第469回番組審議会・議事概要

日 時: 平成14年9月26日(木) 午前11時
場 所: IBC放送会館 大会議室
委員の出席: 委員数 14名
出席委員数 8名
 出席委員の氏名
   委員長  石川 桂司
   副委員長  藤原 正紀
   委  員  市川 喜紀・小苅米葉子・坂田 裕一
 田口 圭一・山崎 文子・吉沢 正則
 欠席委員の氏名
   熊谷志衣子・小松  務・高橋 和良
 真木 英男・三浦  宏・元持 義信
会社側出席者: 菊池 昭雄 代表取締役社長
小西 隆昭 専務取締役
阿部 正樹 常務取締役
佐藤 敏行 常務取締役総務局長
川島 敬司 取締役業務局長
井上 隆志 取締役メディア技術局長
熊谷 鉄郎 業務局次長
事務局: 朽木 正文 番組審議会事務局長
議 題: テレビ『ここはみちのく人生(たび)の宿
     〜シェーンハイムやはばの挑戦〜』


<委員の主な発言>

・テレビ『ここはみちのく人生(たび)の宿
           〜シェーンハイムやはばの挑戦〜』について
少子高齢化の問題は、介護や医療など今日的課題として関心が高く、このようなテーマを取り上げることは社会的意義も大きいと思います。ただ、企業の健康保険組合が運営するという先駆的施設の紹介なのか、そこで働く職員の苦悩、あり方の紹介なのか、あるいは老人保険問題への言及なのか、テーマを絞りきれていないとの印象を受けました。
オープニングでの介護士、スタッフの表情が明るくよく撮れていた他、施設長の「利用者の人生を掘り起こしたい」、新人スタッフの「人の役に立つことが全て自分に返って来る。8時間一生懸命やるとそれが16時間になって返って来る」など印象に残る言葉もありました。しかし番組の狙いが良く分かりませんでした。
自分の家族が入所しなければならない状態になったらと考えました。その中で、こうした企業健保組合の取り組みを紹介する事はそれが世論になり、今後いろいろな取り組みが期待出来るのではないかと思います。時宜をとらえた良い番組でした。
ゲストとして出演した生島ヒロシさんの言葉の中に、親を介護し本まで出した方の本音が見えなかったような気がして残念でした。番組をきれいにまとめた反面、もう一つ投げかける何かが最後にほしかったと思いました。
番組を見て、老人介護施設や老人問題は近い将来の問題として捉えなければならないと強く感じました。それを思い起こさせるだけでも番組として成功だったろうと思いますし、良かったのは生島さんの起用です。
ゴールデンで1時間番組を制作するというのは、それだけの重さがなければならない。企業の健保組合運営の老健施設は全国でもトヨタ、日立、松下電器、ブラザーに次いで5番目です。トップ企業しかやっていない事に岩手の企業がなぜ挑戦したのか?その思いや考え、あるいは社会人一年生として就職した若いスタッフの姿を、ドキュメンタリーにまとめた方が番組として重みがあったのではないでしょうか。
切り口が何なのか見えない感じがしましたが、新しい施設の紹介で希望を持たせるための番組としては良かったと思います。生島さんのコメントは適切で、専門性が高かったと思います。
なぜプロデューサーやディレクター、撮影者などの名前を出さないのでしょうか。番組と視聴者を近づけるためにも字幕で出して欲しい。

・「その他の番組」について
「日本ハム問題」の報道について感じることですが、あれほど頻繁に報道する必要があったのでしょうか。偽装したのは確かに許せないことで、法的な制裁も必要ですが、あそこまで追いつめるような報道の必要性があるのかと思います。知らしめなければならない事がもっと他にあるのではないか、と思いながら見ています。
ラジオの「秋山ちえ子の談話室」が10月初めに終了するそうです。8月15日の放送では、久しぶりに“かわいそうなゾウ”の話を聴いて涙が出てきました。いい番組が終わるんだな、放送界の良心が一つなくなるなと感じています。

<局 側>
番組制作のねらいですが、ディレクターとしては国ではなく、なぜ健保組合がこのような老健施設をつくるのかに興味を持ったという事です。もう一つは「シェーンハイム矢巾」はどのような施設で、どのような人が入り、それを支えるスタッフはどのような人たちなのかを伝えたかったというのが大前提でした。そういう意味では総花的になったかもしれません。ただ、生島ヒロシさんを起用したことはねらいに合った人選だったと思います。
ドキュメンタリーとは違って、ワイド番組などを含め一般的な会社の作品という場合には製作・著作IBCで終わっているケースがあります。番組に責任を持ち、どのようなスタッフが制作に携わったのか伝えるためにも、できるだけ出すよう指導していきたいと思います。
「日本ハム問題」はいろいろな見方があり、我々は暮らしに直結する食の問題だけにより敏感にならなければならないと考えています。偽装などで社会的な公正を欠く、公益を欠く部分に対してはきちんと報道するというメディアの使命もあります。過熱報道等にならないよう自戒しながら伝えなければと認識しています。
テレビ、ラジオの10月改編について説明。 

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