第440回番組審議会・議事概要

日 時: 2000年1月25日(火) 午前11時〜12時30分
場 所: IBC放送会館 大会議室
議 題: 『年末年始番組』について
出席委員: 12名
石川 桂司委員長、藤原 正紀副委員長
市川 喜紀委員、熊谷 志衣子委員、
坂田 裕一委員、櫻井 秀俊委員
佐藤 捷郎委員、田口 圭一委員
真木 英男委員、三浦 宏 委員、
元持 義信委員、山崎 文子委員
IBC出席者: 菊池社長、大星専務、村上常務、森田ラジオ局長
鷹觜報道制作局長、川島テレビ局長、
阿部番審事務局長、斎藤番審事務局次長


<委員の主な発言>
『年末年始番組』について
元旦のアナウンサーの「2000年スペシャル岩手ホットライン」は、岩手に馴染みの薄い者にとってはいろんな話題が取り上げられていて面白いと思いました。ただ、後でビデオで見たせいか、4時間は少し長いと感じたし、クイズの正解の処理などはっきりしていない部分が気になりました。
じっくり見た番組は「あ・う・ん」でこれはすごく印象に残っています。向田邦子シリーズですが、俳優も素晴らしかったし、戦前戦中の日本の良き家族制度、日本的な心が残っている情景をお正月の夜にじっくり見せてくださること自体、私は大変素晴らしいとその姿勢に感心しますし、素晴らしいドラマ作りでした。
年末に「ニュースエコースペシャル・岩手の報道この1年を振り返って」を見ましたが、1年を振り返る番組として非常に良かった。主な事件をピックアップし、各キャスターが担当してニュースファイル・パート1、パート2という形でまとめていましたが、視聴者の頭の整理に役立ったと思います。その中の四季の表情は映像もきれいで、いろいろ工夫されていました。1年を振り返って非常にためになりました。
Y2K対応で年末は一般家庭も危機管理はあったわけですが、何事もなくクリアしました。情報を受けて非常にシビアに買い込んだ家庭と、楽観した家庭があり、情報は発する側でなく受け取る側の対応で決まってくるのかと感じています。年末年始の娯楽を言う前に、その後一般家庭はどう対応してかという切り口が報道になかったことを感じました。
盛岡文士劇についてお話したいと思います。12月末と1月4日で放送でしたが文士劇をやる側の熱が入っているのか短い時間で終わらず、1時間で切ってしまうのは編集上無理が出てきているのではないかと思います。時間調整の仕方など、演出サイドとあらかじめ打ち合わせ等をやって、テレビでも面白くなる配慮を今後お願いしたいと思います。
盛岡文士劇は、テレビからは舞台に立っている時や見ているときの楽しさが伝わってこない。カットしてあることも影響しているかもしれませんが、素人芝居なのですからカメラの使い方に工夫がほしい。台詞を言っている人をずっと写しているだけでなく、客席の反応やほかの出演者にもカメラを回したり、ひと工夫がないと面白さや楽しさが伝わってこない。
IBCの「ホットライン」は、アナウンサー総出演ですが、バラエティーなのか顔見せなのか得体の知れない番組で、正直言って時間がもったいない。面白み、楽しさが伝わってこない。コンセプトをもっとはっきりすべきだと思うし、長時間であればあるほどメリハリをもっとつけていかないと、作る意味がないのではないでしょうか。
「ビューティフルライフ」は、せっかく木村君ですから当たり前に作っては彼がもったいない。第2話で彼の母親が出てきて境遇を説明するような場面があったが、彼の本能で演じる姿を生かしきって、ぜひこのチャンスを最大限に生かして、TBS全体が勢いをつけてほしいと思います。
年末年始は車に乗る機会が多く、IBCのラジオをききながら移動していました。盛岡工業のラグビーの得点経過がタイムリーに入っていて感心しました。シード校を破った段階から、お正月の明るい話題になるだろうと興味を持っていたので、得点経過を放送してくれたのはとても良かったと思います。
新年の筑紫哲也のニュース番組は、三内丸山と山形で、井上ひさしと赤坂さんが出ていましたが、地方発信という形でしかも独善的にならないような配慮もあって、インパクトがありました。こういう形での地方発信をどんどん増やしていってもらいたいと思います。
あと数年すると衛生放送のCM解禁の時代に入ります。一般論とすれば三割ぐらいはナショナルスポンサーの移動を含めて影響があるのではないかと思う。年末年始の自社の制作番組を含めてその部分を埋めていくわけですが、それに対する自社制作の比率をどう見ているのか。事業環境の対応で自社制作の部分がかなり多くなることに対してどう補強していくのか。自社の制作比率を上げていくことについてどういうお考えなのかお伺いしたいと思います。
1日にエリツィン大統領辞任のニュースが入りました。突然の辞任の背景を各局が衛星放送を使ったりして解説してくれるのかと思ったら、どこの局もしていなかった。1月1日だからでしょうか。年末年始、コンピューターで制御された番組が並んでいて、計画どおり情報が提示される。ニュース性があるものが突発的に入ってきたときになかなか対応しにくい編成なのかなと好意的に見ていました。

<局 側>

自社制作番組については、これからは減ることはなくて増える傾向にあり、多様な形での制作体制になっていくような気がします。隣県の放送局との共同制作、テーマを決めて隣県と共同で横断的な取材をしたり、岩手日報のお知恵を借りての地域ジャーナリズムという観点から、新聞は新聞として、放送は放送としてのメディアの特性をそれぞれ相互補完しながら番組制作できないか等の方向になっていくかもしれません。


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