第431回番組審議会・議事概要

日 時: 1999年3月24日(水) 午前11時〜12時40分
場 所: IBC放送会館 大会議室
議 題: テレビ番組『金曜ドラマ・ケイゾク』
テレビ番組『IBC特集』
出席委員: 石川桂司委員長、藤原正紀副委員長
熊谷志衣子委員、坂田裕一委員、佐藤捷郎委員
細田洋道委員、村田源一郎委員、山崎文子委員
IBC出席者: 河野会長、菊池社長
大星専務、堀切常務、村上常務
森田ラジオ局長、鷹觜報道制作局長
阿部番審事務局長、斎藤番審事務局次長


<委員の主な発言>
テレビ番組『金曜ドラマ・ケイゾク』について
単なる刑事ドラマではなく、現代のニュアンスを伝えた番組の1つだと思います。現代の若者がシリアスであったり、コミカルであったり、ナーバスだったり、軽率だったり。台詞にしても、1つの物事の中に同時にいろんなものが含まれているように感じました。
他のドラマとは違ったカメラワークが印象的でした。
少し現実離れしたストーリーに思いました。顔も変えてほかの人間とすり変わり、最後のどんでん返しでそれがわかるという物語としては面白いものでした。

テレビ番組『IBC特集』について
「お駒さんの声が聞こえる」は、見終わってとても感動しました。途中から耳が聞こえなくなった方で、幼いころの原体験がその人にとって人生の励みになっていることが、よくまとめてありました。そこは把握できていたと思いますが、方言もただ聞くだけではなく、もっと掘り下げて方言の意味と、どうしてそのような方言になったかも知りたかった。
「空白の8時間」は、避難信号の電波の問題点についてのハードと、使用する問題点をかなりだし切った番組でしたが、解説が少し難しすぎたように思う。
「お駒さんの声が聞こえる」は、お駒さんの声を懐かしく聞いた人もたくさんいるようです。この際、主役の及川さんだけでなく、盛岡市内で声を聞いたことがある人々を登場させてもよかったのではないか。
なぜお駒さんを取り上げるきっかけになり、それをどう取材し、どうテーマを絞って構成し、収録して編集していったのか、現場の流れを知りたいと思いました。
アナウンサーが方言を話すのは実にむずかしい。標準語を話す訓練をしているのだから、方言を話そうとすること自体無理があり、やめた方がいいのではないでしょうか。方言は、文字で書くと発音が微妙に違い、表記不能です。方言を文字で書き表すと大事な発音の部分が失われていく。

ラジオについて
11時台のテレフォン人生相談で、こんなことでなんで電話したんだいわんばかりの横柄で高圧的な人と、かなり親身に相談に乗っている人に分かれるようです。ハガキとラジオの相談では違いがあり、ラジオは肉声がでてくるのでそれなりに面白くもあるが、番組として配慮が必要だとおもう。

その他
臓器移植の報道は、プライバシー保護と情報開示の兼ね合いが問題だと思います。どの範囲のプライバシー保護が必要なのかルールを作る必要があるのではないでしょうか。
IBC45周年記念特集「マルチメディアは暮らしを変える」は、なかなか力作でした。マルチメディアが新しい時代をどう変えていくかを各方面から伝えていましたが、もう少し突っ込みがほしいと感じました。

<局側から>
「お駒さんの声が聞こえる」は、夕刊テレビ時代に一時取材に入っていたもので、番組化したいという要望が強くて、25分番組にしました。
アナウンサーが方言を話すことに関してですが、放送の翌日ディレクターと意見を交換した中で、それが1つのテーマでした。アナウンサーがそのまま読んでも方言のニュアンスがないし、文字を出す手法も疑問があります。
臓器移植のルールづくりに関しては、報道する氏名とプライバシーの保護が、今回は交差したケースだったと思います。JNNとしては、TBSが中心になって今回の経験を基に新しい、ルールを作る作業に入っています。
「マルチメディアは暮らしを変える」について、突っ込みが足りないというご指摘でしたが、マルチメディアが生活の中にどう浸透してきているか、企業がどう使っているかという取材前の予備取材が少なかったと反省しています。

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