第462回番組審議会・議事概要

日 時: 平成14年1月23日(水) 午前11時〜12時30分
場 所: IBC放送会館 大会議室
議 題: 『年末年始の番組』について
 テレビ「壬生義士伝」 ラジオ「社会は楽しい教室だ!」を中心に
出席委員: 9名
石川 桂司委員長 藤原 正紀副委員長
市川 喜紀委員 熊谷 志衣子委員
小苅米 葉子委員 坂田 裕一委員
高橋 和良委員 真木 英男委員
吉沢 正則委員、
会社側出席者: 菊池 昭雄(代表取締役社長)
阿部 正樹(常務取締役総務局長)
小西 隆昭(常務取締役)
川島 敬司(業務局長)
今村 新次(報道局長)
井上 隆志(メディア技術局長)
朽木 正文(番組審議会事務局長)

<委員の主な発言>

『年末年始の番組』について
テレビ「壬生義士伝」 ラジオ「社会は楽しい教室だ!」を中心に
・テレビ「壬生義士伝」について
もともと時代劇はあまり見ないのですが、今回だけは一気に息をつかずに見終えた感じで感動しました。盛岡の描き方、南部藩士の生き方、新選組の内情、倒幕、攘夷など時代の流れの捉え方やキャスティングも良かったと思います。
原作に感激したことで、どうしても原作と重ね合わせてしまいますが特に1部と2部は泣かせる感じでした。ドラマの内容も良かったし、壬生義士伝ブームというか盛岡ブームが起きる兆しも感じています。
涙が止まらず感激しました。壬生義士伝のホームページを見ていますと、若い人たちの間で話題になっている事がわかります。テレビドラマで興味を持った事から原作を買うというケースもあり、それだけインパクトが強いドラマだったと思います。
盛岡弁をどこまで全国で理解してもらえるのかなど限界の問題もありますが、今まで地元ものを東京で制作した番組の中では良い出来だったと思います。
高校生の息子が冬休み明けに学校へ言ったら、ほとんど壬生義士伝の話題だったそうです。若者世代を惹きつけるものは、単なるタレントが騒ぐだけの番組ではないようです。
とても感動しました。特に1部と2部がよく、4部も五稜郭で終わったほうが余韻が残って良かったのではないでしょうか。気になったのは高島礼子の「おしづ」役で、極道の妻のイメージが強く雫石あねっこには違和感がありました。盛岡弁も時々、堅い感じがしました。
盛岡弁の話も出ましたが、全体としてはきれいな盛岡弁の再認識というか、リズムと余韻を伴い歌うような言葉に聴こえる事を再発見しました。
長時間ドラマでこれほど入れ込んで見たのは初めてで、長さを感じさせない重厚なドラマでした。家族、子供のことを考え、南部武士の不器用な生き方を示した事が共感を得たのではないでしょうか。
最近は日本人も家族や古い友人を大事にし始め、家族・家庭への回帰を求めている。壬生義士伝は家族を養うために、脱藩して激動の時代を生き抜いた男を描いており、こうした時代にあったドラマだからこそ人気を集めたのではないかと思います。

・ラジオ「社会は楽しい教室だ!」について
昔はごく普通の事だったのに、こうしたテーマについて、ことさら機会を設けて取り組まなければならない時代なのかというのが実感です。
大きなテーマを正面から取り上げていて良かったと思うし、最近の子供の実態もわかりました。ただ、IBCの話題の取り上げかたは 他局と少し違っていました。ある意味では、岩手のほうがよりアピール出来る取り組みがあったのではないでしょうか。
各地で進められている地域の取り組みなどの紹介は、子育て最前線のお母さんにとって良い情報でした。ただ、放送日は考えてほしいと思います。
子供の遊びの欠落がいま問題になっています。遊びを保障するには空間、時間、仲間の3つの「間」が必要だと言われているが、その時に空間と仲間を保障するのがこの番組のねらいではないか。そうであれば、IBCからの話題はテーマに馴染まないという感じがしました。

・その他の番組について
年末年始の番組について、若い人もそうなのかなと思いますが、バラエティ離れが進んで来ているいるように思います。
正月で家族が揃うのですから、いろいろ話をしながらじっくり考える番組がもっとあっても良いと思いました。
大食いを競う「フードバトル」の番組は考え直して欲しいと思います。どういうつもりで制作しているのでしょうか。アフガンなど食糧危機で悩んでいる世界の問題を若い人たちにこそ考えて欲しいのに、このような事に夢中になっているのは悲しい事です。
制作する人は食べ物も1つのバトルととらえているのでしょうが、何か取り上げ方が違うのではないか。いま世界がどうなっているのか、分かっていないのではないでしょうか。作り手の傲慢さを感じます。
盛岡文士劇は、顔なじみも増えてきたので楽しく見ていますが、皆さん上手になってきたせいか、笑いやアドリブが少なくなった感じもします。
正月恒例の「いわてホットライン」では、テンションの揃わない人が画面を通じて見えました。みんなで盛り上げるわけですから、楽しくやろうとするならテンションを揃えるべきだと思います

<局 側>
「フードバトル」に関してですが、確かにアフガンやアフリカの子供たちが飢えている中でこういう番組はいかがかと、新聞の投書欄にも出ていました。系列でも「フードバトル」に関しての疑問があり、私共もきちんとした形で意見を伝えていきたいと思います。
大人も子供も本離れの傾向が出ている中で、「壬生義士伝」をテレビで見た子供たちが本を読むようになってくれるなら、私たちも放送してよかったと思います。
ラジオの「社会は楽しい学校だ!」についてですが、民教協のラジオ番組の全国ネットは今回が2回目で、IBCなど6局の共同制作でした。たしかにIBCが取り上げた話題は、テーマとズレがあったように感じましたので制作現場と話し合ってみたいと思います。

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