第441回番組審議会・議事概要

日 時: 2000年2月22日(火) 午前11時〜12時30分
場 所: IBC放送会館 大会議室
議 題: テレビ『記者たちの水俣病』
ラジオ『とことん2000列島』について
出席委員: 9名
石川 桂司委員長、藤原 正紀副委員長
市川 喜紀委員、熊谷 志衣子委員、
小松 務 委員、佐藤 捷郎委員
田口 圭一委員、真木 英男委員
山崎 文子委員
IBC出席者: 菊池社長、大星専務、村上常務、森田ラジオ局長
鷹觜報道制作局長、、佐藤メディア技術局長、川島テレビ局長、
阿部番審事務局長、斎藤番審事務局次長


<委員の主な発言>
テレビ番組『記者たちの水俣病』/ラジオ番組『とことん2000列島』について
【テレビ】
事件の実証よりマスコミの取り組み方、責任、報道のあり方を一記者の目を通して問い直していく番組で、画面構成も取材も素晴らしい番組でした。今このようにワイドショーをいっせいにやっている時代にこういう問題が起きたらどう取り上げるのか。これからの報道のあり方も含めて、いろんなことを考えさせられる番組でした。
日本の閉鎖的な国民性もよく現れている。証言者が出ると、その一家が死活問題となり、家族でありながら患者を阻害する。人間としての苦しみが流れており、非常に難しい番組だなあと思いました。
マスコミが果たす役割は、1つの国の方向を左右するほどの力があると思います。我々は限られた報道の中で新聞も含めてマスコミのあり方を真剣に考えていかなければならないと教えられました。
40年も経ってから発表されるのではなく、地道に取材している方たちが発表する機会があったらいいと思うし、私たち視聴者も勉強して何が真実かきちんと見極めながらテレビを見なければならないと感じました。
番組はいろんな人が入れかわり立ちかわり出てくるので注意してみないと関連性がなかなかわからない。整理の仕方が複雑なんだと思いますが、ちょっと作り過ぎている印象を受けました。歴史に基づいてもう少し単純化して番組を作っていった方が見る人にとってはわかりやすかったのではないか。
いろいろ知っているつもりでしたが、あのように整理されマスコミの報道はこうだったと改めて知らされたという思いがします。恐くて強い反面、改めて検証して伝えるマスコミもまたすごいと考えさせられました。後で検証することの大切さが非常に感じられて、視聴率の問題もあるでしょうが、他の同様のテーマも取り上げて検証できたらいいなと思います。
時間が経ち過ぎて今のような番組もタイムリーとは言えない。48年に全面勝訴しているし、その時代にこの番組が出ていればマスコミに対する見方も違ってきて、サリンの被害者を出すこともなかったのではないかと思いました。
【ラジオ】
2つぐらい他局の放送も聴きましたが、よくわからなかった。先程聴いた番組は岩手の民謡を題材にしているし、いい点に着目していると感じました。
2000年に引っかけた買い物のこと、2000年ベビー、民謡のことと盛りだくさんなので無理があったと思うし、赤ちゃん語を大人がしゃべるのはとても聞き苦しいし、無理があると思う。むしろ、逆にお母さんが民謡に対する自分の思いを赤ちゃんに話して聞かせた方がよかったのでないかと思って聴きました。
”2000”にかなりこだわっている番組は多いし、若い人が2000年に対してどういう思いをしているか各局で考えろというアイディアはよかったが、今ひとつできてきたものはどうだったか。ただ、こういう実験はテレビよりラジオの方がやりやすいでしょうし、もっともっといろいろ実験させていい番組を作るように教育したらいいのではないでしょうか。

<局 側>

「とことん2000列島」はヤングをメインターゲットに、できるだけアップテンポになるような明るい番組にすることと、できるだけ若いディレクターに制作させるようにということでもあり、もう1つはローカル色だけでなく全国のリスナーにも通用する番組ということでした。
 テーマは2000年なので2000円で買い物なりパーティーなりをするいうことです。結果的に表現は問題でしたが、地元に根付いている民謡を若い人に理解してもらい、盛り上げようという意図でした。
前回レコード大賞の選考基準についてご質問がありましたので、TBSに聞いて調べてみました。
 選考審査は組織として3つあり、制定委員(日本作曲家協会会員など有識者13人)、実行委員(作曲家、作詞家19人)、審査委員(スポーツ新聞関係者など17人)で占められています。審査方法は、まず実行委員会が各賞の選考審査に当たって制定委員会に必要な説明を行う。その説明に当たって実行委員会は対象となる作品及び候補者についての市場調査をしてデータを収集する。それを受けて制定委員会が実行委員会にある程度助言を行う。それを受けた上で、最終的に審査委員が各賞の審査を合議制で決めているということでした。


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