第474回番組審議会・議事概要

日 時: 平成15年2月25日(火) 午前11時
場 所: IBC放送会館 大会議室
委員の出席: 委員数 14名
出席委員数 8名
 出席委員の氏名
   委員長  石川 桂司
   副委員長  藤原 正紀
   委  員 市川 喜紀・熊谷志衣子・小松  務
坂田 裕一・田口 圭一・三浦  宏
 欠席委員の氏名
  小苅米葉子・高橋 和良・真木 英男
元持 義信・山崎 文子・吉沢 正則
会社側出席者: 菊池 昭雄 代表取締役社長
小西 隆昭 専務取締役
佐藤 敏行 常務取締役総務局長
川島 敬司 取締役業務局長
井上 隆志 取締役メディア技術局長
神田  勇 報道制作局長
事務局: 朽木 正文 番組審議会事務局長
議 題: テレビ『いわて大陸』
ラジオ『小泉総理 ラジオで語る』について


<委員の主な発言>

・「いわて大陸」について
2月8日と15日放送の2本見ましたが、両方とも面白い番組でした。私自身知らない部分が結構あり、地元発信で頑張っている方々の活動を見られてだけでも意義がありました。地方発信の番組が先細りになって来ているのではないかという危惧がある中で、地元の番組を制作する放送局の使命感を感じる番組でした。
「壬生義士伝のムーブメント」は県内各地での様々な活動を取り上げていました。今回は「壬生義士伝」によって映画の鑑賞運動が広がったことが大きなテーマで、そこでの観光戦略や言葉の問題が出てきましたがもう少し社会へのアプローチという視点があればもっと良い番組になったのではないでしょうか。
「ゆきのむらから」を楽しませてもらいました。印象的だったのは、サークルの代表が「みんな自然をイメージだけで語っている」と表現したことです。現代社会の行動パターンなどいろいろな問いかけをしている言葉で、考えさせられました。内容的には西和賀イコール豪雪地帯であり、生活の内側からじっくり見たいと思いました。
記憶に残っているのは「秒読み平成大合併」と「ゆきのむらから」です。「秒読み〜」は、合併推進を念頭においた運動そのものの根底がはっきりしていないものですから、番組も上っ面になってしまったようです。「ゆきのむらから」は取り上げたものを分解、整理すれば5本や10本の番組が出来そうなくらい良いものが詰まっているのに、焦点が絞れていない「パッチワーク番組」のような感じがしました。
「ゆきのむらから」は映像がきれいでしたが、いろんなことを盛り込みすぎたような気がします。その点、「生きている遠野物語」は92歳の語り部と家族の関わりあい方などをじっくり伝えており良い内容でした。
「壬生義士伝のムーブメント」は、一つの映画がこのような広がりを持ったという意味で大変結構だと思います。東和町の朗読コンクールで感激のあまり涙する場面もありましたが、映画が地域への広がりとして、ここまで発展したことはなかったのではないか。やはり感動という部分があってのことだと感じました。 
2月に放送された4本を見て感じたのは、それぞれの番組のテーマ性の絞り込みと、素材を厳選することの大切さです。その意味から「ぶどう座」の川村光夫さんの番組と、「生きている遠野物語」はすっきりと仕上がっていました。

・「小泉総理 ラジオで語る」について
イラク問題と環境問題の話を聞きました。もっと違う面が聞けるのではないかと期待感があったのですが、ただ物事の解説をしているという印象でした。
印象とすれば総理が近く感じるというか、自分たち一人一人に話しかけてくれている感じはしました。耳ざわりのいい言葉がたくさん出てくるのですが、上っ面を説明するだけで、終わってみると何も残らないという感じでした。
聞き終わって、今何を話していたのだろうか、という感じでした。印象に残っているのはエコカー、官邸のごみ処理の話で、今いろんな問題が起きている・・・そんなことを聞きたいと思っていた人にとっては物足りないのではないでしょうか。
こういう形でラジオに出てきた総理の心境、背景、実際の効果はいかがなものだろうか。今後、他党の党首などへの波及はどうなるのか、という興味で聞きました。しつこい記者はじめ毎日の会見、インタビュー、特に紙面化される場合にどのようなニュアンスで書かれるかは分からないわけで、その辺のいらだちなどをラジオメディアがうまく取り込んだと思う一方、官邸サイドで申し込んできたのか、わかれば経緯を教えていただきたい。
政府の公式見解は福田官房長官の記者会見となりますが、少なくとも小泉総理は自分の声で話をする。国民にゆっくり聞かせる。これは必要です。自分の口で、自分の声で正面から問題に取り組んで話をすることは画期的なことだろうし、こういう番組はもっとあってもいいと思います。
冷静に、静かに、ある意味では淡々と首相の口からなぜイラクに武装解除を求めるのかを話すのは、メッセージの出し方としてはいいと感じました。テレビのメッセージでも、首相が直接国民に語りかけるのは首相の説明責任というか、冷静に国民に語りかける時間帯があってもいい。
今のような時節であれば特にそう思います。
インターネットでアクセスすることもしないし、テレビのニュース解説も見ない、新聞もあまり読まない人にとっては、ラジオで語りかけられることの説得性があるような気がします。10分間ですから総花的になるかもしれないが、例えば湾岸戦争以来の経過を説明して、今こうなっていると直接語りかけるのは必要なのではないか。

・その他について
今の合併論というのはただ経済だけの話で、結局は県という単位が計画を作るだけで住民と接していませんから、そこが合併後にどうなるか。その議論や、その後の国の形をどうして行くのかという全体像の中でのとらえ方の視点がないのではないか。そのへん冷静にジャーナリズムの目、視点としての評論がないような気がしています。合併の話を聞くだけでなく、「尋ねる」ことがあってもいいのではないかと思います。

<局 側>
「小泉総理 ラジオで語る」は内閣府提供の番組で、総理が自ら政策をわかりやすく国民に伝えたいということで始まったものです。総理の秘書官から在京ラジオ4局に対してのコンペがあり、最終的にニッポン放送の制作で全国34局のネット番組です。ニッポン放送としては、官邸サイドからの一方的なメッセージにならないよう、国民の関心事に絞った内容を打合せしながら放送しているということです。総理の言葉で語るものですから、政策メッセージに関する意見や質問は内閣府で対応することでスタートしています。
なぜ今合併が必要なのか、ということがまだ住民に伝わっていない部分は多いと思います。我々は地域に密着し、地域の人たちは合併問題をどうとらえているのかを掘り起こして伝えるべきで、それが報道としての使命かなと考えています。
4月スタートの2時間情報番組「じゃじゃじゃTV」の説明

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