第478回番組審議会・議事概要

日 時: 平成15年6月17日(火) 午前11時
場 所: IBC放送会館 大会議室
委員の出席: 委員数 14名
出席委員数 9名
出席委員の氏名
委員長
石川 桂司
副委員長
藤原 正紀
委  員
熊谷志衣子・小苅米葉子・坂田 裕一
田口 圭一・三浦  宏・山崎 文子
吉沢 正則
欠席委員の氏名
市川 喜紀・小松  務・高橋 和良
真木 英男・元持 義信
会社側出席者: 菊池 昭雄 代表取締役社長
小西 隆昭 専務取締役
阿部 正樹 常務取締役
佐藤 敏行 常務取締役総務局長
川島 敬司 取締役業務局長
井上 隆志 取締役メディア技術局長
事務局: 朽木 正文 番組審議会事務局長
議 題: テレビテレビ『橋上市場物語』について


<委員の主な発言>

・「橋上市場物語」について
橋上市場ができるいきさつから古い映像を織り交ぜて丁寧に描いており、映像ならではの物語だと思いました。この番組は、橋上市場の単なる紹介や存続の是非を問うものではなく、そこに生きている人々の人生のドラマを感じさせられました。
とてもよい番組でした。市場の人を撮りつづけているカメラマンの方が全体のナビゲーターのような役割を果たし、ナレーションも淡々としていて、おばあちゃんたちの言葉と絶妙のバランスだったと思います。何回か見ましたが、2回目におばあちゃんたちの話を目をつぶり耳だけで聴いてみたら、とても心地が良く方言のよさを改めて感じました。
笑顔が番組のテーマだったと思っています。都会では見られないようなあの笑顔を画面で見ると、空しさとか苦しさとか悲しみが伝わってくる。笑顔の中にさまざまな深い思いが伝わってきて、救われる番組でした。
番組は、橋上市場とそこで働く人々のかかわりを描いていましたが、その中からも市場の社会的な問題がかいま見える部分もありました。全体に抑制された画面構成とナレーションで、橋上市場というかけがいのないものが消え、また新しいものが始まっていくことが十分に描かれていたと思います。
市場が生まれた背景やしがらみなどを前面に出さないで、名物おばあさんなど働いている人の正直な思い、生き様、表情を素直に追ったという構成が大変よかった。押しつけもなく、温かみのある番組で好感がもてました。
市場の人を撮った写真と音楽だけの映像がかえって新鮮に映りました。言葉がなくても訴えるものがあって、とても良かった。見終わって、何となく泥くさいような懐かしいような気持ちでしたし、女性のたくましさを感じました。
総花的になりやすい題材でしたが、構成もよくまとまっていました。ナレーションも画面や登場する人によくマッチしていました。多くの人に見てもらいたい番組だと思うので、皆さんが見ることのできる時間帯に再放送していただきたい。
番組を見て、橋上市場は終わったと実感しました。45年の歴史というのは、店の人それぞれの歴史でもあり、それが映像としてよく表現されていました。
皆さんとは少し意見が違いますが、全編に流れるのは橋上市場に対するノスタルジアであり、平板な番組づくりではないかと思いました。あそこで働く人の人生をもっと絞り込み、市場との関わりで掘り下げていく番組構成ができなかったのでしょうか。印象に残ったのは写真展で、一人一人の表情がモノクロのよさの中で生きていました。

<局 側>
今回の番組は、橋上市場の存続問題というよりそこに関わってきた女性たちの姿にディレクターは感動したようです。橋上市場とともにあるおばあさん達は、市場がなくなったらどうなるのだろうかと思い、取材したのが番組制作のきっかけです。我々は活き活きとしたおばあさん達の奥の深さ、表面だけではない根っこを引きずっている姿に感動しましたが、ご指摘のとおり1人の人を追いながら、そこに命をかけてきた部分をもっと取材すれば良かったかなと感じています。
方言の良さ、笑顔の優しさなどは、担当した女性ディレクターの優しさ、感性が出たと思います。ディレクターの人柄は番組に出ます。ギトギトした狙いがなく、サラッとおばあさん達と触れ合っている様子は画面からも伝わったと思います。
5月26日に起きた強い地震の被害で、IBCテレビが3時間近く停波したことの報告とお詫び。

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