますが、古いタイプの評伝劇で余り支持は得られなかったのではという印象です。
不完全燃焼みたいな感じが残りました。特別番組にするのだったら、この舞台ばかりでなくIBC独自でサトウハチローをもう少し掘り下げた番組にしたほうが良かったのではないでしょうか。
音楽劇というのはミュージカルとは違うのでしようか。
劇場で遠めに見るにはいいと思いますが、テレビの画面でみると違和感があり、舞台を映す難しさがあらわれていたように思います。台詞やオーバーな動きもテレビの中ではよくわからず、どういう見方をしたらいいのかわからないというのが感想です。
短く編集したということで、短時間でサトウハチローさんのプロフィール、人となりを理解できるので、長くないのがいいと思いました。
この番組のターゲットは、誰なのでしようか。
所感を述べるのは随分難しい番組でした。自分達だけで楽しむ劇であればいいのですが、人に見せるわけですから会話にしろ、台詞にしろ、リズムがもっと必要な劇ではなかったかと思っています。近年まれにみる疲れる視聴でした。
音楽劇としては、いい作りだったとおもいます。ただ、皆さんが言われたように、長いステージを編集してしまうことで、全体のストーリーやイメージの伝わりに限界があるのではないでしようか。集音効果も問題で、歌詞や台詞の部分でも聴き取れない部分がかなりあり、何台のカメラを使ってマイクはどういうふうに音を拾っているのか疑問点が残りました。

・「ふるさとラジオドラマ劇場」について
ふるさとの取り組み紹介のドラマ化だと思いますが、NHKの地方局が作ったかと思うほど大河ドラマの偉大さを感じさせる内容をIBCが制作したことで面白い取り組みだと思います。構成のせいか、CMが入っていない感じでラジオドラマとしてうまくできていると思いました。
全体の作り方で、音楽とのバランスに不自然さを感じました。もう少し演技の指導が必要な部分もありましたが、非常に楽しんで作っているらしいことが十分に感じられました。NHKやIBCというメディアの枠を取り外した作りは新しい感じで好感が持てました。
非常にいいラジオドラマだと思いました。地元の人達が藤原の郷をつくったということがドラマのなかで理解できましたし、不景気の今、まちおこしをいかにやるかというヒントにもなると思います。
ふるさと地域おこしPRと、大河ドラマとえさし藤原の郷誕生までのドキュメントを効果的なドラマに仕立ててあり、うまい仕掛けだと感心しました。NHKの「プロジェクトX」を楽しくしたラジオ版みたいな感じで大変面白く聴きました。
地元で作る番組の試みとしてはとてもいいと思います。ただ、効果音の使い方や、挿入している音楽の流し方などに難しい点があると感じました。女子アナはもう少し頑張ってほしいという印象です。
NHKとのコラボレーションぽい感じで面白く聴きました。若い人達が一生懸命頑張ったことがよく伝わってきました。サクセスストーリーとしては非常に面白いので、いろんな行政の方も参考になると思います。


<局 側>
「叱られ坊主 サトウハチロー物語」
収録の方法は、パッケージでやっている舞台を収録するという、盛岡文士劇と同じ手法をとっています。音が聞き取りにくかったのは、マイクの性能も若干ありますし、音楽とのバランスがミキシングの段階でまずかったと思われます。さらに後半、汗でサトウハチロー役のマイクがオフになり、イコライザーを掛けて持ち上げ、編集には随分苦労したようです。カメラの台数は3台です。それに固定カメラが1台。
全体が1時間45分であり、主に削った部分は過去を振り返る場面ですが、ストーリーがわかるように、サトウハチローの部分と音楽を中心に一般の方がわかりやすい編集にしました。
ターゲットについては「一般」としかいいようがありませんが、たくさんのお母さん方と子供さんに見てもらいたいということで作ったようです。
「ふるさとラジオドラマ劇場」
ラジオCMの件ですが、あの番組は原則的にCMは入っていません。
効果音は、ラジオドラマを作る場合のキーポイントになります。階段を上る音や、合戦のシーンについては、台詞の多いドラマなので効果音を入れてアクセントつけたいという演出側の効果があったと思います。
今回は余り効果音の入らないドラマなので、ちょっとしんどかった思いがします。

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