第422回番組審議会・議事概要

日 時: 1998年5月26日(火) 午前11時〜12時30分
場 所: IBC放送会館 大会議室
議 題: 放送のデジタル化ついて
出席委員: 石川桂司委員長、藤原正紀副委員長、市川喜紀委員、熊谷志衣子委員、佐藤捷郎委員、細田洋道委員、村井朋子委員、村田源一朗委員、山崎文子委員
IBC: 河野社長、菊池専務、児玉常務、大星常務、村上テレビ局長、鷹觜報道制作局長、阿部ラジオ局長、佐藤システム・施設局長、森田番審事務局長、高橋番審事務局次長

第422回番組審議会は5月26日開かれ、最初に社側からデジタル化に関して、「デジタルとは」「放送のデジタル化」「衛星を使ったデジタル放送」「地上放送のデジタル化」 以上4項目を説明したあと、審議に入った。

放送のデジタル化について
1.放送のデジタル化
 放送のデジタル化はどうして起きてきたのかというと、電波は無限にあるのではなく、有限です。低い周波数から高い周波数までありますが、限りがある。ところが、電波を使う無線機の発達で非常に周波数が不足してきて、新しい技術を開発しなければならなくなって出てきたのがデジタル技術です。
 なぜ、デジタルがいいかというと、帯域圧縮といってある周波数の中の信号を圧縮して1チャンネルしか取れないものを何チャンネルも取れる技術が進歩してきました。それで現在の超多チャンネル化が実現しました。
2.衛星を使ったデジタル放送
(1)CSデジタル放送
 現在、スカイパーフェクトTVとディレクTVの2つがありますが、しかし、ソフト面を受ける部分ではさらにJスカイBを加えて3つあると考えています。本来3つあったのが、JスカイBとパーフェクTVが合併してスカイパーフェクTVに代わりました。
 CSの今後の展開については、300チャンネルと言いますが実際は200ぐらいではないかという中で、総合編成ではなく、専門チャンネルなので趣味やカルチャーの中でチャンネルを選んでいくことになる。しかも料金を支払うことが前提なので、自分の好きなチャンネルにいくらお金を支払うかが受信機との値段の関係もあって加入者を増やす決め手になると思います。
(2)BSデジタル放送
 1つのトランスポンダで今は1チャンネルしか放送していませんが、BSデジタルでは1つのトランスポンダで2つのHDTVが圧縮技術によって可能になるのが大きな特徴です。3つのトランスポンダで6チャンネルのHDTVが取れるし、さらにデータ放送など様々な放送に活用できます。
 TBSの話によれば、1〜6どれかを獲得した際にまだら編成をする考えのようです。ハイビジョンを中心に放送しますが、ある時間帯は従来のハイビジョンではないスタンダードな放送を編成する。
3.地上放送のデジタル化
(1)郵政省の方針
 郵政省の方針が示されたのは96年4月で、中期ビジョンをまとめた中で地上波やCATV放送は2000年〜2005年に導入し、2010年までに全面的にデジタル化すると発表したことから始まっています。ところが97年3月に放送行政局長から地上波テレビのデジタル化を今世紀中に早めたいと発言があり、2000年からは立ち上げなければならない状況に私共は追い込まれています。
(2)設備投資の試算
 設備投資の試算については、民放連研究所のシュミレーション試算を基にしてみました。我が社の場合、中継局が87局と多いため設備投資額も膨大になってきます。試算結果では45億5000万円になりそうです。

委員の主な発言
現在極めて順調に推移している欧米の場合、多チャンネルと受け手の側の実情はどうなっているかお聞きしたい。
デジタル化に踏み切らざるを得ないといった場合にアナログとデジタルと2つのスタイルをどう乗り切ろうとしているのか。
デジタル放送になった場合、受ける方は、さらに新しい受像機を買うのかどうか。受信関係の投資も必要か。
局側
移行期間の問題はどれくらいとは言えませんが、デジタルで放送しながらアナログを残していく期間が大体5年から7年、長ければ10年とも言われ、まだ私共もつかみかねています。ただ、ローカル局がデジタルに立ち上がる時期はいつか。
2005年から2006年あたりには立ち上がらざるを得ないというのが現在の判断です。

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